スキューバダイバーのためのスノーケル選び!種類・選び方・おすすめ商品を徹底解説!
一見同じように見えるけど、よく見るとメーカーや商品によって形状・機能が違うスノーケル。
シンプルな見た目なので、何が違うのか、スキューバダイビング専用の物があるのかという疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。
この記事ではスキューバダイバー向けに、スノーケルの機能や選び方を一つ一つわかりやすく紹介します。
目次
そもそもスノーケルって?
スノーケルは水面で顔をつけたまま呼吸ができるパイプ状の器材で、マスク(目と鼻を覆う水中メガネ)のストラップにかけて使用します。
呼吸する度に顔を上げずに済むため体力の消耗が少なく、水中の景観をたっぷりと楽しむことができるアイテムです。
スノーケルは波がある状況で水面を泳ぐ際に使用することで、水を飲み込んでしまう可能性を減らすため、スキューバダイビングでもスノーケルは標準装備のひとつです。
スノーケルの違いについて
パイプ
太さと長さ
スノーケルは商品によってパイプの太さと長さが違います。
- 太さ
太いと呼吸がしやすいですが、スノーケルクリア(入ってきた水をスノーケルを外さずに出す)がしづらいです。
逆に細いとスノーケルクリアがしやすいですが、呼吸がしづらいです。 - 長さ
長いと水が入りにくいですが、スノーケルクリアがしづらく、短いと水が入りやすいけれど、スノーケルクリアがしやすいです。
形状
- 全体
マウスピース以外が一体となっているものと、パイプとマウスピースとの間をシリコンなどの柔らかい素材で繋いでいるものがあります。
マウスピースとパイプが分かれている場合、多少の顔の動きであれば常にマウスピースが咥えづらくなることはありません。
一体型の場合、顔の角度によって咥えづらくなってしまうことがあります。 - 断面
スノーケルのパイプ断面が正円型のものと、流線型のものがあります。
流線型のものの方が水の抵抗を受けにくく、ブレを抑えてくれるので、安定性があり呼吸がしやすいです。
スキューバダイビングをはじめ、スノーケリングやスキンダイビングなど、本格的に趣味としてマリンスポーツを楽しむ場合は、マウスピースとパイプが分かれているタイプの方が、メリットは大きいと言えるでしょう。
柔らかさ
スノーケルには、パイプ部分が硬いものと柔らかいものがあります。
硬いものは、安定性があり、スノーケリングやフリーダイビングでも使いたい方におすすめです。
柔らかいものは折りたたむことができるので、BCのポケットにしまうことができます。
普段はマスクにスノーケルをつけず、緊急事態に備えてBCなどにしまって持ち運びたいという方におすすめです。
折りたためてかさばらないおすすめスノーケル
Hele i Waho/KOLOHE
TUSA/PLATINAⅡHYPERDRY
排水弁
排水弁があることでスノーケルクリアがしやすくなり、水を吸い込むということが格段に少なくなります。
排水弁はただ付いているだけではダメで、位置も見ましょう。
マウスピースの真下でより近い位置がベストです。
スノーケルクリアが苦手というダイバーは、この排水弁付きのシュノーケルがおすすめです。
排水がしやすいおすすめスノーケル
GULL/SUPER BULLET
スプラッシュガード
水面から出ているスノーケル先端部分の排気口には、スプラッシュガードという波しぶき避けがついているものとついていないものがあります。
何も付いていないと、スノーケルクリアの頻度が増え、水を吸い込みやすくなってしまうため、とてもストレスになります。
スノーケルクリアが苦手な方にはドライスノーケルもおすすめ。
排気口に浮きと弁が付いていて、更に浸水しにくく快適です。
ただし、ダイビング中にスノーケルが受ける抵抗は増えてしまうので、流れがあるコンディションや水中を広く動き回る様なスタイルでダイビングを行う場合は、不向きと言えるでしょう。
スノーケルクリアが苦手なダイバーにおすすめドライスノーケル
TUSA/HYPERDRY ELITEⅡ
マウスピース
商品によっては、男性用・女性用(子ども用)とマウスピースの大きさを変えているものがあります。
マウスピースが大きいと咥えにくく、アゴが痛くなる可能性があり、逆に小さ過ぎると水も一緒に吸い込んでしまう可能性があるので、自身に合う大きさのスノーケルを選びましょう。
口が小さめの方おすすめスノーケル
GULL/LEILA DRY、LEILA STABLE
スノーケルホルダー
スノーケルとマスクをつなぐパーツです。
マスクストラップにひっかけるタイプや、ワンタッチで脱着可能なもの、ゴムを通すだけのものなど、メーカーや商品によって異なります。
些細なところですが意外に重要です。
マスクをケースで保管する場合は、毎回スノーケルの脱着作業が必要だからです。
特にスキューバダイバーの場合、他の器材のセッティングがあるので、サブギアであるスノーケルの装着は瞬時に済ませたいもの。
ワンタッチで脱着できるものがおすすめです。
つけ方だけでなく可動式かどうかでも違いがあります。
上下可動式であればマスクとスノーケルを顔に装着してからでも簡単に位置の調整を行うことができます。
前後可動式であれば、水面に直立した状態では前側、水面に顔をつけた状態では後ろ側にすることで、常にスノーケルが水面に対して垂直になる様にすることができます。
また、スノーケルホルダーにスノーケルを回転させる仕組みがついていれば、スノーケルをつけた状態で顔の前後の角度を変えた際も、マスクストラップが引っ張られることがありません。
ワンタッチのスノーケルホルダーが多いメーカー
GULL/SUPER BULLETシリーズ、CANALシリーズ、LEILAシリーズ 等
可動式のスノーケルホルダーが多いメーカー
TUSA/HYPERDRY ELITEⅡ、PLATINAⅡHYPERDRY 等
Cressi sub/ALPHA ULTRA DRY、DRY SNORKEL 等
スノーケルの使い方
スノーケルを使用する際は、深くゆっくりとした呼吸を心がけるようにしましょう。
スノーケルの値段の目安
コンビニやディスカウントストアなどで1000円程度、場合によっては数百円で手に入るものもありますが、それらにはこれまでご紹介してきたダイビング向けの機能がついていない場合がほとんど。
ダイビング器材メーカーが発売しているダイビング向けのスノーケルだと、エントリーモデルで3000円程度、高機能なモデルで7000~9000円程度です。
3000円を下回る商品を購入する場合には、機能面により注意して購入する必要があるでしょう。
スノーケルのお手入れ
真水で洗い流して、日陰干しというシンプルなお手入れ方法です。
排水弁付きの場合、砂が噛んでいると呼吸する際に水を吸い込む原因になってしまうので、排水弁箇所は丁寧に洗い流しましょう。
スノーケル選びのワンポイントアドバイス
価格が安くシンプルなものは、今回紹介した機能がついていません。
ただ、高くて多機能であれば使いやすいといったことでもなく、多機能であるがゆえに邪魔になったり、破損原因箇所が増えたりという欠点もあります。
スキューバダイビング用として考えられている方は、以下の3点をみてください。
- スプラッシュガードがついているか(なるべく小型)
- 排水の弁が付いていて、マウスピースの真下、より近い場所にあるか
- マスクストラップと脱着のしやすさ
この3点はダイビングメーカーのものであれば考慮されていることが多いので、もし迷ったら好みの色を選んでOKです。
まとめ
スノーケルは水中の景観を快適に楽しむためのものであり、水面で呼吸を確保する大事なアイテム。
今回の記事で紹介した通り、どれも同じに見えますが、機能が多種多様にあります。
少々細かいところですが、安全に快適にマリンスポーツを楽しむために、あなたに合ったスノーケルを選んでくださいね。
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