リバースブロックとは?

あぁーあれね!
飲み会の時、酔いつぶれてリバース…
違います。
身体の内部の圧力よりも外部の圧力が高くなることによってスクイズを起こすことはご説明しました。
耳抜きが遅れてしまって痛みを感じるときのことですね。
この記事の最後に
実はスクイズに関しては、強引に潜ることも可能です。
身体の内側の圧力が周囲より低いだけなので、だましだましサイナスに空気を送ってあげれば、なんとか潜ることは可能です。
しかし!
その先にはもっと恐ろしい問題が待っています。
と書きましたが、その恐ろしい問題というのがリバースブロックです。
スクイズの逆と考えるのが一番わかりやすいでしょう。
体内の圧力の方が、周囲の圧力よりも高くなってしまい、痛みを生じることをリバースブロックと言います。
風邪をひいているにも関わらず、無理に圧平衡(耳抜き)を行って潜ったとします。
潜るときはなんとか抜けることもあるんですね。
が
悲劇は浮上時に起きます。
浮上をすることで周囲の圧力は下がります。
わからない方はこちら…水深と圧力の関係
すると、体内空間の圧力の方が周囲圧よりも高くなります。
正常な状態であれば、耳も含めてサイナスからは自然と空気が抜け、内外の圧力は等しくなります。
しかし、風邪などによって炎症を起こしていたりすると、サイナスから空気が抜けてくれません。
それが痛みを生じるんですね。
何が恐ろしいかって
スクイズの場合、どうしてもダメなら浮上してしまえばなんの問題もありません。
これは浮上することによって身体の内外の圧力が等しくなるため、痛みが無くなるからですね。
しかし!
リバースブロックの場合、身体の内外の圧力を等しくするためには深度を下げるしかありません…
そう。そのまま居たらエアが無くなってしまうわけです…
もしくは無理やり、耳からバキバキ音を鳴らしながら、場合によっては鼻血まで出しながら浮上するか…
そうだとしても、その後、耳などに影響が無いとも言えません。
…嫌ですよね?
リバースブロックを防ぐのは簡単です!
無理やり潜降しないことです!
潜降時に違和感を感じたら無理せずにダイビングを中止しましょう。
中止するのは一時の残念。中止しないで傷害を負うのは一生の残念ですよ!
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