MAGAZINE
  • HOME
  • column
  • 動画編集編!アプリを使って“超”簡単に作ろう【初心者向け動画撮影&編集連載④】

動画編集編!アプリを使って“超”簡単に作ろう【初心者向け動画撮影&編集連載④】

column

こんにちは、ダイビングインストラクターの矢北拓也です。

今回は、知っているようで知らない動画編集についてご紹介します!

さて、動画制作が気軽にできる機材、編集ソフトが揃い、誰もが発信しやすくなっている今、皆さんも「カッコよく!!」動画遊びをしてみようというこの連載。

これまで、動画撮影に必要な機材やダイビングスキル、マナーなど撮影を始める前に必要なモノ、コトそして簡単撮影テクニックについてお伝えさせて頂きました。

みなさん、いよいよ“撮影したものを編集してみよう”の回です!

準備して、考えて、海に行って撮影して。
帰ってからも海の楽しみを反芻できるこの編集時間が、また楽しいのです。

今回はおすすめ編集アプリとその操作方法を学び、30秒の簡単動画を作ってみましょう!
撮影データを埋没させず、一つの思い出に……ひいては映像作品に!!
みんなで動画を作ってシェアして、ダイビングの良さを一緒にアピールしましょう。

この連載では、「お気軽お手軽に」も大きなテーマ!
なので、スマートフォンアプリでの編集のコツやテクニックをご紹介していこうと思います。

海から上がりたくないけど、、、
行ってみましょう!

超お手軽、動画編集の手順

①使用編集アプリ

僕は普段動画編集をする際、いくつかのアプリを複合して編集を行っていますが、今回はその中でも1つのアプリで完結できて簡単な「InShot」というアプリを使ってみたいと思います。

ダウンロードはこちらから
App Store「InShot」
Google Play「InShot」

編集アプリについて

編集アプリについては、撮影前に準備!器材・編集アプリ・スキルとマナー【初心者向け動画撮影&編集連載②】でご紹介した通り、

●Imovie

●InShot

●CapCut

がオススメですが、お好みのもので大丈夫です。

「InShot」を例にとって解説しますが、他のアプリも使い方はほぼ同じなのでご安心を。

動画が切り替わる瞬間の効果のことをトランジションと言いますが、その幅も広く、フリー音源も多数。

「InShot」はかっこいい動画が簡単に作れる、僕の秘密兵器です。

テキストのアニメーションや、動画の中に写真や動画を埋め込むピクチャー・イン・ピクチャーなどといった豊富な機能で、かなり凝った映像も作れてしまいます。

ただ、無料版だと広告やウォーターマーク(作った動画の右下に「InShot」と入ります)が入ってしまいます。煩わしいですよね。

それを消すためにはアプリ内課金が必要です。
買い切りで360円!個人的には、この機能で360円は、安いと思います!
もちろん、まずは編集遊びを楽しむために無料版からスタートしてもOK。

今回は6秒×5カットで超簡単に映像作品を作ってみたいと思います。

②シーンを決める

動画撮影編!実践で使えるコツとテクニック【初心者向け動画撮影&編集連載③】でご紹介しましたが、動画制作において肝心なのは「撮影の前」。

ざっくり復習すると、動画のストーリーを決めた上で撮影に臨み、1カット10秒くらいで撮影しておくのがおすすめってことです。
これ、お手軽動画作成における、鉄の掟です。

海から上がったら、撮影成果を見ながらストーリーを再検討しましょう。

今回の作例は、

  1. エントリー
  2. ダイバー
  3. マクロ
  4. ワイド
  5. エキジット

というストーリーで制作していこうと思います!

③動画を選択する

まずはInShotを開きます。

スタート画面はこんな感じ、ビデオを選択します。

「新しい」を選択し動画を選びます。

今回はこの6つの素材を使います。

GoProを使用し1ダイブで撮影したもの5本に空白を加えて、計6本の素材を使います。

さて、これがどうなるのでしょう。

動画を選択し、ページを開くとすべての動画が1本にまとまった状態で並べられています。

この段階での並べ替えももちろん可能です。

ストーリーを考えて撮影しているので、単純に繋いだ今の状態でも、これはこれでいい感じですが、さらに手を加えることで劇的にカッコよくなるんです!

④各動画を6秒にカット

それぞれの動画の秒数を整えます。
今回は、超簡単に6秒×5カットで制作していきます。

1カット10秒くらいで撮影できていれば、ここでの作業が楽ちんになるんです。
動画が繋がっているところをタップすると出てくる「トリミング」を使って、調整していきましょう!

⑤BGMを選ぶ

ここからの工程は、人によって作業する順番は変わると思います。
僕は音楽から先に選ぶ派ですのでBGMを選んでいきますねー!

先ほど、「InShotにはフリー音源が豊富にある」と書きましたが、実はコレ、超大事。
あまり意識したことがないかもしれませんが、アーティストの曲やBGMにも著作権というのがあって、勝手に使ってしまうといろいろマズいんです。

一方、フリー音源というのは、曲を作った方から、使用許可が出ているもののことを言います。
つまり、安心して使って良いということ!

ということで、さっそくBGMを選んでいきましょう
左から二つ目の音符のアイコン「音楽」をタップすると出てくる、一番左の「音楽」をタップ。

BGMはテーマごとに分類され様々な種類のものを選ぶことができます。
曲をタップすると試しに聞くことができるので、お気に入りを見つけてくださいね。

⑥トランジションを選ぶ

次なるは、トランジション!!

必殺技、みたいですか?
かっこいいですよね、トランジション。

トランジションっていうのは、あれです。
ひゅん!とか、もや〜〜とか、動画と動画の間のシーンが変わる瞬間の演出効果のことを言います。

あれ?
やっぱり動画編集における、必殺技と言ってもいいかもしれません。笑

何はともあれ、次はトランジションを選んでいきましょう

このアプリはこのトランジションも豊富に選べます。
絵で書いてある感じの動きをしてくれるので、直感的に選べるのもInShotのいいところ。

いろいろ試してみましょう!

ちなみに、僕が気に入っているトランジションはこんな感じです。

大きく雰囲気を展開させたい場合には、グルッと回転するやつや暗転するやつを。
「水中から水面」「生き物から水面」など視点の変化をつけたい場合には、横や縦など任意の方向にスライドの効果を。
ゆっくりとした音楽を使用する場合には、ディゾルブというカットとカットを徐々に重ね合わせて次のカットへと移行していくやつを。

てな具合で、主に選んでいます。

特殊なものとして、アニメーションが挟まるトランジションもありますが、水中映像の場合不自然になってしまったり、多用すると少しうるさい印象になったりするので注意が必要です!
自然につなぎたい時は、あえて使わないという選択肢もありですよ。

みなさんも、あれこれ試してみてくださいね。
自分がかっこいいと思ったら、それでいい。
まずは、楽しんで作ることを目指しましょう!

そして、これからは動画を見る時、かっこいい!と思った動画のトランジションを覚えておくのがおすすめです。
いいものを意識しながら見ることで、どんどん動画編集の引き出しは増えていくはず!

⑦テキストを入れる

シーンを決めてカットし、BGMをつけ、トランジションを追加しました。
最後にテキストも入れてみましょう。

テキストがあることで、つないだだけの動画から、作品感のあるものに変身します。

今回は、ラストに入れてみました。
慣れてきたら最初にタイトルを入れてみたり、テロップを入れてみたりと、いろんなことができるようになりますよ。

潜った場所や季節、日にちなどを入れるのもおすすめです。
動画を見てくれる人に、動画だけでこの動画が何なのか、分かりやすくなります。

さて、どうテキストを入れるかというと……

空白を選んで、

テキストをタップ。
フォントもたくさんあるのでここも楽しいです。

可愛めのフォントを選んでみました。

ここも、作りたい動画のイメージによって、お好みのフォントを選んでくださいね。

⑧保存して完成!

最後に右上の出力マークを押し、3種の設定を決めたら完成です!

というのは一言なんですが、「設定なんて、どうしたらいいのーー!?」って迷っちゃう方もいますよね??

InShotの場合、

  • 解像度は、「1080p、720p、4K」の3つから
  • フレームレートは、「24fps、25fps、30fps、50fps、60fps」の5つから
  • 形式は、「MP4、MOV」から

選べます。

解像度とフレームレートですが、SNSでさくっと上げたいなら、少ない数字を選んでおけばOK。
逆に、いい画質で残したいなら、大きめの数字を選びます。
形式は、最も一般的なMP4を選んでおけば、まず大丈夫。

なーんて、呪文ばっかりですね。
みなさん、安心してください。

ここでは、小難しいことは置いておいて、僕のおすすめ設定で保存しちゃってもらえればOKです!
ケース別におすすめの設定をご紹介しておきます!

▶【おすすめ】スマホで見る、SNSシェアする場合

  • 解像度:720p
  • フレームレート:30fps
  • 形式:MP4

▶YouTubeに上げる場合

  • 解像度:1080p
  • フレームレート:60fps
  • 形式:MP4

InShotは、それぞれ選択すると動画の重さの推定サイズが表示されるので、スマホの保存容量がギリ!の方は、ここを目安にするもの良いですね。

⑨完成

超簡単でしょー?

出来上がりを見てみましょう。

どうですか!なんとなくそれっぽくなったと思いませんか?

海に行く前、海の中、家に帰ってからまでも楽しめる動画撮影、編集遊び。
まずはこんなところからスタートしてみてください!!

楽しみを広げよう!

YouTubeやInstagramでも、水中映像作品を良く目にするようになってきました。
写真には写真の、動画には動画の素晴らしさがあります!

まずはお気軽お手軽に。
せっかく撮影した動画を眠らせることなく、作品を作ってシェアしちゃいましょう!

この連載は、ダイビングの動画をカッコよくつくるためのスタートラインです。
動画編集を通して、ダイビングの楽しみをもっともっと広げていきましょう!

よりテクニカルな撮影、編集技法については是非とも海でご一緒に。
いつでも海で待っています。

というわけで、また。
Thinking about the sea.

バックナンバー

矢北拓也

5,449 views

城ヶ崎インディーズ 店長。 ダイビングショップを経営する家庭の次男に生まれ、12歳からダイビングを始める。小笠原母島、フィリピンプエルトガレラでの修行期間を...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。