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羽尾のダイビングスポット情報

海について

山陰海岸ジオパークの認定を受ける鳥取県の羽尾(はねお)で地形ダイビングを満喫!
大迫力の水中探検が楽しめます。

そんな羽尾のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

羽尾の概要

ダイビングスポット・羽尾

鳥取県の北東、日本海に面する岩美町に位置する羽尾。

京都府京丹後市、兵庫県豊岡市・新温泉町・香美町、鳥取県鳥取市、そして羽尾がある岩美町6つの市町から構成されるエリアは、山陰海岸ジオパークとして、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)世界ジオパークに認定を受けています。

ジオパークの名にふさわしく、壮大な自然が広がる羽尾ですが、古くから伝承されている伝統芸能も数多くあります。

特筆すべきが麒麟獅子舞です。
江戸時代初頭の因幡鳥取藩藩主、池田光仲が日光東照宮の分祀として、因幡東照宮(現鳥取東照宮)を建立した際に始まった祭礼の舞が起源だとされ、小羽尾神社や大羽尾神社など、鳥取県東部の因幡地方の神社では、今でも毎年4月に麒麟獅子のダイナミックな舞を見ることができます。

羽尾ダイビング基本情報

ダイビングスポット・羽尾

山陰海岸ジオパークのエリア内にある羽尾のダイビングエリアは、日本海の冬の荒波により作られたダイナミックかつ複雑で独特な地形が特徴的です。

もちろんその特徴的な地形は水中も例外ではありません。

ダイビングスポット・羽尾

山陰海岸最大級の全長125mの海食洞や、水深13mにできた直径2mのポットホール、落石や波食によって作られた複数の水路、落差10~15mの直角の壁も数か所あり、ダイナミックな地形が見どころです。

ポットホール:地面に水平に削り取られた直径1~3m程度の穴。甌穴。かめ穴。

穴や水路を泳ぎながら水中探検を楽しむことができる、地形が好きなダイバーにおすすめのダイビングスポットと言えるでしょう。

生き物観察も地形ダイビングに負けてはいません。

ダイビングスポット・羽尾

春になると増える海藻を隠れ家にする、ダンゴウオのような小さい生き物や、夏や秋には前が見えなくなるほどのマアジの巨大な群れに、カンパチやハマチ(ブリ)などの大きな魚がアタックする大迫力のシーンを見ることができます。

ダイビングスポット・羽尾

また、漁礁を覗くと、多くのドチザメがダイバーを出迎えてくれるなど、さまざまな見どころがダイバーを楽しませてくれます。

ダイビングのシーズナリティ

羽尾の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

ダイビングスポット・羽尾のシーズナリティ表

春の羽尾

ダイビングスポット・羽尾

ワカメ・ホンダワラ等の海藻が生い茂る、海藻の森のシーズンです。
そして春の小さなアイドル・ダンゴウオにも出会うことができます。

その他にも、キイロウミコチョウをはじめとした、さまざまな種類のウミウシを多く見つけることができます。

さらに運がいいと、クリオネを彷彿とさせるフォルムの、ヤサガタハダカカメガイや、クリイロカメガイに遭遇できることも!

羽尾の春は、小さな生き物をじっくり観察するのにおすすめのシーズンです。

コウイカ
コウイカ

春はコウイカの交接・産卵シーズンでもあります。
イカの多くは1年で寿命を迎えると言われていますが、コウイカも例外ではなく、春の産卵が終わるとその生涯に幕を閉じます。

コウイカたちの儚くも熱い産卵シーンは必見です。

夏の羽尾

ダイビングスポット・羽尾

初夏にはアオリイカの交接産卵シーンを稀に見ることができます。

メスとペアになるため、オスがケンカを繰り広げることもしばしば。
ペアが成立し、産卵を迎えるシーンに胸を打たれます。

7月に入り夏本番になると、水温は一気に上がり、透明度も20mを超える日が多くなります。
海況も1年を通し、一番落ち着いてくるシーズンです。

水温の上昇と共に、水中の生き物の数も増えていきます。

マアジの幼魚が群れを大きくし始め、それをハマチやカンパチなどの大型の回遊魚が追いかける、迫力のある光景が目の前に広がります。

秋の羽尾

エチゼンクラゲ
エチゼンクラゲ

生き物の数がピークを迎え、一年で一番水中が賑わうシーズンです。

お盆過ぎから姿を見せ始めた季節来遊魚の数もピークを迎える季節。
キンチャクダイやオヤビッチャ、ソラスズメダイなどのカラフルな魚で、水中が華やかに彩られます。

夏にはまだ小さかったマアジも成長し、一層大きな群れを作ります。
さらに回遊してきたイワシも大きな群れを成し、目の前がすべて魚の群れで覆い尽くされることもしばしば。
その大きな群れにアタックするブリやカンパチは圧巻です!

9月から10月ごろになると、世界最大級のクラゲであるエチゼンクラゲが姿を表し、ダイバーを飽きさせることがありません。

冬の羽尾

ダイビングスポット・羽尾

冬は海況が安定しない為、11月中旬~3月までは原則的に潜ることは出来ません。

ダイビングポイント紹介

羽尾には8つのダイビングポイントがあり、ボートダイビングがメインです。
そんな羽尾の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

竜神洞

ダイビングスポット・羽尾

山陰海岸では最大級の海食洞があるダイビングポイント。

洞内の水深は3~4mで、奥行きが125mあり、通常のファンダイビングで最深部まで行くことはできませんが、手前部分だけでも洞窟の魅力を存分に楽しむことができます。

春先から少しずつマアジの幼魚が群れ始め、夏には大きな群れを成します。 

洞外にはいくつかの水路があり、複雑な地形になっているダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ。)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

羽尾、竜神洞のオープン確率

トラ岩高瀬

ダイビングスポット・羽尾

陸から約100m沖にある、高瀬というダイナミックな根を楽しむダイビングポイント。
根の頂上は水深2mほどで、根の東側は落差15mほどのほぼ垂直の壁になっています。

ダイビングスポット・羽尾

高瀬付近の陸側の崖は水深10~15mまで一気に落ち込んでおり、10m以上の高低差があるダイナミックな地形となってます。

ダイビングスポット・羽尾

高瀬の中層付近は、スズメダイやマアジの幼魚が群れ、それらを狙ってブリやカンパチが高確率で現れるダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約10分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ。)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

羽尾、トラ岩高瀬のオープン確率

漁礁

ダイビングスポット・羽尾

水深25mの漁礁を楽しむ、上級者向けのダイビングポイント。
羽尾港から1.5キロ沖合に広がる砂地に、約300個の漁礁ブロックが沈められています。

漁礁にはマアジやマダイの幼魚などのような小さな魚の群れから、ブリやカンパチ、スズキなどの大きな魚の群れも現れます。

漁礁ブロック内にドチザメも群れていることもあります。

30ダイブ以上の経験があり、ブランクをあけていないダイバー限定のダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約10分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ。)
【最大水深】27m
【流れが出た場合】何かに捕まらなくてはならないほどの流れが出ることがある
【ナイトダイビング】×

羽尾、漁礁のオープン確率

その他のダイビングポイント

羽尾鼻、すりばち、双子岩、オレグリ、羽尾旧突堤

羽尾へのアクセス情報

飛行機でのアクセス:
最寄りの空港は鳥取空港(鳥取砂丘コナン空港)です。
羽田空港からは直行便が1日5便就航しており、所要時間は約1時間20分です。

車でのアクセス:
山陰近畿自動車道が接続する、浦富インターチェンジが最寄りのインターチェンジです。
インターからは国道178号線を経由して北へ向かい、約6分ほどで、ダイビングの拠点となる羽尾港に到着します。
羽尾港には駐車場があり、夏季は1,000円、それ以外は無料で駐車可能です。

電車でのアクセス:
JR山陰本線、東浜駅が最寄り駅です。
東浜駅から送迎を行っているダイビングショップもあるため、事前に確認してみましょう。

羽尾の観光情報

ダイビングで水中のジオパークを体感したあとにおすすめしたいのは山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館。
山陰海岸の生き物たちを水槽で展示してあったり、山陰海岸の成り立ちや日本海の構造を説明してあったりと、山陰海岸ジオパークの魅力を陸からも学ぶことができます。

毎月テーマを変えたイベントも開催され、天体観測や山陰海岸ジオハイキングなども体験することができます。

▶︎山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館(https://www.pref.tottori.lg.jp/sanin-geopark/

絶景好きにおすすめしたいのは西脇海岸です。
「寝覚めの佳境」とも称される絶景で、小さな島々と緑の松、白い砂浜と青い海のコントラストは息を呑む美しさです。

おすすめは西脇展望駐車場から西方向を見た時の景観。
フォトジェニックな写真が撮れること間違いなしです。

ダイビング後に新鮮な魚介を味わいたければ、旬魚たつみがおすすめ。

岩美本店はダイビングの拠点となる羽尾港から車で5分ほどの距離にあり、松葉ガニはもちろん、地元の旬の食材を使った海鮮料理や、地酒を楽しむことができます。

▶︎旬魚たつみ(https://www.syungyo-tatsumi.jp/)

また、絶品のイタリアンを味わえるアルマーレもおすすめ。

地中海をイメージした庭園に、開放感のある空間で、地元の海でとれた食材をふんだんに使用したイタリアンを堪能できます。

▶︎アルマーレ(https://www.al-mare.jp/

情報・写真提供:マリンパークHANEOダイビングサービス(https://dive3.com/

ScubaMonsters編集部

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