沈船を潜る、レックダイビングとは?魅力、注意点、器材、エリア紹介など基本を解説
海の中で、船や飛行機などの“レック”を見ることができるのは、ダイバーだけ!
非日常が味わえるレックダイビング(沈船ダイビング)は、日本国内のみならず、海外でも人気です。
レックダイビングとは、水中に沈む船(沈船)や飛行機、その他人工構造物の周辺や内部を潜るダイビングのことを指します。
レックダイビングのレックは、英語のwerck。「難破船」という意味を持っており、日本では、沈船ダイビングと呼ばれることも多いです。
ここでは、その魅力から、必要なスキル、注意すべきこと、そして国内外のダイビングエリア紹介をします。
目次
レックダイビングの魅力
レックの巨大な駆体を前に感じる興奮、歴史的背景に思いを馳せるロマンーー。
冒険感あふれるエキサイティングなダイビングをしたいダイバーにおすすめなのが、レックダイビングです。
レックダイビングと一括りに言っても、それぞれのダイビングポイントにより多様な様相を呈します。
深場にあることが多いですが、シュノーケリングで楽しめるような浅場にあるもの、また、漁礁として人工的に沈められたもののほか、戦争や事故で沈んだものもあります。
水中に沈んだ船や飛行機は、長い年月の間に様々な生物が息づく漁礁となっていることが多いです。
ソフトコーラルをはじめとするサンゴ類が鮮やかに彩り、水中生物の住処となっています。
魚やエビカニが棲み着いているレックは、フィッシュウォッチングにも◎
また、戦争や事故で海底に沈んだレックは、その歴史的な価値にも注目が集まっています。
朽ちゆく軍用船や戦闘機から、活躍していた当時の姿を思い描いたり、当時乗船していた人々の暮らしに想いを馳せたり……、レックの魅力は、止まることがありません。
中には、痛ましい道を歩んだレックもあります。
悲しみの歴史を辿り、歴史の影の部分を忘れないようにする観光・ダークツーリズムという側面でも価値のあるものです。
深い場所に沈んでいたり、老朽化している場合もあるため、ダイビングをする際は、ダイビングガイドの指示に従いながら潜りましょう。
必要なスキルや注意点を知りたい!
レックダイビングは、ポイントにより求められるダイバーのレベルも異なります。
基本的にレック周辺を潜るのに特別なライセンスは必要ありませんが、現実的には、アドバンスレベル(30mまでバディで潜水可能な認定。エントリーレベルの次のステップ)以上を求められることが多いです。
ディープダイビングの場合が多い
レックダイビングは、ディープダイビングとなることが多いです。
それは、水深が深い方が環境の変化が少なく、躯体が残りやすい傾向にあるためです。
レクリエーショナルダイビングのダイビングの範囲内とはいえ、ディープダイビングは、水深に応じて高まる減圧症リスクへの対応が必要です。
ちなみに、水深30mを超える場合は、ディープダイビングスペシャリティが必須となります。
また、エアの減りも早くなるため、各自残圧チェックを欠かさないようにしましょう。
フィンワークと中性浮力に注意
レックに接近し、探索を行う際は、砂や堆積物を巻き上げて視界不良とならないためにフィンワークに注意を払うことが必要です。
老朽化した船体・機体に不用意に触れてしまうのも危険。
また、傾く船内を移動する際には、上下左右の方向感覚を失いやすいものです。そのため、一定レベルの中性浮力スキルが求められます。
レックダイビングスペシャリティを用意しているダイビング指導団体もあるので、興味がある方は挑戦してみましょう。
その先は、テクニカルダイビングへ!
船や飛行機の内部に侵入し探索をすることをペネトレーション(内部侵入)と言います。
基本的にレクリエーショナルダイビングは、開放水域を潜るものです。
閉鎖空間(オーバーヘッド環境)を潜るペネトレーションを行う場合は、テクニカルダイビングの知識・スキルが必要となります。
船内や機内は、暗かったり、透明度が悪かったりすることが多いものです。そのため、迷子にならないようにライン(ロープ)を張ってダイビングをすることもありますよ。
また、40m以深のレックに潜ることも、テクニカルダイビングの範疇となります。
「船の周囲だけでなく、船体の中も見たい」「深いレックダイビングポイントに潜りたい」というダイバーは、レックダイビングに挑戦を!
レックダイビングに必要な器材・アイテム
基本的なダイビングの装備の他に、ポイントにより必要となってくる器材があります。
温かい装備でエントリー
水深が深くなるにつれ、水温は低くなりやすいものです。
レックがある場所に適した温かい装備で潜りましょう。
装備はなるべく軽装・コンパクトに
脆い機体、交錯する構造物、種々の突起物に引っ掛けないよう、余分な装備は省きましょう。
また、オクトパスやゲージ類も体に沿わせたり、バックルでまとめたりするなど、絡ませないための工夫をしましょう。
水中ライトはマスト!
レックを探索する場合、船内・機内は暗いことが多いため、水中ライトはマスト!
また、明るい場所でも船体・機体を水中ライトを照らすことで、よりリアルな姿を目にすることができます。
国内のレックダイビングエリア紹介
日本各地に点在する、レックダイビングポイント。
伊豆や和歌山といった首都圏に近い海から、南国リゾート・沖縄まで。
初心者から楽しめるポイントから、上級者のみが許されるポイントまで様々。
自分のレベルと好みによってチョイスしましょう。
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