世界最大のダイビング指導団体PADI(パディ)とは?特徴と代表的なステップアップを解説

ノンダイバー向け
ライセンス:正式名称はCカード(certification card)ですが、一般的に通りが良いライセンスという表現を使用しています

PADIって何?

PADI(パディ)は、1966年に創設された世界最大のスキューバダイビング指導団体です。

ダイビング指導団体は、ライセンスの発行やインストラクターの指導・育成などを行う民間団体のこと。日本には約30ものダイビング指導団体が存在します。

ダイビング指導団体は数あれど、PADIは180カ国にダイブセンターを持ち、全世界の約60%以上のライセンスを発行しています。
店舗数で言うと、世界で6,600以上、国内で500以上!
圧倒的なシェアを誇っているんです。

アメリカ・カリフォルニアの本部をはじめ、世界の7カ所にエリアオフィスを展開。ワールドワイドに広がるネットワークが強みです。

PADIの教育システム

ダイビング黎明期、限られた人のみに許された特殊なスポーツだったダイビング。

1960年代頃になると、各ダイビング指導団体が、レクリエーショナルダイビングとして一般向けにプログラム化する動きが出てきました。
PADIもレクリエーショナルダイビングの礎を作った、老舗ダイビング指導団体のひとつです。

フリーダイビングやテクニカルダイビングのコースを新設したり、eラーニングによる事前学習を実施するなど、今もトップリーダーとして走り続けています。

国内のPADIダイビングショップ

スキューバダイビングをはじめたい、または、ステップアップしたい!と思ったら、まずはダイビングショップ探しから。

北は北海道、南は沖縄まで、PADIのダイビングショップは日本全国にあります
住んでいる場所から近い場所、大好きな海のそば、希望の場所のダイビングショップが選べます。

ちなみに冬の海でもダイビングできるので、ダイビングショップはほとんどの場合、季節を問わず受け付けていますよ。

PADIのステップアップの仕組み

世界最大のスキューバダイビング指導団体、PADI。
ベーシックなステップアップ講習のほか、様々なコースが準備されています。
スキューバダイビングのアマチュアメニューは、ダイバー・レベルー・コースと呼ばれます。

PADIのダイバー・レベル・コースにおいて一番ベーシックなステップアップは、

  • オープン・ウォーター・ダイバー・コース
  • アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース
  • レスキュー・ダイバー・コース
  • マスター・スクーバ・ダイバー

の順に受講していくことでしょう。

上記のコース以外にも、テーマ別の知識・スキルを高めるスペシャルティ・ダイバー・コースも豊富に準備されているので、知りたい、高めたい分野によってチョイスできます。

もちろん、無理にステップアップしなければいけないということではありません。
より幅広い海を楽しみたい方、新しい知識・スキルの習得に興味がある方は、ぜひ検討してみましょう。

プロフェッショナルを目指す方は、ダイブマスターコース(DM)、そして、インストラクター開発コース(IDC)に進む道もありますよ。

そのほか、新たな挑戦を志すダイバーに向けて、テクニカルダイビングのエッセンスを取り入れた「PADI TecRecコース」やフリーダイビングを段階的に学んでいく「PADI Freediver Touch」などプログラムもあります。

PADIのダイバー・レベル・コース解説

PADIのアマチュア向けのコースは、ダイバー・レベル・コースと呼ばれます。
そのうち、代表的なコースをステップアップ順でご紹介します。

オープン・ウォーター・ダイバー・コース

本格的にスキューバダイビングをはじめるなら、このランクから!
いわゆる、ダイビングライセンスです。

スキューバダイビングを楽しむのに必要な知識・スキルを身につける入門編。水深18mまでの水中世界をバディ(パートナー)とともに自己責任で潜ることができるようになります。

学科講習、プールダイブ、海洋ダイブを通して、じっくり学んでいきます。

●対象:年齢15歳以上※ジュニア・オープン・ウォーター・ダイバーは10歳以上
●内容:学科講習、プールダイブ、海洋ダイブ

オープン・ウォーター・ダイバー・コースの受講が可能となるのは15歳以上ですが、10歳以上で受講可能となるジュニア・オープン・ウォーター・ダイバー・コースもあります。

●10~11歳:最大12メートルまで。認定後は、親、保護者、またはPADIプロフェッショナルと一緒に最大深度12メートルまで。
●12~14歳:最大18メートル、継続教育は最大21メートルまで。認定後は、成人の認定ダイバーと一緒でなければならない。

※なお、オープン・ウォーター・ダイバー・コースの前段階となる、スクーバダイバーというステップもあります。水深12mまで、プロダイバー引率必須というランクですが、必要日数が少なく安価。この2つは間違えやすいので、希望するランクのコースかどうか、申し込み前に確認しましょう。

アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース

ダイバーデビューのその次は、ダイビングの楽しみを広げましょう。

アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースは、下記のアドベンチャー・ダイブのうち、5種類を修了することで取得できます。
計24種類のダイビングがありますが、そのうち水中ナビゲーション、ディープダイブは必須です。
ディープダイブでは、最大水深30mの世界まで潜降することができるようになります。(ディープ・ダイバー・スペシャルティ・コースを受講した場合は40m!)

【アドベンチャー・ダイブ】

  • 水中ナビゲーション
  • ディープ
  • 水中ナチュラリスト
  • アルティチュード(高所)
  • カバーン
  • ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
  • ボート
  • デジタル・アンダーウォーター・イメージング
  • レック
  • ナイト
  • ドライスーツ
  • ダイバー・プロパルジョン・ビークル(水中スクーター)
  • サーチ&リカバリー
  • 魚の見分け方
  • Dive Against Debris(AWARE)
  • ディレイド・サーフェス・マーカー・ブイ
  • ドリフト エンリッチド・エア・ダイブ
  • サメの保護(AWARE)
  • サイドマウント
  • フルフェイス・マスク
  • アイス
  • リブリーザー
  • セルフ・リライアント

新しいスキルの習得を目指すもの、器材の扱い方を学ぶもの、多彩なダイビングポイントで潜るための知識とスキルを身につけるものなど、そのバリエーションは様々です。

ボートでダイナミックなポイントに潜れるようになったり、夜の海を探検したり。スキューバダイビングの深みにはまっちゃいましょう!

●対象:PADIオープン・ウォーター・ダイバー以上、または、同等の他ダイビング指導団体Cカード取得者
●内容:5種類のアドベンチャー・ダイブ(水中ナビゲーション、ディープダイブを含む)を修了

※3種類のアドベンチャー・ダイブを修了する、アドベンチャー・ダイバー・コースというランクもあります。

レスキュー・ダイバー・コース

スキューバダイビングは、自然を相手に遊ぶレジャーです。
予期せぬ不測の事態が発生する可能性があります。

トラブルが発生した時の対処法から、トラブルを未然に防ぐための対策、事故の際の救命方法までを学ぶのが、レスキュー・ダイバー・コースです。

マスクの水没やバルブの開け忘れ、器材忘れ……など、小さなトラブルが引き金となって、ストレスがパニックへと拡大していってしまうことがありますが、落ち着いて対応できれば大丈夫なことがほとんどです。
そのために必要な対処法と未然に防ぐための予防法を身につけていきます。

講習の際は、疲労したダイバーや負傷したダイバーの救助方法、水面アシストの方法、陸上での搬送方法、応急処置、救急の場合の速やかな通報の仕方、水中捜索方法などを、グループでシミュレーションしながら総合的に学びます。

水中で起こりうる問題の予防・管理を身につけることで、自らのダイビングに自信を持つことができます。
安全意識を高く持ってダイビングを続けましょう。

なお、レスキュー・ダイバー・コースを受講するためには、生命に関わる緊急時のケア(一次ケア)とケガや病気のケア(二次ケア)を身につけるコース、エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)の取得が必要となります。
レスキュー・ダイバー・コースと合わせて、受講しましょう。

●対象:PADIアドベンチャー・ダイバー以上、または、同等の他ダイビング指導団体Cカード取得者。エマージェンシー・ファースト・レスポンス(EFR)プログラム修了者、または同等の修了者
●内容:学科試験、海洋でのレスキュー課題10+シナリオ2

マスター・スクーバ・ダイバー

アマチュア最高峰!
マスター・スクーバ・ダイバーは、専門のコースを受講するのではなく、下記の認定条件を満たしたダイバーについて、その経験を表彰するものです。

【マスター・スクーバ・ダイバー認定条件】

  • アドヴァンスド・オープンウォーター・ダイバー・コース
  • レスキュー・ダイバー・コース
  • スペシャルティ・コース5種類以上
  • 経験本数50本以上

これらの認定条件を満たしているということは、様々な海の楽しみ方を知り、トラブルの予防・対処法も身につけたダイバーであるということを意味します。

ちなみに、このマスター・スクーバ・ダイバーを取得せずとも、プロフェッショナルコースに進むことができるため、名誉ランクという意味合いが強いです。

PADIのプロフェッショナル・コース解説

ガイドをしたり、インストラクションをしたりするダイビングのプロを目指したい方は、プロフェッショナル・コースへ。
ここでは、簡単にご紹介します。

ダイブマスター

プロコースの最初のCカードが、ダイブマスターです。
ファンダイビングのガイドができるようになります。

スキューバダイビングの知識とスキルをプロレベルにまで高めるため、2〜3ヶ月程度の時間をかけて講習が行われます。

Cカードを認定ができるインストラクターになるためには、インストラクター開発コースへ。ダイブマスターは、インストラクター開発コースを受講するためには必須のコースです。

インストラクター開発コース(IDC)

インストラクターをトレーニングする専門家、コースディレクターが開催するインストラクター開発コースを修了することで、インストラクターになることができます。

コースは、アシスタント・インストラクター(AI)コースとオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター(OWSI)プログラムの2つを通して、PADIダイバー教育システムを習得し、適応させていくことを学びます。

*

多彩なステップアップメニューが準備されているPADI。
ワールドワイドに展開する、その規模の大きさは安心感に繋がりますね。

PADI公式HPはこちら

山本 晴美

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Scuba Monsters編集長。 海とダイビングの総合サイト「オーシャナ」元編集長。 ファンダイビング中に手軽にゴミが拾えるメッシュバッグ「オーシャンバ...

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