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白崎のダイビングスポット情報

海について

白亜の岬にコバルトブルーの海が広がる和歌山県・白崎(しらさき)。
四季折々の生き物はもちろん、ダイナミックな水中洞窟や、エキサイティングなドリフトダイビングを楽しめます!

そんな白崎のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

白崎の概要

和歌山県の西側、日高郡由良町に位置する白崎。
白崎はその名にふさわしく、白い石灰岩でできた岸壁が、氷山のようにそびえ立ってできた岬が特徴です。

太陽の光を浴びて白亜に輝く岬と、鮮やかなコバルトブルーの海とのコントラストが美しく「日本のエーゲ海」と呼ばれ、日本の渚100選にも選ばれています。

白崎の海岸を形成する石灰岩は、約2億5000万年前にできたものだとされています。
人類が地球に誕生したのが20万年前と言われているので、その歴史の長さに驚かされます。

現在でもその長い歴史を感じることができ、岸壁に目を凝らすと原生動物の仲間のフズリナや、ウニやヒトデのような棘皮動物の仲間のウミユリなど、古代生物の化石を見つけることができます。

白崎の石灰岩は、セメントや肥料の原料とされていたこともあり、明治から昭和にかけて採掘が盛んで、日本の産業発展の一端を担っていました。

白崎ダイビング基本情報

白崎がある由良町は、和歌山県のほぼ中央に位置し、大阪市内から車で約1時間30分というアクセスの良さから、特に関西のダイバーから人気のダイビングスポットです。

石灰石の白い岸壁が神秘的な白崎ですが、水中も同じく神秘的な景観が広がっています。
特に、夏限定の水中洞窟ポイントは、必見。
頭上から青い光が降り注ぐ光景に、感動すること間違いなしです。

生物相も豊かで、ウミウシやカエルアンコウなどの小さい生き物はもちろん、イワシやタカベの群れ、それを狙ってやってくるカンパチなどの回遊魚、ムレハタタテダイやツバメウオなど南方系の魚など、季節ごとにさまざまな生き物がダイバーを迎えてくれます。

ダイビングポイントはビーチ、ボート共にあり、ボートポイントは港から約3~10分で到着するので、船酔いが心配なダイバーも安心です。

のんびりまったりと楽しめるダイビングポイントから、ダイナミックな地形やエキサイティングなドリフトダイビングを楽しめるダイビングポイントまで、さまざまなダイビングポイントが目白押しのダイビングスポットです。

ダイビングのシーズナリティ

白崎の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

白崎のダイビング・シーズナリティ表

春の白崎

水温が冷たいこの時期は海藻が生い茂り、水中はまるで森のように変貌します。
海藻の隙間から太陽の光がもれる光景はとても幻想的で、ダイバーの心を惹きつけます。

春になると発生する春濁りの影響で、透明度が少し落ちますが、手元の小さな生き物や、その生態行動などを観察するにはベストシーズンと言えるでしょう。

小さな生き物にとって、海藻が生い茂った藻場は大切な存在です。
隠れ家としてはもちろん、産卵床にもなる藻場では、求愛や産卵のシーンなど、多くの生き物たちの生態シーンを観察することができます。

また、低水温を好むウミウシやスナビクニンなどの人気の生き物が海藻に隠れていることも。
ワカメの根本、めかぶの隙間を覗けば、スナビクニンのキュートな姿を見つけることができるでしょう。

夏の白崎

6~8月は夏限定の水中洞窟ポイント・白崎水中洞窟がオープンします。

頭上から差し込む太陽の光が、スポットライトのようになったり、ときには光のカーテンのようになったりと、その光景は息を呑む美しさです。

また、ビーチポイントではハゼの仲間や、エビやカニなどの小さな甲殻類、イワシやキビナゴ、タカベなどの群れ、それを追ってきたカンパチなど、さまざまな生き物を観察できます。

ボートポイントではソラスズメダイが至る所で群れ、砂地ではツバクロエイを見つけることができます。

藻場で見られるアオリイカの産卵や、テンジクダイの仲間の口内保育など、この時期ならではの生態シーンも見ものです。

秋の白崎

水温も透明度も高く、生き物の種類も数も一年の中で一番多いシーズンです。
南からやってきた季節来遊魚の数も増え、水中はカラフルで賑やかになります。

ボートポイントのハブガタにある三畳ほどのイソギンチャク畑には、クマノミやミツボシクロスズメダイ、ソラスズメダイ、テンジクダイの仲間など、数多くのの生き物たちが大量に群れ、ダイバーの視線を奪います。

目の前一面に広がる広大な白い砂地の中層では、ハタタテダイやアジ、イワシ、マダイ、テンジクダイの仲間などの魚も大きな群れを成しています。

マダイやカンパチなどの大型の魚や、ツバメウオのような南方系の魚が多く見られるのも秋ならではの光景です。

冬の白崎

1年で透明度が一番高くなるシーズンです。
北風が吹くので、エントリーできるダイビングポイントは限られますが、夏や秋に比べてダイバーの数も少なく、じっくりと写真撮影や生き物観察が楽しめます。

透明度が高いので、ワイドな写真撮影を楽しんだり、ウミウシが増える季節なので、宝探しをするようにウミウシの探索や観察をしたりと、冬ならではの楽しさがあります。

ダイビングポイント紹介

白崎の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

ハブガタ

ミツボシクロスズメダイ
ミツボシクロスズメダイ

大きな根の周りに白い砂地が広がり、三畳ほどのイソギンチャク畑には、クマノミやミツボシクロスズメダイなどの魚が群れ、このポイントの名物になっています。

根:岩礁や岩など、水底から大きく隆起した場所のこと。
クマノミ
クマノミ

根にはウミウシ類をはじめ、クリアクリーナーシュリンプ、フリソデエビなど小型の甲殻類や、カエルアンコウやニシキフウライウオなどの小さな生き物が棲み着き、中層にはイワシやアジ、マダイなどが群れています。

ニシキフウライウオ
ニシキフウライウオ

小さい生き物も、迫力のあるシーンも、両方堪能できるダイビングポイントです。

ボートポイントですが港から約5分と近く、船酔いが心配なダイバーも安心。
最大水深も10m未満と比較的浅く、穏やかな海況なことが多いので、初めてのボートダイビングや、ライセンス講習、体験ダイビングでも安心して潜れるダイビングポイントです。

ライセンス:正式名称はCカード(certification card)ですが、一般的に通りが良いライセンスという表現を使用しています。

  

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。)
【最大水深】8m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

白崎海洋公園、ハブガタのオープン確率

シャクシの浜

白い海岸と、青い海のコントラストが綺麗なビーチポイント。

エントリー直後からソラスズメダイやイワシ、キビナゴやベラの仲間など、様々な生き物を見ることができます。

岬の先端から回り込んだダイビングポイントのため、外洋からネジリンボウやジョーフィッシュような珍しい生き物がやってくることも。

ネジリンボウ
ネジリンボウ

砂利からゴロタ、再び砂地と泳ぎ進んでいくと徐々に深くなっていきますが、ダイビングエリアが決められているので、最大水深は10m程度。
そのため、ライセンス講習や体験ダイビングなどでも利用できるダイビングポイントです。

ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。

  

イロカエルアンコウ

北風に弱いポイントなので、6〜10月末までの夏季限定のダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティングエリアから約1分。エントリー場所は砂利)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

白崎海洋公園、シャクシの浜のオープン確率

白崎水中洞窟

潜ったダイバーが口を揃えて「和歌山にこんなに素敵な水中洞窟ポイントがあったんだ」と言うほど人気の、白崎に行ったら一度は潜りたいダイビングポイントです。

ボートからエントリーした後、水面移動で岬に向かって5~10m移動すると、洞窟の入り口に到着します。

そこから潜降して20m以上の高低差があるドロップオフを降りていくと、途中に洞窟の入口が現れます。
ダイバーひとりが通れるくらいの狭い横穴を10mほど移動したところに、直径15mほどのホールが現れます。

太陽が真上に上がる時間に合わせて潜ると、頭上から光が差し込み、時にはスポットライトのように一筋の光になったり、また違うタイミングでは光のカーテンのようになったりと、幻想的で美しい光景を見ることができます。

洞窟内にはエアドーム(浮上可能な空間)もあり、浮上すると、鍾乳洞の様な幻想的な景観が観察できます。

ボートはアンカーリングをせずに、全員一緒にエントリー。
グループ全員が浮上後、沖で待機していたボートをダイバーに寄せてエキジットをするスタイルです。

また、時に強い流れが出る場合があるので、アドバンスダイバー以上、ダイブ本数50本以上、ボートダイブ20本以上、半年以上のブランクなし、中性浮力をきちんととることができるダイバー限定のダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約10分。エントリー時にブイを取らず、アンカーも打たない)
【最大水深】26m
【流れが出た場合】流れによってダイビングを中止する場合がある
【ナイトダイビング】×

白崎海洋公園、白崎水中洞窟のオープン確率

その他のダイビングポイント

タテゴ、大引ビーチ、オオハイの沖(漁礁)、孫立巖

以下は2022年現在潜水不可
ホワイトウォール、地蔵の鼻、上の大岩、下の大岩、大ばえの沖、一ツ根、蟻島出し、クジラ

白崎へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
最寄りの空港は関西国際空港、もしくは南紀白浜空港です。
関西国際空港からは松原那智勝浦線・阪和自動車道を南下、広川インターチェンジから国道42号線を白浜方面へ進み、約1時間10分ほどでダイビングポイントがある白崎海洋公園に到着します。
南紀白浜空港からは松原那智勝浦線を北西に進み、御坊南インターチェンジへ。
国道42号を由良町方面に進み、約1時間ほどで白崎に到着します。

車でのアクセス:
最寄りのインターチェンジは阪和自動車道の広川インターチェンジです。
インターチェンジからは国道42号線を由良町方面へ南西に進み、「里」の交差点を右折し、農免道路に入ります。
「里」の交差点から道なりに進み、「白崎青少年の家」と「白崎海岸」の看板が見えたら右へ。峠を道なりに進むと正面にダイビングポイントでもある大引海岸が見えます。
広川ICから白崎までの所要時間は約20分です。

電車でのアクセス:
JR紀伊由良駅が最寄り駅です。
JR新大阪駅からは和歌山駅で乗り換え、約2時間10分で到着します。
紀伊由良駅から白崎まではタクシーで約10分。

白崎の観光情報

ダイビングを楽しんだ後は、ビーチポイントがある白崎海洋公園を散策してみてはいかがでしょうか。
公園内には散策用の遊歩道があり、海沿いをゆっくり歩いて周ると、フズリナやウミユリなどの化石ポイントや、展望台からは雨の浸食によってできたカルスト地形を観察することもできます。
公園内にはログハウス、キャンプサイトなどがあります。

▶︎白崎海洋公園(http://yura-wakayama-kanko.jp/publics/index/19/detail=1/c_id=228/page228=2

併設されている道の駅 白崎海洋公園では、地元で作られた野菜や果物、乾物、醬油などが販売されています。
お食事処では、現地の野菜や魚をつかった定食や、丼もの、カレー、テイクアウトが可能な唐揚げなどを堪能できます。
由良産のみかんをつかったソフトクリーム、季節限定のスイーツなども販売しています。

▶︎道の駅 白崎海洋公園(https://kishunowa.jp

白崎の自然は、戸津井鍾乳洞でも体感することができます。
白崎の石灰岩でできた岬と同じく、2億5000万年以上前にできたとされる貴重な鍾乳洞で、神秘的な地底世界を見学することができます。
年間を通して15℃に保たれているので、夏場は避暑地としても人気の観光スポットです。

▶︎戸津井鍾乳洞(http://www.yura-wakayama-kanko.jp/publics/index/20/detail=1/c_id=151/page151=7page20_151_28

由良海つり公園&釣堀ランドは子供からご年配の方まで楽しめるレジャースポット。
海に作られた釣り堀でタイやメジロ、ブリ、シマアジ、ハタなどの大物が釣れることも!

▶︎由良海つり公園&釣堀ランド(https://minnaga.com/yurakouen/

おすすめのランチスポットをふたつご紹介します。

魚介類を味わいたければ、平佐館がおすすめ。
地元の採れたて新鮮な魚介料理を味わえます。
釜揚げしらす丼をはじめ、季節に応じてハモや伊勢海老が味わえるほか、近畿大学が養殖しているクエがランチで食べられるので特にオススメです。

▶︎平佐館(http://hirasakan.jp/index.html

手打ち蕎麦を味わえる、そば処わくわくは「NPO法人由良わくわく塾」が運営する蕎麦店です。
由良町の国道42号線沿いにある築百数十年の古民家「旧原邸」を利用し、綺麗に整備された庭や店内は趣があります。
毎朝手打ちされた蕎麦のメニューは、冷たいものも温かいものも種類が多く、揚げたての天ぷらをトッピングするのもオススメです。
蕎麦の他に、丼物やカレーなどもあります。

情報・写真提供:スクーバサポートサービスTRYS(https://www.ssstrys.co.jp/

ScubaMonsters編集部

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