スクイズとは

9回裏1アウトランナー3塁
同点
カウント1エンド1
ピッチャー第3球
と同時に3塁ランナー走った!
バッターは素早くバントの構え
スクイズーーー!!
決まった!サヨナラ勝ちーーーー!!
ファーーアーーァーーー(←試合終了のサイレン)
違います。
1点を争う場面でも使うけど、実は3点差ぐらいで勝ってる時のスクイズの方が、相手にダメージが…
違います。戦略の話じゃないです。(もういい?)
ダイバーならほとんどの人が1度は経験したことのある耳の痛み。
簡単に言うと、それがスクイズです。
もちろん無理に我慢したりすれば、鼓膜が破れてしまうなどの問題が発生します。
まず、スクイズの仕組みについて考えてみましょう。
水深の変化によって水圧が変化し、それに伴って空気の体積が変化することはご説明しました。
通常、体内の空間は出入り口が閉じています。
周囲の水圧が変化しても、何もしなければ体内空間内の圧力は変わりません。
すると、周囲の圧力によって押されることで痛みが生じる…
これがスクイズです。
大抵は耳の話ばかりになりますが、体内には耳以外にも幾つか空間があります。
副鼻腔(サイナス)が有名ですがそれだけではなく、虫歯の治療で被せ物をしたものの、その中で虫歯が進行して空間となってしまうこともあります。
また、体内ではありませんが、マスクと顔との間の空間もスクイズを起こす部分となります。
副鼻腔は通常、出入り口が開いているのでスクイズを起こすことはありません。
しかし、風邪などで炎症を起こしてしまうと出入り口が閉じてしまうのでスクイズを起こすことがあります。
風邪の時は無理して潜らないことですね!
虫歯はあまり無い話ですが、被せ物と歯の間でスクイズを起こしてしまうと、一番痛いらしいです…
これを防ぐにはヤブ医者しっかりした歯医者さんを受診するしかありませんね(笑)
なんせコンビニよりも歯医者の方が多い時代なので…(笑)
そしてマスク。
ダイビング用のマスクには必ず鼻が入るようになっていますよね?
無意識のうちにマスク内に鼻から空気を出しているのでスクイズになることはあまりありません。
しかし、意識的に鼻からの呼吸を完全にやめればスクイズを起こします。
試しに水泳用のゴーグルで潜って見てください。
3mも潜ると目がえぐれそうになると思います(笑)
ちなみに!
肺は常に呼吸をしているのでスクイズは起こしませんよ!
スクイズを起こさないためには、水深と圧力の関係でもご説明したとおりこまめに圧平衡(耳抜き)、特に浅いところで意識して行うことが重要です。
ではスクイズを起こしてしまったら?
仕組みを理解した皆さんならおわかりかと思いますが、水深を上げればスクイズは無くなります。
サイナスに痛みを感じたら、痛みを感じない水深まで戻り、改めて圧平衡(耳抜き)をしましょう。
それでもダメな場合、無理は禁物です!
実はスクイズに関しては、強引に潜ることも可能です。
身体の内側の圧力が周囲より低いだけなので、だましだましサイナスに空気を送ってあげれば、なんとか潜ることは可能です。
しかし!
その先にはもっと恐ろしい問題が待っています。
それについてはこちら…
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