【透明度は適当!?】実際に検証してみた

ダイビングの快適さを決める重要な要素のひとつに水の綺麗さが挙げられます。
どうせ潜るなら汚いよりは綺麗な方が良いですよね!?
その水の綺麗さの指標が“透明度”。
どれだけ先まで見えるか、距離で表します。
厳密には『透明度』と言うと水面からどれだけ下まで見通せるかで、
水平方向は『透視度』と言います。
しかし、ダイビングにおいては透明度という言葉の方が一般的なので、
今回は透明度=水平方向の見通し、としてお話ししたいと思います。
よくログ付けの最中に
『今日の透明度はーー』
とか
ガイド同士で
『透明度どれくらい?』
とか
そんな会話が繰り広げられていますよね。
一方で、メジャーを持ってどれだけ見えるかを測っている様子は見たことありません。
ということは…
透明度って適当なんじゃ!?!?
『ガイドが口にする透明度適当説』
検証しました。
・・・
ええ。実際に測りました。
ダイビングの様に海中で水平方向の見通しを測定する方法は特に定義されていないため、
今回は垂直方向の見通しを測定する方法で代用します。
直径30cmの白色円盤がギリギリ見える距離を、(水平方向の)透明度とします。
測定の様子はこんな感じ。
白色円盤じゃなく八角形に見える?
え?気のせいです。(不器用だからハナから八角形に逃げた、なんてことはありません。)
ぶっちゃけ、結構大変でした。
水深によっても透明度は変わることが想定されるので、今回は水深5m、10m、15m、20mの4か所で測定を行いました。
水深5m
透明度はこんな感じ。まずまず?
気になる結果は…
9m20cm
いかがでしょう?予想よりも見えてましたか?見えてませんでしたか?
水深10m
んー、5mよりも透明度悪い??
結果は予想に反して10m10cmでした!
水深15m
なんだか白っぽくなってきたような…
結果は案の定、8m70cmでした。
水深20m
もはやよくわかりません(笑)
結果は9m00cm。
検証してみた。
今回の目的は透明度を測る事ではなく
『ガイドが口にする透明度適当説』
を検証すること。
今回実験を行ったのは2016年6月26日(日)静岡県沼津市、大瀬崎の湾内です。
この日の各現地サービスのブログに記載されている湾内の透明度を見てみると…
- ショップA:4m~10m
- ショップB:5m~12m
- ショップC:5m~8m
- ショップD:4m~8m
- ショップE:8m~10m
実験結果を改めてまとめると
- 水深5m:9m20cm
- 水深10m:10m10cm
- 水深15m:8m70cm
- 水深20m:9m00cm
場所によっては巻き上げられた砂泥が沈殿せず、透明度が落ちてしまっていることも勘案にいれつつ…
一番イイ線なのはショップE、良い方なので実名を挙げてしまうと
はごろもマリンサービスさんでした!
一方でショップBはちょっと良く言い過ぎ!?
とはいえ全体的には、計測値とさほど誤差が無いと言ってよいでしょう。
今回は感覚値が計測値にかなり近いという結果になったものの、
極端に汚い時、綺麗な時、ほど人によって口にする透明度がバラバラだと思うので、
また改めて調査を実施してみたいと思います!
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