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四島のダイビングスポット情報

海について

夏から秋にかけての限定ダイビングスポット、山形県・四島(よつしま)。

コブダイ&マダイとの3ショットも狙えるかも!

そんな四島のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

四島の概要

四島は、山形県鶴岡市にある堅苔沢漁港(かたのりざわぎょこう)の西方沖約800mに浮かぶ無人島です。
正式名称は留棹庵島(りゅうとうあんしま)ですが、大島、中の島、燈台、ウマカジリの4島から成り、地元住民やダイバーからは四島と呼ばれ親しまれています。

1970年にはこの島のシンボルでもある、高さ16mの航路標識、留棹庵島灯標が設置されました。

釣師の間では磯釣りの名所として有名なポイントで、年間を通してマダイやクロダイなどが狙える釣り場として、多くの釣り人が訪れています。

四島ダイビング基本情報

毎年7月1日から10月15日までダイバーに解放される、期間限定のダイビングスポットです。
堅苔沢漁港から四島まではボートで約10分ほどで到着します。

ダイビングのスタイルは、ビーチでもなくボートでもない、日本では珍しいジェッティ(桟橋)ダイビング。
島に上陸したら器材を背負って、島にある桟橋からエントリー・エキジットするスタイルです。

海況により港からボートで直接ダイビングポイントまで行き、ボートエントリーの場合もありますが、ジェッティエントリーの場合も、ボートエントリーの場合も、1ダイブごとに島、もしくは港で水面休息をとるので、船酔いが心配なダイバーでも安心してダイビングに参加することができます。

水深40mから立ち上がる岩礁でできた島の周りには、10ヶ所のダイビングポイントがあり、時に強い流れが発生することもあるので注意が必要です。

潮の流れが良く当たるため水中生物も豊富でマダイやコブダイといった大型の魚や、目の前を覆い尽くすほどの無数のイワシやマアジ、アカカマスの群れといったエキサイティングなダイビングはもちろん、ギンポ類、ウミウシ類、ハナタツなどの小さい生き物も楽しむことができます。

マダラギンポ
マダラギンポ

さらに、水中はいくつもの根が迷路のように交差し、ダイナミックな地形も堪能することができます。

根:岩礁や岩など、水底から大きく隆起した場所のこと

ダイビングのシーズナリティ

四島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

四島のダイビング・シーズナリティ表

春の四島

7月1日から10月15日までの期間限定ポイントなので通常は潜ることができません。

夏の四島

東北のダイビングポイントは水温が冷たいと思われがちですが、暖流である対馬海流の影響で、7月にはすでに水温26℃ほどまで上昇し、透明度も20mほどと高く、毎年多くのダイバーが四島を訪れます。

透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

ダイビングシーズンが始まると毎年出会えるのがマダイ。

ダイバーがエントリーする前から水中で待機していることもある、人懐っこい一面も。
1ダイブ丸々、マダイに付き添ってもらえることも珍しくありません。

四島のマダイは個体識別ができており、人懐っこさも相まって愛着が湧くことでしょう。

また、コブダイも毎年同じ個体がダイバーを迎え入れてくれます。
他のダイビングスポットでは比較的に深い水深で出会う事が多いコブダイですが、四島では水深10m前後の浅場で見かけることができます。

秋の四島

ソラスズメダイ
ソラスズメダイ

対馬暖流の恩恵を受け、9〜10月も高い水温と透明度をキープし、ベストシーズンを迎えます。

生き物の種類も数も一年で一番多く、マアジやアカカマス、チャガラの大きな群れがダイバーの周り360°を取り囲みます。

ミノカサゴ
ミノカサゴ

ソラスズメダイやミノカサゴなどの季節来遊魚も毎年姿を現し、水中が賑やかになります。

冬の四島

7月1日から10月15日までの期間限定ポイントなので通常は潜ることができません。

ダイビングポイント紹介

四島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

灯台先端広場

生き物との遭遇率が高いポイントで、四島に来たからには必ず潜りたい、代表的なダイビングポイント。
大きな岩壁が小さな生物を天敵から守ってくれるため、チャガラやマアジなどの群れを見ることができます。

水底にはカサゴ類が多く、ヒメギンポにクリーニングされているシーンをよく見かけます。

コブダイとの遭遇率も高いダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ジェッティ(海況によってボートエントリー。港から島、およびポイントまで約10分)
【最大水深】16m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

四島、灯台先端広場のオープン確率

灯台アウトサイド

灯台のある一番大きな島のすぐ南東にあるダイビングポイント。
水底は起伏がなくフラットなゴロタで、シーズンはじめはツルモが生い茂り、寒海性の大型魚・ウスメバルの幼魚の群が身をひそめています。

ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。

深場には海藻やムツサンゴ、浅場は夏が旬のイワガキや二枚貝が多く生息し、島全体を覆っています。

四島では唯一ナイトダイビングできるダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ジェッティ(海況によってボートエントリー。港から島、およびポイントまで約10分)
【最大水深】15m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】○

四島、灯台アウトサイドのオープン確率

ウラカベ

その名の通り灯台先端裏側のダイビングポイント。
色とりどりのカイメンやイソハナビ、フトヤギが多く見られるので、フォト派ダイバーに人気です。

ギンポ類、ウミウシ類、ハナタツなどを見つけることもできるので、背景にこだわった写真撮影をすることができるでしょう。

【エントリー・スタイル】ジェッティ(海況によってボートエントリー。港から島、およびポイントまで約10分)
【最大水深】12m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

四島、ウラカベのオープン確率

その他のダイビングポイント

オノミチキチャネル、イチモンジハゼの根、ウマカジリ広場、ウマカジリ水路、灯台先端ハナレ根、中之島広場、 大島トンネル、大島先端、大島ドロップ、大島南サイド、ウマカジリハナレ根

四島へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
最寄りの空港は庄内空港です。
羽田空港からは直行便が1日4便就航しており、所要時間は約1時間です。
空港からは国道112号線、県道50号線を南下し、車で30分ほどで四島の最寄りの漁港である、堅苔沢漁港に到着します。

車でのアクセス:
山形自動車道の鶴岡インターチェンジが最寄りのインターチェンジです。
鶴岡インターチェンジからは国道7号線を南下し、約25分ほどで四島の最寄りの漁港である、堅苔沢漁港に到着します。
港、漁協周辺に約20台ほどの無料駐車場があります。

電車でのアクセス:
JR小波渡が最寄り駅です。
JR東京駅からは上越新幹線新潟駅で乗り換え、約4時間45分で到着します。
小波渡から四島の最寄りの漁港である、堅苔沢漁港まではタクシーで約5分。
または、庄内交通バス・あつみ温泉方面行きで約15分、大波渡で下車。
大波渡からは徒歩約10分で四島最寄りの漁港である、堅苔沢漁港に到着します。
ダイビングサービスが送迎を行なっている場合もあるので、事前に確認をしてみましょう。

四島の観光情報

四島は山形県鶴岡市にある無人島です。

鶴岡市の観光情報は加茂のダイビングスポット情報をご覧ください。

情報・写真提供:アーバンスポーツ(http://www.urbansports.jp/

ScubaMonsters編集部

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