式根島のダイビングスポット情報
穏やかで美しいリアス海岸に豊かな緑、息を呑むような星空など、雄大な自然を体感できる東京都・式根島(しきねじま)。
クリアな水の中で魚たちが群れる姿を一年通して見られるダイビングスポットです。
海中に沸く温泉にウミガメが集まる、珍しい光景に遭遇できるかも!
そんな式根島のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。
ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!
目次
式根島の概要
東京都心から南に160km、太平洋に浮かぶ式根島。
外周およそ12kmの小さな島で、歩いて島を巡ることができます。
狭い湾が入り組んだリアス海岸を持つ島として名高く、その美しい海岸線と透き通った真っ青な海が織りなす絶景は必見!
透明度の高い海が扇状に広がる、白い砂浜が印象的な泊海水浴場は、2001年に『日本の水浴場88選』に選出されたほどです。
また式根島は温泉も有名で、無料で入れる天然温泉の露天風呂が3カ所もあります。
すべて水着着用の混浴なので、家族やカップル、友達同士で楽しむことができます。
式根島から1日3便出航している連絡船にしきで新島に15分ほどで渡ることもでき、ふたつの島を行き来しながらの島遊びもおすすめです。
式根島ダイビング基本情報
式根島の海は黒潮の影響で通年透明度が高く、9月ごろには透明度が30mを超すことも!
リアス海岸の入り組んだ地形のため、風の影響を受けにくいダイビングポイントが多い式根島。
その日の風向きに合わせて、穏やかなポイントを選んでダイビングをすることができます。
式根島では通年ウミガメとの遭遇率が高く、ダイバーを楽しませてくれます。
そして式根島ならではなのが、海中温泉に集まるウミガメ!
タートルガーデンと呼ばれる、砂地から温泉が沸くダイビングポイントにはウミガメがたくさん集まり、まるで温泉を楽しむかのようにその場にとどまるウミガメをゆっくり観察することができます。
タカベやイサキ、カンパチやメジナなどの圧巻の魚の群れや、ビーチポイントからでも楽しめるダイナミックな地形も、式根島のダイビングの魅力のひとつです。
ダイビングのシーズナリティ
式根島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。
春の式根島
黒潮の影響で、伊豆半島に比べ水温が3~4℃ほど高く、春濁りがないのが特徴です。
4月や5月でも水温20℃台をキープし、ウエットスーツで潜るダイバーの姿もあります。
式根島では一年を通し、多くの生き物を共通して見ることができます。
水中の生き物が比較的少なくなる春でも、ウミガメはもちろん、メジナやタカベ、イサキなど群れに、チョウチョウウオの仲間や、砂地ではエイの仲間に出会うことができます。
夏の式根島
7月になると水温が25℃以上、透明度も25mほどと、水温も透明度も上昇してきます。
黒潮の流れに乗ってやってきた色とりどりのの季節来遊魚が増え始め、水中も賑やかになり始めます。
また、夏になるとカンパチやヒラマサ、ブリなどの大型の回遊魚も姿を現します。
白い砂地のダイビングポイントでは、水中にまで差し込む強い夏の日差しに照らされ、自身の影が砂地にくっきりと映ります。
まるで空を飛んでいるような感覚を味わいましょう。
秋の式根島
水温も透明度も高く、生き物の数も増え、一年で一番水中が賑やかになる季節です。
通年見ることのできるタカベ、イサキなどの群れの大きさも秋にピークを迎えます。
目の前が見えなくなるほどの魚の群れで、360°囲まれることも。
さらにその群れを目当てに、夏から現れ始めたカンパチやヒラマサ、ブリなどの回遊魚の数も増え、水中は大賑わいです!
季節来遊魚の数も多く、カラフルで南の島のような水中も楽しむことができます。
冬の式根島
冬になり水温が下がってくると、海中温泉があるダイビングポイントでウミガメと遭遇する確率が上がります。
白い砂地の海底から、泡と共にコポコポと温泉が湧き上がるポイントにどこからともなくウミガメが集まってきます。
気持ちよさそうにひと休みするかの様なウミガメの姿は、式根島のダイビングでは一度は見たい光景です。
ダイビングポイント紹介
ビーチポイントとボートポイント、島の周りに合わせて10カ所以上のダイビングポイントがある式根島。
ビーチポイントは体験ダイビングでも利用できる穏やかなダイビングポイントが多いので、経験が少ないビギナーダイバーでも楽しむことができます。
ボートポイントは港から近いポイントが多く、船酔いが心配なダイバーにも安心です。
そんな式根島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。
中の浦海岸
穏やかな入江の、白い砂浜が綺麗なダイビングポイント。
水深6mほどに落ち込む場所まで水面移動をして潜降します。
浅瀬はソラスズメダイをはじめとしたカラフルで小さい魚で賑わいます。
沖には根が点在し、その周辺で乱舞するキンギョハナダイの群れを見ることができます。
のんびり生き物を観察したり、水中写真撮影を楽しんだりできるダイビングポイントです。
【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は砂。セッティング場所から徒歩1分)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×
大浦海岸
透明度抜群の青い海と、ビーチから続く白い砂地のコントラストがとても美しい景観で、沖に出ると根が点在し、ビーチポイントでは珍しくドロップオフも楽しめます。
所々に生息するイソギンチャクを覗くと、クマノミやミツボシクロスズメダイの姿を見つけることができます。
根の周辺にはキンギョハナダイやソラスズメダイが群れ、カラフルな海中を楽しむことができるダイビングポイントです。
【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は砂。セッティング場所から徒歩1分)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×
石白川海岸
水路を通り湾を抜け沖に出ると、大きな根が出現します
根の岩肌にはコケギンポが多く棲みつき、キンギョハナダイの群れやイシダイなどを根の周りで見られます。
ときにはカンパチやツムブリなどの回遊魚や、ウミガメに遭遇することもあります。
カラフルなソフトコーラルも見もの!
オーバーハングに垂れ下がっているソフトコーラルは、まるでシャンデリアのようです。
ビーチポイントながら、迫力のあるダイビングポイントです。
【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は砂。セッティング場所から徒歩1分)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×
その他のダイビングポイント
泊海岸、足付、大崎、カミタカ根、ハタカ根、御釜海中温泉、モウヤ根、コアサラ、鵜ノ根、キンビー根、長堀
式根島へのアクセス情報
船でのアクセス:
東海汽船を使用し、野伏港に発着します。
東京の竹芝客船ターミナルから、夜行の大型客船が1日1便就航しており、約9時間で到着します。
また、不定期で週に1便~就航している高速ジェット船では約2時間20分で到着します。
時期によって運行状況が変わることもあり、夏季やシルバーウィークなどの繁忙期には久里浜や熱海から高速ジェット船の就航もあります。
予約時に東海汽船のwebサイトで詳細を確認しましょう。
▶︎東海汽船(https://www.tokaikisen.co.jp/)
また、伊豆・下田港から、カーフェリーが水曜日を除き1日1便就航しており、最短3時間15分で到着します。
▶︎神新汽船(http://shinshin-kisen.jp/)
飛行機でのアクセス:
新島を経由して、連絡船にしきで野伏港に発着します。
東京の調布飛行場から新島への直行便が1日3~4便就航しており、新島までは約40分で到着します。
新島からは新島港発着の連絡船にしきが1日3便就航しており、式根島まで約15分でで到着します。
船、飛行機とも港や飛行場からダイビングサービスが送迎を行なっている場合もあるので、事前に確認をしてみましょう。
式根島の観光情報
おすすめのグルメスポットは島cafe963(クロサン)。
古民家を改装した広々としたお洒落な空間で、島の野菜や魚などの食材を使った食事を味わえるダイニングカフェです。
式根島ならではの創作料理や、アフターダイブにはお酒も楽しめます。
水着でもOKなのでダイビング後はもちろん、次のダイビングまでの休憩中に利用できるのがダイバーには嬉しいポイントです。
式根島に来たからには、美しいリアス海岸が作り出す絶景は必見!
神引展望台展望台に登れば、豊かに生い茂る緑と、海のブルーが広がる壮大な景色を見渡すことができます。
空気が澄んでいる日には、伊豆半島や富士山も望める式根島の景勝地です。
ダイビングにハイキングにと、はりきった体を癒すならやっぱり温泉。
地鉈温泉、足付温泉、松が下雅湯は無料で入ることのできる水着着用の混浴の露天風呂で、24時間いつでも入ることができます。
観光客はもちろん、島の住人の交流の場となっています。
のんびり温泉に浸かりながら、島ならではののんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
情報・写真提供:式根島ダイビングプロショップ ブルーマリン02(https://bluemarine02.com/)
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