MAGAZINE
  • HOME
  • column
  • 今話題のオーシャンバックとは!?開発にかける思いをインタビューしてきました!

今話題のオーシャンバックとは!?開発にかける思いをインタビューしてきました!

column

「海の中に沈んでしまったゴミは僕らダイバーしか拾うことが出来ない。」

そう話してくれたのは水中写真家のむらいさちさんとオーシャナ編集長の山本晴美さんでした。

さちさんと山本さんは水中メッシュゴミ袋「オーシャンバッグ」の発起人で開発者。

今回はそんな2人に今話題のオーシャンバックにかける思いや、開発秘話を教えて頂きました。

右 むらいさちさん、左 山本晴美さん

右 むらいさちさん、左 山本晴美さん

水中写真家 むらいさちさん

優しくふんわりした写真が人気の写真家。
写真で人を幸せにしたいという想いのもと、水中の世界から陸上まで幅広いフィールドを持つ。
最近ではYouTubeチャンネル「うみさちTV」オンラインサロンを開設するなど精力的に活動をしている。

オーシャナ編集長 山本晴美さん

ダイビングと海の総合サイト「オーシャナ」の編集長。
クジラや環境について興味をもっていて、今回もオーシャナという立場を越えて個人で海に携わる編集者としてプロジェクトに参加している。

メディアの垣根を越えてダイバーに広がってほしい

しげ:今回は宜しくおねがいします!オーシャンバックの反響すごいですね!

山本さん:有り難いことに、みなさんFacebookやInstagramに載せてくれたり盛り上げてくれています。
すでに500個くらいご注文頂いていて発送作業が本当に大変。
毎日仕事が終わって家に帰った後に発送してます。

しげ:ご自宅で発送作業されてるんですか…?

山本さんそうなんです。
今回はオーシャナの編集長という立場ではなく、イチ海に関わる編集者としてオーシャンバックプロジェクトをさちさんと一緒に立ち上げました。
だからオーシャナとは別に自宅から作業しています。

しげ:個人として立ち上げられていたんですね。

山本さんオーシャナとしてやるという手段もあったんですが、メディアという垣根を越えて多くの人に広がってほしいと思って個人の立場でやることにしました。
ゴミの問題とか環境の話ってダイバー全体で取り組んでいかないと行けないし、いま直面している大事な問題だと思うんです。

しげ:たしかに。
しがらみとかそういうのなしでやりたいですね。

山本さん有り難いことに、さちさんと昔から繋がりのある雑誌DIVERさんのDiver Onlineでも置いてもらえるようになったり広がりを見せています。
今回もこうしてダイバーズ学園さんも来てくれましたしね。

しげ:いやいや、僕らは弱小すぎて…!笑

ダイバーなら誰もが当たり前としてオーシャンバックを持っている。
そんな未来を作るべくメディアの垣根を越えて、山本さんとさちさんは個人としてプロジェクトを立ち上げた。

まだまだ今後取り扱ってれる場所を増やすために活動は続けているという。

今まではゴミが落ちてても拾うことが出来なかった

しげ:ダイバーと環境と言う話だといろんなアプローチがあると思うんですが…
どうしてゴミを拾うということだったんですか?

山本さん:実はですね、オーシャンバッグはさちさんの体験から入った企画なんです。そこが、素晴らしいと思っていて。

さちさんあ、俺話してもいい?

ついついアツくなってしまった山本さんに割って入るさちさん

さちさん:山本さんは僕の思ってることをうまく言葉にしてくれるし、今回も熱意を持って取り組んでくれたからホントに助かった。

山本さんいえいえ。

さちさん:オーシャンバックを作ろと思ったキッカケは特に奇をてらってるわけでもなく、単純に僕が潜っている中でゴミ袋が欲しかったんだよね。
例えば、ペットボトルが落ちてます。
拾います……でも写真撮れないじゃん。
だから置くみたいなことが起きるじゃん。
どうしても見て見ぬふりをしなきゃいけないんだよね。
僕ら撮影が1番の仕事だし、そっちがメインだし。

しげ:たしかにそうですね。

さちさん:うん。でも心が痛いじゃない。
だからといって拾ってBCのポケットに入れると臭かったり、引っ掛かって傷ついたりして嫌だよね。
そういう時に使えるゴミ袋があればいいなと思ったんだよね。

しげ:その気持ちすごいわかります。

さちさん:そうなんだよね。
環境問題がとかいうよりは単純に自分が欲しかった。
あとは意外と僕と同じ気持ちの人は多いんじゃないかと思って、もったいないなと思ったんだよね。
それで探し始めてたら、たまたま山本さんと意気投合して一緒にやることになったんだよね。

水中でゴミを見てみぬふりをしないといけない状況があった。
その状況を変えたかった。もしかしたら同じ気持ちの人も多いのかもしれないという思いから、このプロジェクトは始まった。

水中で使えるゴミ袋がなかったから作るしかなかった

海に行くときのファッションアイテムの一部としても使えそうなオシャレなオーシャンバック

さちさん:最初に水中で使えるゴミ袋を探してみると、あるにはある。けれど販売していなかったり…
それで自分で作るしかないかって!
本当は、大きな指導団体やメーカーさんが作ってくれるといいんだけどね。

しげ:確かに大々的にやってくれたら一気に広がりそうですもんね。

さちさん:そうなんだよ。
ホントはあんまりやりたくないんだよね。
別に自分が作ったとかじゃなくて、誰かがやってくれてそれで広がったらベストなんだよね。
でも最初は取り組んでくれるところが見つからなかったから自分でやるしかなかっただけ。

しげ:ええー、さちさんやりたくなかったんですね…

さちさん:うん。僕が前に出てやってるんじゃなくて、みんなでやってるってことにしたいんだよね。
実際僕がやるより広まると思うし、僕より力がある人が広めてくれたらいいと思う。

山本さんさちさんは最初からそう言ってましたよね。
でも初期はさちさんが出ないと誰も共感してくれないからさちさんのブランドに頼るしかなかった。

しげ:山本さんはさちさんから話が来た時、なんですぐやろうと思ったんですか?

山本さん私ももともと海洋のゴミ問題とかに興味があって、最初、さちさんから話を聞いた時は、「あらたにモノを生産することがいいことなのか」と迷う部分もありました。
けれど、地に足がついた思いから着想されたものだし、さちさん作風はふんわりだけど内面は男気ある人だから、これは本気だなとわかったんです。やるしかないって思って。

さちさん:最初は絵を書くところからはじまったんだよね。
日暮里のマックで…笑
そこから色を変えたり試行錯誤していったりデザイン考えたりね。

その辺の開発秘話はオーシャナさんで多く語られているのでこちらをご参考に!

オーシャンバックプロジェクトを本当はやりたくないと語るさちさん。
そこには自分が主導じゃなくても、単純に良いことが広まってほしいという純粋な気持ちがあった。
誰か変わりにやらない?という発言も…笑

水中のゴミはダイバーにしか拾うことが出来ない

僕らダイバーに出来ることは少ない。

でも水中に落ちたゴミは僕らダイバーしか拾うことが出来ない。

1人1人の意識が行動が変わることによって、もしかしたら良い方に向かうかもしれない。

今回、水中写真家のむらいさちさんとオーシャナ編集長にインタビューさせて頂き、まずは自分から変わること、出来ることからやっていくことの大切さを改めて感じました。

またお2人の海への愛を感じる場面も多く、やっぱりダイバーは繋がれると確信しました。

今後もメディアやショップや様々な垣根を越えて海を愛するイチダイバーとして何かやっていきましょう!

ありがとうございました!

オーシャンバックを手に入れたい方!

今回取材させていただいた山本晴美さんが編集長の海の総合サイトOceanαのオンラインショップと水中写真家のむらいさちさんが運営する「Aloha Photo Shop」さんで購入することができます。

Oceanα ONLINE SHOPはコチラ

Aloha Photo Shopはコチラ

また全国のダイビングショップでも取り扱っている店舗が続々と増えています。
ご利用されているショップの方にお問い合わせしてみて下さい!

茂野優太

225,277 views

Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。