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女川竹浦のダイビングスポット情報

海について

クチバシカジカにフサギンポ、北の海のアイドルが勢ぞろい!
さらに、一年中ダンゴウオが観察でき、時には南の海の魚も現れるという豊かな海。

そんな女川竹浦(おながわたけうら)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

女川竹浦の概要

宮城県牡鹿郡にある女川町は、太平洋に面したリアス式海岸と北上山地に挟まれた風光明媚な町です。
リアス式海岸が形成する天然の良港ではカキやホタテ、銀鮭などの養殖漁業が盛んに行われています。

さらに、暖流と寒流がぶつかる場所でもあるため、港には様々な魚が水揚げされ、中でもサンマは全国でも有数の水揚げ量を誇ります。

女川竹浦はそんな女川町の東端にあるダイビングスポットです。

女川竹浦ダイビング基本情報

ダンゴウオ
ダンゴウオ

冬のアイドルと称されることの多いダンゴウオですが、女川竹浦では一年中観察することができます。

4〜7月には卵や幼魚の観察も可能。そして、7〜9月の夏場もダンゴウオと出会えます。

クチバシカジカ
クチバシカジカ

日本では岩手、宮城の沿岸にしか生息しないとされているクチバシカジカと出会えるのも女川竹浦の魅力

イノシシの様な見た目とぜんまい仕掛けのようなの動きで人気を集めています。

アイナメの抱卵
アイナメの抱卵

秋には、黄色い婚姻色のアイナメが抱卵している姿も観察できます。

また、女川町の海は親潮、黒潮、津軽暖流の3つの海流が混じり合うことため、北の魚のみならず、南の魚まで出会うことができる場所です。

北の海から流れ込む親潮は、栄養分豊富な海流で、女川の豊かな海を育みます。
遠く珊瑚礁抱える南の海から流れ込む黒潮は、透明度が高く流れが早いという特徴があり、綺麗な水と多種多様な魚を運んできます。

透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

さらに日本海から津軽海峡を回り込んで流れ込む津軽暖流は、太平洋では見られない日本海独特の生物を運んできます。

冬には、牡蠣棚やホタテ棚、ホヤ棚といった養殖場内でのダイビングも可能です。

養殖漁業が盛んな女川町ならではの光景ですね。

鮭のオス同士の喧嘩

また、ダイビングではありませんが、竹浦のダイビングスポットから石巻、女川の川では白鮭(サケ)の遡上と産卵をスノーケリングで観察することも出来ます。

婚姻色に色づき、川の流れに逆らって力強く泳ぐ姿は、必見。生み落とされた卵も観察できます。

女川竹浦には、県内唯一のダイビング施設を併設した竹浦マリンビレッジが2019年にオープン。温水シャワーや休憩室などを利用できるため、快適なダイビングを行うことが可能です。

ダイビングのシーズナリティ

女川竹浦の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の女川竹浦

ホヤライダーと呼ばれる、ホヤに乗ったダンゴウオ
ホヤライダーと呼ばれる、ホヤに乗ったダンゴウオ

春はホヤライダーと呼ばれる、ホヤに乗ったダンゴウオがよく観察できるシーズンです。

宮城県をはじめとする三陸地方の名物海産物であるホヤ(マボヤ)の上に乗るダンゴウオは、東北の海ならではの光景といえるでしょう。3〜7月がホヤのシーズンです。

ダンゴウオの産卵シーズンでもあるため、小さな穴の中で卵を育てる様子を観察することもできます。

タチアマモ
タチアマモ

また、海藻が生い茂るシーズンなので、海藻の間を丁寧に探すと、海藻を隠れ家とするダンゴウオやスナビクニンなどを観察することができます。

夏の女川竹浦

季節来遊魚がやってきて、三陸の魚と共存する様子が観察できます。

また、水温が上がる夏でも、ダンゴウオと出会えます。時に、100匹以上の数が見られることも。
女川竹浦は、ウエットスーツでダンゴウオを観察することができる、珍しいダイビングスポットです。

秋の女川竹浦

ダンゴウオ、フサギンポなどの女川竹浦のレギュラーメンバーが安定して見られる時期です。

スノーケリングでの観察になりますが、10月頃からは、石巻、女川の川で白鮭(サケ)の遡上もはじまります。11月中旬頃には、産卵のピークを迎えます。

冬の女川竹浦

アイナメの卵
アイナメの卵

アイナメをはじめ、多くの魚が産卵シーズンを迎えます。

12月末から3月頃にかけては、クチバシカジカが卵を保護している様子を観察することができます。

フサギンポの抱卵
フサギンポの抱卵

そのほか、1月から2月にかけてはブサカワアイドル・フサギンポが、2月から3月にかけては2001年に新種登録されたヒメフタスジカジカが、それぞれ卵を保護している様子を観察することができます。

東北の冬の海は水温が非常に冷たいため、しっかりと防寒対策をおこなって観察しましょう。

ホタテ棚
ホタテ棚

ダイビングポイント紹介

女川竹浦には主に講習や体験ダイビングで使用するビーチポイントが1つ、主にファンダイビングで使用するボートポイントが6つあります。

ファンダイビングのメインとなるボートポイントは全て港から船で10分以内の場所にあるため、船酔いが心配な方も、安心して楽しむことができるでしょう。

そんな女川竹浦の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

竹浦グロット

グロットとは英語で洞窟という意味で、その名の通り水深12mのところに5mほどの横穴があるポイントです。
※穴内部の生物を保護するため、ダイビング中の通り抜けは禁止されています。

1940年代にカツオ漁のためにこの場所を訪れていた沖縄出身の漁師が発見しました。
素潜りで通り抜けて見せたことが話題となった場所でしたが、その後は誰もこのトンネルを確認しておらず、2015年にダイビングポイントとして開放されるまで伝説のトンネルとして語り継がれていました。
リアス式の地形や養殖棚などの見どころもあり、フォト派ダイバーの方には是非ワイドレンズを片手に潜って頂きたいポイントです。

一方で小さな生物も豊富で、東北の海の3大アイドルとも言える、クチバシカジカ、ダンゴウオ、フサギンポを最もよく観察できるダイビングポイントでもあります。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

女川竹浦、竹浦グロットのオープン確率

弁天島

港の正面に浮かぶ小さな2つの島のうち、東側にある島の周りを潜るポイントです。

ダンゴウオを観察する数に関しては、女川竹浦で一番。
春になると抱卵している個体も、他のポイントに先駆けて観察できることが多い場所です。

クチバシカジカやスナビクニンなどといった人気の生物も観察することができるほか、サイの様な顔立ちで、女川エリアでは非常に珍しいサイトクビレも時折観察することが出来ます。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

女川竹浦、弁天島のオープン確率

アゴ島

他のポイントに比べると潮の流れが発生しやすいダイビングポイントですが、その分透明度が良いことが多いポイントです。

天然のマボヤが多く生息しており、ホヤライダーと呼ばれるホヤに乗ったダンゴウオを狙うなら、春のアゴ島がおすすめ。

クチバシカジカヤフサギンポなども観察できるほか、起伏のある地形や水路など、リアス式海岸特有の地形も楽しむことが出来るため、地形派ダイバーも満足のポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】20m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

女川竹浦、アゴ島のオープン確率

その他のポイント

中ノ島、あんぶく、うらしゅく、牡蠣棚、ホヤ棚、ホタテ棚

女川竹浦へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
仙台空港から三陸自動車道・石巻女川ICで高速道路を降り、国道398号線へ。
所要時間は約1時間半です。

車でのアクセス:
三陸自動車道・石巻女川ICより国道398号線で約30分です。

電車でのアクセス:
JR石巻線女川駅で下車し、駅から車で約15分です。

女川竹浦の観光情報

女川竹浦のアフターダイビングは、新鮮な魚介を使ったグルメに舌鼓を。

女川町駅から徒歩4分の商店街・シーパルピア女川にある、おかせいがおすすめ。
看板メニューは、旬の魚介類を盛った女川丼。
10種類以上の海の幸を味わえます。

▶︎お魚いちば おかせい 女川本店(http://onagawa-mirai.jp/hamaterrace/okasei

また、ニューこのりの活穴子天丼も必食。
地元産の活〆穴子が、たっぷりと使われています。

▶︎女川海の膳 ニューこのり(https://www.conori.jp/

女川駅から徒歩15分の女川魚市場にある市場食堂も注目です。
日替わりでメニューが替わる、本日のまかないには、マグロやカツオ、ヤリイカなど、様々な魚介類が並びます。

情報・写真提供:宮城ダイビングサービス ハイブリッジ(https://high-bridge1.com/

ScubaMonsters編集部

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