ダイビングを行う上での”健康”とは
安全について
スクーバダイビングは、本来人間が生きていくことの出来ない、水中という極めて特殊な環境下におかれるアクティビティーです。
基本的には誰でもダイビングを楽しむことが出来ますが、中には医師の診断が必要であったり、ダイビングが不可能なケースもあります。
また、現在症状が出ていない、既往症についても、医師の診断が必要な場合があります。
大まかに言うと…
心臓系、呼吸器系、耳鼻系に持病、既往症をお持ちの場合は必ず事前に医師に相談するようにしましょう。
また上記以外でも、何らかの理由で通院や服薬をしている場合には、どんな理由であっても一度医師に相談した方が良いでしょう。
まれに、歯医者への通院だってダイビングに影響を与えることがありますよ!
持病が無くてもダイビング当日に…
風邪、発熱、頭痛、過度の過労、睡眠不足、二日酔い
がある場合にはダイビングはやめておきましょう。
以下に医師に一度相談すべきものを一覧にしました。
以下に含まれるもので、現在治療中、または既往歴がある場合には必ず医師に相談しましょう。
※この中には、絶対にダイビングは禁止、のものも入っています。
もし、かかりつけの医師や、近所の医師に相談したものの
“ダイビングへの影響はわからいので判断出来ない”
と言われてしまった場合には、ダイビングのことがわかる医師に相談してみましょう!
DAN JAPAN、日本海洋レジャー安全・振興協会が行うレジャー・スキューバ・ダイビング事故者に対する緊急医療援助システムのホームページ上から、ダイビングに携わっている医師を、地域・専門科ごとに検索することが出来ます!
医師に相談すべき症状一覧
【目次】
【心臓血管系】
- 冠動脈バイパス手術
- 経皮的冠動脈形成術
- 心筋梗塞
- 高血圧
- 投薬治療を必要とする不整脈
- 弁逆流
- 無症候性僧帽弁逸脱症
- ペースメーカー使用
- 鬱血性心不全
【肺】
- 喘息および過敏性気道疾患
- 運動/寒冷誘発性気管支痙攣
- 充実性・嚢胞性・空洞形成性肺疾患
- 胸部手術、外傷及び胸膜貫通創、肺過膨張傷害による二次性の気胸
- 生活(運動)制限を必要とする疾患
- 喘息、過敏性気道疾患
- 動くことに支障があり、生活制限を必要とする疾患
- 自然気胸
【神経系】
- 運動能力や認識能力に障害をきたすほどの偏頭痛
- 痙攣以外の後遺症を伴う頭部外傷
- 椎間板ヘルニア(髄核脱出)
- 末梢神経障害
- 三叉神経痛
- 脳脊髄損傷
- 脳空気塞栓
- 痙攣発作を伴わない脳性麻痺
- 小児熱性痙攣を除く痙攣発作
- 頭蓋内腫瘍および脳動脈瘤
- 一過性脳虚血
- 脳血管障害
- 後遺症を伴う脊髄損傷、脊髄疾患および手術
- 減圧症
【耳鼻咽喉系】
- 繰り返す外耳炎
- 外耳道の重篤な閉塞
- 耳翼の重症な凍傷
- 耳管機能不全
- 繰り返す中耳炎あるいは副鼻腔炎
- 鼓膜穿孔
- 鼓室形成術
- 乳様突起切除術
- 重篤な伝音性あるいは感音性難聴
- 圧力傷害によらない顔面神経麻痺
- 総入れ歯
- 顔面骨折
- 口腔手術で未治癒の部位がある場合
- 頭頚部の放射線治療
- 顎関節機能障害
- 鼓膜が菲薄化した状態
- 鼓膜穿孔で開存しているとき
- チューブ挿入のための鼓膜切開術
- アブミ骨切除術
- 耳小骨連鎖手術
- 内耳手術
- 正円窓破裂
- 圧力傷害による顔面神経麻痺
- 老人性難聴以外の内耳疾患
- 治癒していない上気道閉塞
- 喉頭摘出術および喉頭部分摘除術後の状態
- 気管切開術
- 整復されない喉頭ヘルニア
- 前庭部減圧症
【胃腸系】
- 消化性潰瘍
- 炎症性腸疾患
- 吸収不全状態
- 機能性腸疾患
- 胃切除後のダンピング症候群
- 傍食道型または滑脱型食道裂孔ヘルニア
- 高度な胃開口部の閉塞状態
- 慢性あるいは再発性の小腸閉塞性疾患
- 自由なドレナージ(排泄)の効かない皮膚腸管瘻
- 食道憩室
- 重症な胃食道逆流
- アカラシア
- 腸管を含む可能性のある未治療の腹壁ヘルニア
【内分泌代謝系】
- ホルモン過剰あるいは欠乏
- 肥満
- 腎機能不全
- インスリン治療あるいは経口糖尿病薬を服用している糖尿病
【妊娠】
- 妊娠
【血液系】
- 鎌状赤血球形成傾向
- 急性貧血
- 鎌状赤血球疾患
- 多血症
- 白血病
【整形外科系】
- 慢性的な腰痛、背部痛
- 四肢切断
- 脊柱側彎
- 無菌性骨壊死
【行動系】
- 発達遅滞
- 薬物またはアルコール乱用
- 閉所恐怖症、広場恐怖症
- 活動性の精神障害、あるいは向精神薬の投与を受けている。
- パニックに陥ったことがある
- 薬物まはたアルコールの乱用
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