【ウミウシは地球の侵略者】せいぶつ部~伊豆のウミウシ~
今週のテーマ【伊豆のウミウシ】
海をこよなく愛するダイバー
夏の眩しい日差しの中、華やかな雰囲気を漂わせ多彩な魚と戯れる。
それだけでは飽きたらず、富士山の雪化粧を見ながら寂しい海岸から静かに海に潜る。
海の中の四季を感じながら、海を愛し向き合っている僕らダイバーの中で必ずぶつかる疑問があります。
ウミウシは
「海の宝石か?」
それとも
「海のエイリアンか?」
これが巷のダイバーを騒がす、ウミウシは宝石か問題です。
筆者はウミウシはエイリアン派です。
ウミウシは宝石だ~なんて言って野放しにしていたら・・・
いつかウミウシに日本の海を、いや地球を侵略されてしまう。(筆者妄想)
その事実を多くの人に伝えるために本記事はあります。(筆者独断)
みなさんも一緒に日本の海を守るためにウミウシは海のエイリアン派になりましょう!!(筆者押付)
まずは敵を知ろう。
ウミウシは海の宝石派
僕らのだいがくでも
なんて記事を書いてしまっていますので、大多数の人がこっちを支持しているのではないでしょうか・・・
さて、本当にウミウシはそんなにキレイなのだろうか?
海の宝石らしい写真を集めてみました。
おお!
確かに多彩な色があり、カラフルで海の宝石と呼ぶこともできるかもしれません。それに女子にウケそう・・・
いや、でも美しい姿に騙されてはいけません。
ウミウシは海のエイリアン派
2011年大瀬崎にて撮影
まずは、この写真を見て下さい。
漆黒の宇宙空間に浮かぶ惑星を蹂躙している、このウミウシが捉えられました。
そこある草木をすべて食べつくしてしまったのでしょう。
荒れ果てた赤い大地が広がっています。
えっ?大きさは?
詳しくは思い出せませんでしたが・・・
4㎝くらいだったでしょうか。
ん?小さいって?
大きさの問題ではないんです。
次を見てみましょう!
2015年大瀬崎撮影
このウミウシをご存知でしょうか??
名前はキイボキヌハダウミウシです。
白に黄色に美しい色彩の持ち主ですが、非常に凶暴な性格をしています。
なんと仲間であるハズのウミウシを丸のみしてしまうのです。
そう!僕は見てしまったのです。
2012年大瀬崎撮影
なんと、キイボキヌハダウミウシが食べようと近寄っているではありませんか!!
絶体絶命ニセイガクリはどうなってしまうのでしょうか?
えっ?丸のみしてる写真は?
撮影した2012年当時、僕もまだ学生ダイバーでした。
ウミウシを食べるウミウシがいるなんて事は知らず
ウミウシが2匹いるヤッター
と無邪気に写真を撮って去ってしまいました。
すいません・・・
ただし2017年、筆者が『ウミウシはエイリアン派』であることを確固たるものにするウミウシに出会ってしまったのです。
そのウミウシとはメリベウミウシです!!
体長30㎝ほどあり、なんと言ってもこの大きな口のようなものを見て下さい。
なにか食べ物を探しているようです。
そして、まるで掃除機のようになんでも丸のみにできそう・・・
すると・・・
伸びたーーーーー!!
こぶしくらいのサイズの岩を、丸のみしているじゃありませんか・・・
この行動は、岩の上にいる小さなカニやエビなどを丸のみしているそうです。
なんと恐ろしい・・・
この光景を見たら、あなたも『ウミウシは海の宝石』なんて無邪気に言えないハズ!!
さてさて
こんな奇妙なウミウシや、カラフルなウミウシはしょっちゅう見れるわけではありませんが、先週のせいぶつ部では、伊豆にどこでもいるウミウシを紹介してきました。
ぜひ、みなさんも発見してみてくださいね!!
伊豆の普通種!
【アオウミウシ】
1番最初に見るウミウシ!?
僕も大瀬崎でライセンスを取ったのですが講習中に見せてもらったウミウシでした!
段々潜りなれてくると、アオウミウシなんて・・・となるダイバーが多いですが、冷静に青と黄色の体色は本当にキレイ!
ぜひ初心に戻ってみましょう!#せいぶつ部
【シロウミウシ】
どこにでもいる!?
シロウミウシは大きさも3~4センチにもなり、色が目立つため、よく見かけます!
簡単に見つかるしキレイなので初心者の後輩をガイドしてあげる時なんか使えるかも!?
ウミウシは海綿を食べるので海綿の付いた岩を探すと良いですよ!#せいぶつ部
【サラサウミウシ】
意外な写真映え!!
サラサウミウシは赤い背中の模様が特徴的ですね!
冬の時期になるとこの手の色合いの海藻が増えて来るので同色系で色をまとめるとキレイな写真になりますね!
浅いところにも多いので安全停止のお供にサラサちゃんは、いかがでしょうか!#せいぶつ部
【コモンウミウシ】
もう気付いたかな!?
今週の初めは伊豆基本4種と言われる一番遭遇率の高いウミウシセットをご紹介!
その中でもコモンウミウシは1番人気があります!
白地に薄紫のふちに黄色い斑点が特徴のこの子は水深30㎝の磯遊びから数10ⅿのダイビングまで幅広く見れますよ!#せいぶつ部
【ヒロウミウシ】
ウミウシって知ってた!?
初めて見たときはイソギンチャクの子供か何かと思いました。
大きくても8㎜以下と、とにかく小さい。
よーく写真で見ると触覚もあって二次鰓もあります!
ショッキングピンクの身体に先端だけ白く色抜けしますが、どちらも同じヒロウミウシです。#せいぶつ部
【ミツイラメリウミウシ】
えっ?えっ?このウミウシを初めて見る人は二度の?
が浮かぶはず。大きさは5㎜以下で言われてもわかりません(笑)
しかも名前もどこできればいいの?
恐らく学名にミツイと入っていることからも僕は三井さんの見つけたラメリウミウシだと思ってます(笑)#せいぶつ部
【ミヤコウミウシ】
水色の斑点がキレイ!!
ミヤコウミウシは8㎝まで大きくなります。
大人はイボイボな見た目で少し不気味な雰囲気に・・・
でも子供のうちはうす茶色に水色の斑点が入っていて可愛らしいんですよ!
冬よりも夏に多く、砂地を徘徊したり、岩陰に潜んだり様々なとこに生息してます!#せいぶつ部
せいぶつ部とは??
①Twitterにて1日1匹ダイビングで観察できる生物を紹介します。
毎晩11時前後に140字の情報とともに1匹に焦点を当てて生物の情報を流していきます!
Tweets by DiversGakuen
Follow @DiversGakuen
②毎週水曜日にTwitterの内容を記事にします!
月~日曜までの1週間の投稿をまとめ追加の情報や違った角度から撮った写真、はたまた生物の探し方なんかもまとめて記事にしていきます!
③質問やもっと知りたいという方はTwitterに返信下さい!
140字の情報では伝えきれない情報がたくさん・・・
もっと知りたい方や自分の知ってることと違うなんかは質問頂ければ、月曜日の記事でご回答させて下さい!
はたまた、自分の撮った写真や追加の情報を返信頂いても大丈夫です。
1人だけでは作れないので皆さんドシドシ、コメントお待ちしております。
この記事へのコメントはありません。