ちまたで話題の夜光虫。
ノンダイバーのみなさんはわざわざ夜中に海に出かけてご苦労さまですね。
そう。
ダイバーにとって夜光虫は、そんなに珍しいものではありません。
こんな光景だって、日常茶飯事!
撮影:堀口和重氏
日常茶飯事はちょっと言い過ぎました。
でも本当に、ここまでの規模は珍しいにしても、夜光虫自体は常に見れると言っても過言ではありません。
ダイバー的夜光虫の楽しみ方3選
①陸から大胆に
先ほどの写真の様に、夜光虫が多い日には、何もしなくてもロマンチックな絶景がひろがります。
こんな日には、波打ち際に歩いて入れば、足の周りは真っ青に!
ということは飛び込むと…夜の海に飛び込むのは危険なので、やめましょうねー笑
海に泊まる機会が多いからこそ、絶景を目にするチャンスも多いのがダイバーですね!
②陸からロマンチックに
これは夜光虫がそこまで多くない日でも楽しむことができます。
- まずは出来るだけあかりの無い場所に行きます。桟橋などがベスト
- おもむろに桟橋に腰かけます
- 周りに落ちている小石を集めます
- 海の中にポチャンと投げ入れます
- 投げ入れた石の周りが光ります
- 何も知らないあの子は『わっ!光った!!』となります
- 一通り楽しみます
- ロマンチックな雰囲気になります
- 告白します
- 成功します
笑
こちらは海に泊まっている時ならいつでも実行可能ですよー!
③海の中から
これぞダイバーならではの楽しみ方です!
基本的にはアドバンスのライセンスを取得してからになりますが、夜の海に潜れば、そこはまさに神秘の世界!
- 夜の海に潜ります
- しっかりとBCの空気を排気して着底します
- ライトを消します
- 顔の前で手をワサワサ動かします
- 気分はティンカーベル!
笑
これは何度見ても本当に綺麗な世界!
ただ、水中でこの写真を撮影するのは困難を極めるため、正真正銘、(アドバンス)ダイバーだけの特権と言えるでしょう!
そもそも夜光虫って?
プランクトンの一種で、赤潮の原因となる代表的なプランクトンのひとつです。
沿岸部ならどこにでもいる、いたって平凡なプランクトンでもあります。
発光する仕組みについては、多くの発光生物同様ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応という酵素を触媒とした化学反応によって光っているのだとか。
ただし暗ければ常に発光するわけではなく、夜にだけ発光するのだそうです。
その発光の”意味”は未だ謎に包まれており
なんらかの代謝の副産物で、意味は無い
という意見がある一方で
夜にしか光らないという点に、生理的意味が無いとは考えづらい
という意見もあります。
ちなみに今回ご紹介した写真が撮影されたのは西伊豆の大瀬崎。
ライセンス取得にもよく使用される場所なので、新入生の皆さんもいきなり見ることが出来るかもしれませんよ!
大瀬崎のスポット情報
【写真提供】
大瀬館マリンサービス・堀口和重氏
西伊豆大瀬崎にてガイドを行う傍ら、水中写真で数々の賞を受賞。
近年は夜間水中撮影や浮遊系生物の撮影を多く行っている。