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水中ライトは飛行機で運べない??

ダイバー向け

皆さん水中ライト、持ってますかー??

ナイトダイビングや洞窟などでのダイビングだけでなく、生物を探すときにも持っているかいないかでは大違いですよ!

生物を探すときは、渋谷で友達を探すつもりで探す!

さて、2016年2月、こんなニュースがダイバーの間で話題になりました。

リチウムイオン電池の旅客機輸送が禁止に 4月1日から

※ITmediaより
※筆者注:2016年4月1日

タイトルだけ読むと、リチウムイオン電池が全面的に飛行機で輸送出来なくなる様にも読み取れます。

充電式水中ライトの電池の多くはリチウムイオン電池です。

そこで

『水中ライトが輸送出来なくなる!!』

と勘違いしてしまっている方も居ると思うので、改めてまとめてみます。

記事によると

国際民間航空機関(ICAO)は22日(現地時間)、旅客機でのリチウムイオン電池の輸送を4月1日から禁止すると発表した。発火事故の恐れを懸念した航空会社やパイロットからの要望によるものという。

やはり全面輸送禁止??

いえいえ、記事はちゃんと最後まで読みましょうね。

貨物として預け入れるモバイルバッテリーを対象としたもので、乗客や乗務員が手荷物として持ち込むスマートフォンやノートPCの内蔵電池は含まない

※赤入れ:筆者

なるほど、これは一安心ですね。

これまでも充電式水中ライトを飛行機で運ぶ場合は電池だけを抜いて手荷物へ、という方法をとっていたはずですね。

そう、今回のニュースは今まで各社独自に定めていたリチウムイオン電池に関する規定を、世界的に揃えましょう、というニュースです。

ここで改めて水中ライトを飛行機で運ぶ場合の方法を確認しましょう。

細かい規定は置いておいて『こうすれば大丈夫!』という見方で行きたいと思います。

  1. 電池は外します。外せない場合は機内持ち込み、機内預け、ともに断られてしまう可能性が高いです。(電球が外せればOKです)
  2. 乾電池式の場合は両方とも機内預けOKです。
  3. リチウムイオン電池式の場合は電池のみ機内に持ち込みましょう。

逆に言うと、ライトを購入するときは

  • 電池を取り外すことができるか?

ということを事前にしっかりと確認してから購入するようにしましょう!

さて、2016年3月現在日本で販売されている水中ライトで、電池を取り外すことが出来ないものはあるのでしょうか?

mares


EOS 2RZ/EOS 4RZ/EOS 7RZ/EOS 12RZ
⇒電池取り外し可能

EOS5
⇒乾電池式

TUSA


TUL-300J/TUL-400/TUL-410
⇒乾電池式

SOLAシリーズ
⇒飛行機搭乗用モードあり
(2000SF/1200SF/800SF/PHOTO1200/PHOTO800/VIDEO4000/VIDEO2100SF/VIDEO1200SF/VIDEO2500SF/TECH600/NIGHT SEA)

Gobeシリーズ
⇒飛行機搭乗用モードあり
(+700WIDE/+700SPOT/+SEARCH/500SPOT/NIGHTSEA)

アクアラング

ジュピター600/ルミナス/ルーメンソロLEDライト/ルーメンHDライト/CF450M
⇒乾電池式

ヴィーナスLEDライト
⇒電池取り外し可能

SCUBA PRO


NOVAライト230/NOVA200
⇒乾電池式

fisheye

FIX NEOシリーズ
⇒電池取り外し可能
(3000DX/Premium2200DX/1500DX SWR/1200DX BLUE/1000DX SW)

RGBlue

System01-2/System02/System02PREMIUN COLOR
⇒電池取り外し可能

UK

C4 eLED L1/SL4 eLED L1/SL4 eLED L1 UV-395/SL4 eLED L1 UV-455/Mini Q40 Eled Plus/SL4/SL6/MiniQ40
⇒乾電池式

AQUA LITE VIDEO eLED/UV-395 eLED
⇒電池取り外し可能

UKライトキャノン eLED
⇒乾電池式、または充電池式は電池取り外し可能

エポックワールド


EL-750(スポット)/EL-750(ワイド)/EL-1000/EL-1000 A105/EL-1000LL/EL-1000LL A105/EL-1250/EL-2500
⇒電池取り外し可能

INON


LF800-N/LF1100-W/LF1000-S/LF2700-W/LF1400-S/LE700-W/LE700-S/LE350
⇒乾電池式

なるほど!

充電式の物でもTUSAから発売されているSOLAシリーズ、Gobeシリーズ以外は取り外して電池を機内に持って行けばOKですね!

上記2シリーズ(LIGHT & MOTION社製品)については

飛行機搭乗用モード

という面白い解決策を取っています。

こちらについて、手荷物検査の際に担当官がライトの知識があるとは限らないので、以下の書類を持っていると安心な様ですよ!

日本の空港ならTUSAが出している物を、海外の空港なら下の英語の物を提示しましょう!

航空機搭乗に際して 株式会社タバタ TUSA 営業部
※PDFファイルが開きます

Light&Motion Product Safety Data Sheet
※PSDファイルが開きます

せっかく飛行機で遠出するなら、ライトも含めて完全な装備で、120%楽しみたいものですね!!

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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