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狐崎浜のダイビングスポット情報

海について

定置網やカキ養殖棚でダイビングができる!?

狐崎浜(きつねざきはま)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

狐崎浜の概要

三陸海岸の最南端から南東に突き出す、牡鹿(おしか)半島。
宮城県石巻市の北東に位置し、カキやワカメ、ホタテの養殖が盛んな地域です。

牡鹿半島には、30ほどの「浜」と呼ばれる漁村があり、狐崎浜もそのひとつ。

ランチやアフターダイブは、ぜひ、地元の新鮮な海鮮を味わいましょう。

狐崎浜ダイビング基本情報

狐崎浜は、牡鹿半島の西側にある、石巻湾に面したダイビングスポットです。
外洋からのうねりが牡鹿半島によって遮られるので、海は穏やか。
リアス式海岸の風光明媚な海岸沿いをボートで進むのも楽しみのひとつです。

定置網、カキ養殖棚など、地元の産業と密接した場所でダイビングができる、珍しいダイビングスポットと言えます。

5〜9月の日曜日のみ潜水可能の定置網では、目の前を埋め尽くすほどの魚群に巻かれることができます。
定置網の中に何が入っているかは、エントリーしてみないと分かませんが、高い密度で迫る魚群に圧倒されるはずです。

また、石巻はカキ養殖の発祥地。
カキ養殖はじまりの地で、実際の養殖現場を水中で見られるのは、ダイバーだけの特権と言えるかもしれません。

すべてボートポイントで、かつ、フリー潜降のため、中性浮力をコントロールできるスキルが必要となります。

フリー潜降:(主に)ボートダイビングでロープなどの目印なしに潜降する方法

ダイビングのシーズナリティ

狐崎浜の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の狐崎浜

真黒浜の海藻が、最も盛んに茂る季節です。
アカモクやアマモなどの海藻が、森のような密度の濃さとなります。

その海藻に身を隠すためキヌバリやメバルなどが集まり、海の中が賑やかになり始めるシーズンです。

夏の狐崎浜

マンボウ

定置網を潜ることができるのは、夏!(5〜9月の日曜日限定)
様々な種類の魚が網の中でまとまる景観は、まるで天然水族館!

表層でトルネードをなすマイワシとカタクチイワシ、中層を漂うマンボウのほか、時にヨシキリザメが入っていることもあります。

秋の狐崎浜

日本のダイビングスポットでは台風の心配が多い季節ですが、東北にある狐崎浜は台風の心配が少ないエリアです。

冬の狐崎浜

石巻のカキが旬を迎えるのは、冬。
カキ棚では、ロープに食べ頃のサイズとなった立派なカキが、連なる様子が見られます。

そして、アフターダイブは、新鮮なカキを味わいましょう。

ダイビングポイント紹介

狐崎浜の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

定置網

石巻市中心部から約17kmに位置する田代島の近くに位置する定置網の中に潜れるポイントです。
5〜9月の市場が休みとなる日曜日のみ、ダイビングをすることが可能です。

定置網の中に何が入っているかは、エントリーしてみないと分かませんが、これまで、ヨシキリザメやマンボウ、アカウミガメなどの大きな生物から、カツオやマサバ、ブリ、マイワシ、カタクチイワシ、アンコウ、タチウオなどの食卓でお馴染みの魚まで、様々な魚種の観察例があります。

フリー潜降、着底や網、ロープ、生物への接触は不可のため、中性浮力のスキルは必須となります。

【エントリー・スタイル】ボート(港から15分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れによってダイビングを中止する場合がある
【ナイトダイビング】×

真黒浜

オオウミウマ
オオウミウマ

アカモク、アマモ、カジメ、ホンダワラなど、様々な海藻が茂り、ダイバーからの人気が高いダイビングポイントです。

これらの海藻の量が最も増えるのが春。
まるで海藻の森のような景観が広がります。

キヌバリ、メバル、ウミタナゴの群れを観察することができ、まれにタツノオトシゴの仲間が姿を現すこともあります。

【エントリー・スタイル】ボート(港から5分。エントリー時にブイを取らず、アンカーも打たない)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】×

杉刈

狐崎浜で唯一、ダンゴウオが観察できるダイビングポイントです。

ギンポやハゼ系の魚が多く、フィッシュウォッチングが楽しめます。

【エントリー・スタイル】ボート(港から5分。エントリー時にブイを取らず、アンカーも打たない)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】×

その他のダイビングポイント

カキ棚、金台

狐崎浜へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
仙台空港から三陸自動車道・石巻女川ICで高速道路を降り、国道398号線から宮城県道2号石巻鮎川線へ。
所要時間は約1時間40分です。

車でのアクセス:
三陸自動車道・石巻女川ICより国道398号線、宮城県道2号石巻鮎川線を経て約50分です。

電車でのアクセス:
JR石巻線渡波駅で下車し、駅から車で約40分です。

狐崎浜の観光情報

基本は、拠点となる女川に戻ってランチとなるスタイルです。

情報・写真提供:ハイブリッジ(https://high-bridge1.com/

ScubaMonsters編集部

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