デコってなんだ!?

デコる。

出典:デコ電番長のブログ
違います。
ダイビングで『デコる』と言うとき、正しくはアルファベットでDECOです。
DECOる。
※CC-SA-2.0 by John Dobson
懐かし。
本名はアンデルソン・ルイス・デ・ソウザって言うんですね。
どっからデコって出てきた…
と、思ったらブラジル人は名前が長いので、あだ名で選手登録するのも普通なんですね。
ジーコ、ペレ、ドゥンガ、カカ…みーんなあだ名。
デコ、は喋りだすと止まらないヤツって意味だとか。
違います。当たり前です。
DECO
Decompression=減圧の略です。(最初の4文字)
減圧停止と安全停止の違いでもご説明した通り、通常のダイビングは無限圧潜水と言って、減圧停止不要のダイビングです。
ダイビングでDECOと言うと、この無限圧潜水で許される潜水時間を逸脱してしまい、減圧停止が必要になってしまった状態の事を指します。
ダイブコンピューターは、無限圧潜水限界時間を超えてしまうと『DECO』と表示されます。
このことを『デコる』『デコった』と呼ぶのですね。
そう。基本的には、あまり宜しくない状態です…
が、むやみに焦る必要はありません。
DECO表示と共に『●m ▲▲min』の様に水深と時間が表示されます。
つまり、その指示に従って減圧停止を行うことで減圧症のリスクを下げることが可能です!
が、過度に信頼はしないでくださいね。
この減圧停止はあくまで簡易的なもの。
通常のダイビングに比べて減圧症のリスクは非常に高い状態であることには変わり有りません。
NAUIダイブテーブルやPADIダイブプラナーの使い方の際に少しだけ触れましたが、ダイコンの普及で安全性は飛躍的に改善されたはずなのに、減圧症患者は増えてしまっているという事実があります。
これは
DECOが出なければ絶対に大丈夫
DECOが出てもダイコンの指示通りに上がってくれば大丈夫
という誤った認識が大きな原因です。
減圧症の研究はまだまだ途上段階。
ダイコンが示す無限圧限界時間(=DECO表示までの残り時間)を境にハッキリと発症するかどうかが分かれるものではありません。
DECOまでの残り時間が短ければ短いほど、減圧症発症のリスクは確実に高まっています。
目安としては最低でも残り10分程度の余裕は残すように心がけましょう。
実はこの目安も、水深によって大きな隔たりがあるのですが、長くなるのでまた今度にします。
そして、当たり前ですが基本的にDECOは出しちゃダメですよ!!
『いやー深かったからさーデコっちゃったよー』
なんて発言を耳にしたことがありますが、自分の管理能力の無さを露呈しているだけ。
恥ずかしいのでやめましょうね。
一方で、こんな信じられない会話を聞いたこともあります。
ダイコン片手に『でこって出たんですけど、でこってなんですかー?』
もうね、ダイコン持ってる意味ありません(笑)
不測の事態でDECOが出てしまったときに正しく対処できるよう、
自分のダイコンはDECOの際にどの様に指示を表示してくれるかを確認しておきましょうね!
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