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西表島のダイビングスポット情報

海について

憧れのマンタやブラックフィンバラクーダ(タツカマス)の群れとの遭遇も夢じゃない!?

果てしなく続くサンゴの森とそこに息づく生き物たちの楽園、西表島(いりおもてじま)。
その水中は、アカネハナゴイやスズメダイの仲間が色鮮やかに舞い、マンジュウイシモチやニチリンダテハゼ、ハダカハオコゼなどのダイバーに人気の小さな生物の溢れる、南国らしい光景が広がっています。

そんな西表島のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

西表島が拠点となるダイビングスポット

このページでは、西表島周辺に位置するダイビングポイントについて紹介しています。
西表島では、周辺の島へ潜りに行くことも盛んに行われているため、西表島からアクセス可能なダイビングスポットもぜひ併せて、ご覧ください。

仲ノ御神島(オガン)
波照間島
小浜島(ヨナラ水道)

西表島の概要

東洋のガラパゴスとも称されるほど、島独自の生態系が育まれている西表島。
八重山諸島に属し、石垣島からフェリーで約50分でアクセスできる島です。

また、その大きさは八重山諸島最大、そして、沖縄県内で見ても本島に次ぐ2番目を誇ります。

亜熱帯性の森が島の約90%を覆い、イリオモテヤマネコやオオハナサキガエルをはじめとする数多くの絶滅危惧種が生息しています。
多種多様な動植物が生息することから、2021年には世界自然遺産に指定されました。

ダイビングはもちろんですが、西表島には自然を堪能しながら楽しめるアクティビティが充実しています。
中でも、手つかずの大自然を間近で感じることができるマングローブ探索やトレッキングは、観光客から大人気。

西表島ダイビング基本情報

マンジュウイシモチ
マンジュウイシモチ

西表島のダイビングポイントは、島の東西南北に散在しているため、バリエーション豊かな楽しみ方をできることが特徴です。

大物回遊魚の群れを狙うダイビングや、小さな生物をゆったりと観察するダイビング。
さらにはカラフルなサンゴ礁と迫力の地形ポイントを一度に堪能する、贅沢な楽しみ方もできます。

マングローブが発達した汽水域に潜ることも可能。
トントンミー(ミナミトビハゼ)、ミナミクロダイといったマングローブ域ならではの生物を観察することもできます。

汽水域:河口付近の塩分濃度が薄い水域

まさに、大自然からの恩恵を受けた生物の宝庫、と呼ぶに相応しいでしょう。

ダイビングのシーズナリティ

西表島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の西表島

マンタ

春は高確率でマンタに遭遇できるシーズン!
海が荒れやすい時期ではありますが、海況が落ち着けば、西表島周辺の大物ポイントが面白い季節です。

水温が低いこの時期は、イソマグロやブラックフィンバラクーダ(タツカマス)の群れが観察できる可能性が高く、また、群れも一番大きくなります。運が良ければ100匹以上の群れに遭遇することも!

水温が上がってくると、だんだんと可愛らしい幼魚が増えてきます。
スズメダイの仲間の幼魚は特に色が鮮やかで、海の中を華やかに彩ります。

また、5月頃の満月の日の前後には、数日間に渡ってサンゴが一斉に産卵を行います。
海の中で無数の卵(正式には卵と精子が入ったカプセルの様なもの。バンドル)が舞う光景は、まさに生命の神秘といえるでしょう。

夏の西表島

空の色が一段と濃くなり、抜群の透明度と白い砂浜に癒されるシーズン!
西表島エリアの中でも特に大物回遊魚に遭遇できる秘境、仲ノ御神島(オガン)に行く回数が最も多いのがこの時期です。
また、日本最南端の波照間島へ遠征することもあります。

南風が多い時期のため、島の北側で潜る頻度も増えてきます。
北側のダイビングポイントは、オニヒトデによる食害や白化現象でサンゴ礁がダメージを受けていましたが、近年大幅に復活し、西表島のエリアで一番といっても過言ではないほどの美しいサンゴ礁が広がります。

船浮湾をはじめとする汽水域近くのダイビングポイントでは、マンジュウイシモチの赤ちゃんが現れ始めます。
イチゴ柄のパンツを履いている様な模様の成魚も人気がありますが、初夏にしか見れない小さな幼魚の可愛さも、ダイバーの胸を射抜くこと間違いなし。

他にも珍しい幼魚や生物で溢れ、飽きることなくダイビングが楽しめるシーズンです。

秋の西表島

夏に生まれた子どもが増え、スカシテンジクダイやキンメモドキの群れが見ごたえ抜群!

カミソリウオやニシキフウライウオなどがよく現れるのも、この季節です。

他にも小さな生物が充実する季節で、イロブダイやカエルアンコウの幼魚も観察できます。

冬の西表島

北風が多くなる時期ではありますが、川が少ない島の南側に透明度抜群のダイビングポイントがあります。
地形が面白いダイビングポイントも多く、地形好きなダイバーにはたまらない季節です。

中ノ瀬では、この時期高確率でマンタに遭遇できます。
さらに、近年は同じダイビングポイントでブラックフィンバラクーダ(タツカマス)に遭遇することも増えています。

北風の影響で海況がよくない場合は、西側の船浮湾内のダイビングポイントで潜ることも多くなります。
この浮湾内には10ヶ所ほどのダイビングポイントがあり、小さな生物をたくさん観察することができます。

少人数で、じっくり写真を撮りたい方にオススメの時期です。

ダイビングポイント紹介

西表島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

バラス東

潮流の通りが良く、水深20m付近に佇む巨大なウミウチワが名物のダイビングポイントです。
ドロップオフの壁沿いには、ウミウシなどの小さな生物が豊富に生息しています。

ドロップオフ:崖のように急激に水深が深く落ち込んでいる地形

色鮮やかなミドリイシが広がる浅瀬では、その周辺をアカネハナゴイやスズメダイの仲間が華麗に舞う様子が観察できます。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約15分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】22m
【流れが出た場合】流れによってダイビングを中止する場合がある
【ナイトダイビング】×

西表島、バラス東のオープン確率

シークレットガーデン

西側のダイビングポイントの中で、最も綺麗なサンゴ礁が広がるダイビングポイント。
西表島の最西端の崎山に位置しており、少し湾になっている地形の奥にあるため、波の影響を受けにくく、元気なサンゴが生息しています。

浅瀬に広がるカラフルなミドリイシの群生の周りに、無数のデバスズメダイが青い体色を煌めかせながら美しく舞います。

クマノミが4種類、さらには珍しいスズメダイの仲間のヨスジリュウキュウスズメダイも生息するなど、見どころ満載です。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約25分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】13m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

西表島、シークレットガーデンのオープン確率

鹿ノ川 中ノ瀬

島の南側に位置するダイビングポイントで、冬から春にかけて北風が吹く季節に潜ることが多くなります。

巨大なアザミサンゴを中心にマンタのクリーニングステーションになっているので、運が良ければマンタと遭遇できるかもしれません。

クリーニングステーション:体表のゴミを食べる生き物に掃除をしてもらうために魚が集まると考えられている根

特に春は、マンタとの遭遇率がぐんと高くなります。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約40分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】30m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

西表島、鹿ノ川中ノ瀬のオープン確率

西表島へのアクセス情報

西表島には空港がないため、石垣港離島ターミナルから約50分かけて高速船で向かいます。
西表島には上原港、大原港と港が二つあるため、目的地に合わせて港を選びましょう。

1日の便数は季節によって変わりますが、上原港、大原港へはそれぞれ1日6便程度運行されています。

上原港航路はやや欠航しやすく、特に冬場や台風が近づいている時には欠航が多くなるため注意しましょう。

尚、八重山観光フェリーと安栄観光がそれぞれ乗船券を販売していますが、共同運航便なので、どちらの会社の乗船券を購入しても、全てのフェリーに乗船することが出来ます。

西表島の観光情報

西表島には、美しい砂浜がたくさんあります。
特に、星の形の砂(有孔虫の殻)が広がる星砂の浜や夕日が美しいトゥドゥマリの浜などが人気です。
うっとりするほど美しいビーチで、癒しのひとときを過ごしましょう。

また、西表島ではほぼ一年を通して蛍を観察することができ、中でも毎年春頃に現れるヤエヤマヒメボタルは必見です。
ヤエヤマヒメボタルは、体長2〜5mmほどの日本最小と言われている蛍。
他の種類のホタルより早い間隔で点滅するのが特徴ですが、美しく光を放ちながら乱舞する様子は、日没後1時間足らずで終わってしまいます。
蛍ウォッチングを行うツアーも開催されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

西表島から水牛車で渡れる由布島(西表島から約400m)という小さな島も見どころたっぷり。
由布島は島全体が「亜熱帯植物楽園」と呼ばれる植物園になっており、色とりどりのブーゲンビリアが咲くブーゲンビリアガーデンや、日本最大級の「オオゴマダラ」という蝶を観察できる蝶々園があります。

ちょっと疲れたら、海を一望できる「マンタの浜」にある由布島茶屋で、のんびりとコーヒーとジェラートを堪能してみてはいかがでしょうか。

情報・写真提供:ダイビングチームうなりざき西表(https://www.unarizaki.com/iriomote/

ScubaMonsters編集部

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