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【2018年度版】プロがオススメ!ダイビング用カメラ3選!!

オリンパスのカメラ
器材について

みなさんがダイビングを始めたキッカケはなんでしたか?

 

「モテたい。」「冒険がしたい」「暇だった…….」

人それぞれ、いろんなキッカケがあるかもしれませんが……

 

「きれいな水中写真を見て、ダイビングを始めた!」という人も多いのではないでしょうか?

 

せっかく、ダイビングを始めたなら良い写真を残したい!

そして、ちょっぴり誰かに自慢したいですよね。

 

しかし、ダイビングで使うカメラとなると、ストロボ機能(フラッシュ)ハウジング(防水ケース)など専門的な知識が必要になってきて難しい…….

 

そこで、ダイバーズ学園を運営するかたわら、プロカメラマンを目指すという側面のある僕、茂野がオススメするダイビング用カメラ3選をご紹介します。

 

以下の3つのレベルに合わせて、本当に1番良いものだけに絞ってみました!

  1. 写真コンテストに出せるような写真を撮りたい【中級者】
  2. マクロからワイドまで様々なダイビングシーンを撮ってみたい【初級者】
  3. とりあえず水中の景色を残したい【ワイワイ派】

 

ダイビング用のカメラを買うと……

「もっと良い写真を撮りたい。」と高みを目指したくなる人や逆に「手入れが面倒。」で飽きてしまう人が出てきます。

 

個人的に「せっかく高いお金を払って買うカメラですから、出来るだけ長く使って欲しい。」という思いがあり、オススメのカメラを選ぶにあたって…..

カメラの性能や価格だけでなく

  1. カスタマイズの豊富さ!
  2. 手入れの簡単さ!

を重視して選びました!

写真コンテストに出せるような写真を撮りたい【中級者】

陸上でもカメラを使う方、ダイビングに慣れてからカメラをはじめる方、初心者だけど良い写真を撮りたい方に1番オススメなコンデジは、「SONY  Cyber-shot(サイバーショット) RX100V DSC-RX100M5」です!!

Word
コンデジ
コンパクトデジタルカメラの略。
一眼レフやミラーレス一眼ではなく、いわゆるデジカメ。

コンパクトなのに1眼レベルの性能

とにかくこのRX100Vの何がすごいって、本体300グラム未満とコンパクトなクセに、めちゃくちゃ高画質で1眼レフカメラ並みのオートフォーカスの速さを実現しているんです。

 

オートフォーカスが速い、つまり被写体にピントを合わせる速度がめちゃくちゃ早いんですね。

海の中で撮りたい魚(写真のクマノミなど)は動きが結構速いです。

ピントを合わせたころには、すでにいなかったり(笑)

RX100Vならバシッとピントが合う写真を撮れる可能性が高くなるってことです。

 

またRX100Vは水中で非常に重要な、明るいレンズと高性能のセンサーを実現しています。

そのため光が吸収され暗くなりがちな水中でも、明るい写真が撮れます。

 

レンズが明るいということは写真をぼかすことが出来るということにもなります。

このカメラの絞り値はワイド側でf1.8、ズーム側でf2.8まで開放することが出来ます。

ちょっと難しい内容にはなりますが、要するにこのfの値が小さければ写真はボケ、大きいほどカッチリします。

 

もちろん撮影モードもオートからマニュアルモードまであります。

最初はフルオートで始め、上手になってくるにつれてマニュアルモードに移行するなど、いつまでも楽しむことが出来ます

 

純正のハウジングがある

ハウジングメーカーでオーダーすると10万円以上するハウジングも、SONYが純正でハウジングを出しているため、こんなに安く手に入れることが出来ます。

しかも、このハウジングのすごいところはRX100シリーズ全機種に使えます。

例えば最新のRX100Vはちょっと高くて厳しいという方も、1シリーズ前にするだけでカメラの価格を約5万円も安くできます。
※記事公開時点

また、今後も対応し続けてくれる可能性が高く、新機種が出てもハウジングを買い換える必要がないといったメリットも出てくるかもしれません。

 

更に、このハウジングはカスタマイズ性もバッチリ!

INONやフィッシュアイといった水中ライトやハウジングのメーカーが出している様々なアタッチメントを取り付けられるようになっています!!

 

もっと明るい写真を撮りたいといった際にはストロボを付けたり、沈船など広い範囲を撮りたいときにはワイドコンバージョンレンズ、ウミウシなど小さいものにはマクロレンズと、アタッチメントを買うことによって……

どんなダイビングシーンにも対応できるでしょう!!


 

ここまで、このカメラを絶賛してきましたが

唯一、欠点をあげるとすると、

カメラ自体が防水じゃないことです。

 

もちろんハウジングをキチンと手入れしていれば水没することはほとんどありませんが、手入れが雑だと水没します。

そのため、めんどくさがりの人にはちょっと扱いづらいかもしれませんね。

 

手入れの仕方は、また後日紹介します。

 

下手にミラーレスや1眼カメラを買うより、RX100Vを買う方が予算も少なく済みますし、アタッチメントを増やして用途も広く使えて良いと思います!

無理してカメラだけ買っても、その先にはレンズやらストロボを揃えなきゃいけなくなりますからね。

マクロからワイドまで様々なダイビングシーンを撮ってみたい【初級者】

ハマるかもしれないし、まだわからないという方。とにかく水中写真に挑戦したいという方にオススメなのが…….

ダイビング用カメラのエントリーモデルには定番中の定番!

オリンパスのTG5です!!

 

ダイビングを初めてやる人から、プロのインストラクターが日々使うカメラとしてもオススメの最強カメラと言っても過言ではないでしょう!!

 

強固なカメラボディー

TG5のカメラ自体は水深15mまでの防水機能を持っています。

また耐衝撃2.1m、耐荷重100キロ、耐低温-10度と、かなりタフな状況下でも使えるカメラなんです。

 

もちろんTG5もおすすめはハウジングを着用して利用することですが…….

もし、水没してしまってもカメラが助かる可能性が非常に高いんですね。

 

他にもレンズを保護するガラスが2重構造になっており、陸上から水中に持って行った際に起こるレンズ周辺の結露を、かなり防げる構造になっています。

※結露が起こるとレンズが白く曇ってしまい、写真がすべてぼやけて撮れます。ダイビング中ずっとカメラが使えなくなる可能性も大きく、水中写真の天敵です。

 

つまり、ハードな環境下でカメラを使うダイビングインストラクターにもオススメですし、初めてカメラを使うダイバーにも、安心して利用できるのでオススメです!!

 

ワイドもマクロもオールマイティーに撮れる

このTGシリーズはダイビングでの使用をかなり意識して作られています。

そのため、カメラに水中撮影専用のモード「マクロ、ワイド、スナップ、HDR」という4つの水中モードがあります。

このモードにダイヤルを合わせて撮れば、誰でも難しい設定をせずに水中写真を撮ることが出来ます。

 

その中でも今回はダイビングシーンで大活躍する水中マクロとワイドモードをご紹介します。

 

まずは水中マクロモードです!

慶良間諸島で撮ったヤシャハゼ

慶良間諸島で撮ったヤシャハゼ

 

水中マクロモードはハゼや甲殻類など小さい生物を撮る際によく使うモードです。

白い砂浜でハゼなどを撮影する際は、フラッシュで白が反射して白飛びしてしまうことがよくありますが、TG5のマクロモードではきちんとコントロールされ、被写体のオレンジっぽい体色がしっかり出てますね!

しかも背景はオリンパスブルーといわれる発色の強い青色でキレイなグラデーションに。

 

もちろん、オートフォーカスも上のソニーほどでは、ないにしろ・・・

かなり正確で、ピンを外すということはほとんどありませんでした。

 

また、このカメラもF2.0 の明るいレンズを採用しており、この絞り値を下げることによってちょっとボケた写真を作ることも可能ですし、動く被写体にも対応することが出来ます!

暗いところでも強いというのは、水中カメラでは非常に大事なんですね。

 

続いては水中ワイドモードです!

慶良間諸島で撮ったキンセンフエダイの群れ

 

水中ワイドモードは魚影や地形といった広い景色を撮りたい時に使うモードです!

こちらもオリンパスブルーといわれる青が良く映える写真になっています。

 

内部ストロボだけでは、どうしてもストロボのある左側にしか光が回っていませんが、しっかりとキンセンフエダイの黄色も出ており、水中の鮮やかさがわかりますね。

 

ちなみにTG5もカスタマイズ性が非常に高いです!

ダイビングで1番人気のTGシリーズには様々なアダプターが販売されています。

 

外部ストロボ(フラッシュ)や更に写真を広く撮るワイドレンズなどなど・・・

 

特にワイドの写真だと、すべてのカメラで限界が来ます。

カスタマイズして、どんどん自分らしい写真を撮っていけることも魅力ですね。

 

僕も、ここ5年くらいTGシリーズを愛用していますが、

ワイドコンパ―ジョンレンズと組み合わせは最高で、多用しています(笑)

 

TG5の代名詞!顕微鏡モード!

この顕微鏡モードがTG5が他のアウトドア用カメラと圧倒的に差をつける特徴ですね!

とにかく小さい被写体を撮るときに便利なんです!

被写体のわずか1センチまで寄ることが出来ます。

しかもズームを使えばミリ単位の生き物までバッチリピントを合わせることが出来ます。

 

ウミウシ好きの人なんかは高価な一眼レフカメラよりもTGの顕微鏡の方が便利という人もいます。

 

さらに被写体に寄れるということは、透明度があまり良くない伊豆の海などで大活躍します!

水中には被写体とカメラの間にプランクトンやゴミなどたくさんの邪魔者(浮遊物)がいます。

出来るだけ、この浮遊物を減らした方が写真がキリっと美しくなります。

フラッシュを焚くとハレーションと言ってゴミが乱反射して写り込んでしまうこともあります。

 

このような浮遊物を減らすためには、とにかく被写体の近くで写真を撮ることが大事なんです。

だから、この顕微鏡モードは伊豆などで潜る人には強い味方ですね!

 

他にも、TG5はコンパクトなのでフリソデエビのような小さな生き物が岩の亀裂など狭いところに隠れていても、カメラをスキマに入れることが出来るので、キチっと撮れますね!

とりあえず水中の景色を残したい!【ワイワイ派】

最後はコスパ抜群、Nikonのcoolpix w300という防水カメラです!

このカメラは何がすごいって、カメラ本体だけで水深30mまで使えちゃいます。

ハウジングが必要ありません。

 

そのため、かなり安く済みます!

カメラ本体だけで3万円ちょっとです。

こんなに安く手軽に水中に持っていけるカメラは他にありませんね!

「とにかく水中の景色を残したい。手入れとかも面倒だし、大きい荷物を持ち歩くのもな~~」

という人には本当にオススメのカメラです!!

性能もTG5と大差はなく、気軽に撮れますよ!

 

ただし!

水中写真を長く続けたいという人にはオススメしません。

 

なぜかというとハウジングがない分、カスタマイズが出来ません。

また水中特有の小さい生物を撮ったりする機能が弱いです。

 

あくまで、ダイビングではエントリーのエントリーモデル!

気軽に写真を残したい人向けと思っておいてください!

 

【番外編】大人気のGoProってどうなの?

もはや釣りやサーフィン、サイクリング、スノボなどアウトドアシーンでは必須アイテムとなりつつあるゴープロシリーズ!!

もちろん、ダイビングシーンでも大活躍しますよ!

実際の使用感としては、上の写真のようにワイドの世界を見たままの景色で残せます。

ゴープロには水中のホワイトバランスモードがないので若干上の写真も緑っぽくなっていますが、別売りのカラーフィルターを付ければ鮮やかな水中の色を出すことも可能です!

 

正直、ゴープロでここまで撮れてしまったら……

安いコンデジを買うより、もうゴープロで良いじゃん!と思います。

 

ただし、注意が必要なのが……

マクロ撮影にゴープロは、ほとんど使えないと思ってください。

小さい生物を撮るのは非常に苦手です。

ダイビングで見るようなカエルアンコウやウミウシなどを撮るのは小さくて写らないか、ピントが合わず難しいと思います。

 

他にもフラッシュの機能がないので、生き物の色を出すためには新たにストロボや水中ライトを買う必要があります。

ちなみに、上のSonyのRX100シリーズ、オリンパスのTG、Nikonのcoolpixは、すべて内部にストロボが付いているため、ある程度はカメラのストロボだけで対応できます。

 

せっかくダイビングで使うなら、景色だけでなく見た生き物の写真も残したいものです!

そこで今回はオススメ3選から外して番外編としてゴープロを紹介させて頂きました。

 

まとめ

今回紹介したカメラは、正直どれを買っても後悔しないと思います!!

 

簡単にまとめてしまうと下の感じで良いと思います!

  1. どっぷり水中写真にハマりたいという人
    →最初からSonyのRXシリーズ!
  2. ハマりそうな予感な人
    →TGシリーズで様子見!
  3. ハマらなそうだけど、水中の記録は残したい人
    →Nikonのcoolpixで気軽に!
  4. ダイビングだけじゃなくて、アウトドア全般に使いたい人
    →ゴープロで楽しく!

 

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茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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