【速報】大瀬崎にカジキ出現!!
2017年9月25日、なんと西伊豆・大瀬崎でカジキが出現しました!
それも、一部の方のみが目撃したわけではなく、当日居合わせた多くのダイバーが観察し、SNSはカジキフィーバー。
今年の大瀬崎は、マンタやハンマー、ニタリと大物が続々と登場していますが、これは驚きですね!
ちなみに種類としては、クロカジキかシロカジキと目されている様です。
ということで、実際にカジキを目撃した神奈川県横浜市のダイビングショップ、リコモの小倉さんにお話をお伺いしました!
インタビュー
その日はライセンス講習で海に入っていました。
メンバーは、自分、講習生、講習生の友人(ライセンス保持、プロダイバーを目指している)の3名でした。
大瀬崎に到着し、1本目のダイビングを行っている時、講習生の方が耳抜きに苦労していたため、普段よりもゆっくりと、ゴロタを降りていた時のことでした。
(※注:ゴロタ→大瀬崎湾内の水深2m程度から7m程度に一気に落ちる場所。砂利止めの大きな石が海岸線いっぱいに並んでいる)
お客さん(ライセンスを持っている方)がやたらとベルを鳴らしていたのですが、講習生の対応をしていたので、最初はスルーしてたんですよね(笑)
ただ、なんとなく小魚がワッと動くのはわかったので『カンパチかなー』ぐらいには思っていました。
それでもしきりにベルを鳴らしているので、講習生が落ち着いたところでベルの鳴る方を向いてみると大きな影が。
最初はサメか!?と思いました。
でも尾びれの形が違う。マグロかな?と思いました。
はっきりと姿を捉えると、あのカジキ独特の顔が現れ、衝撃でした。
あまりベルを持っているお客さんは多くありませんが、その方がプロダイバーを目指しているからと、つい先日ベルを買って来ていたのがラッキーでしたね。
目撃した場所は湾内中央、沖を向いてやや右側、パートナーさんと大瀬館さん(どちらも現地サービス)の間ぐらいでした。
体長は2.5mほど。でも見たときはそんなに冷静にサイズなんかはわからず『デカッ!!』とだけ思いました(笑)
その後も湾内をウロウロしているという話だったので、2本目も少し期待をしながら入りました。
すると、やや深場で再びカジキの影を捉えることに成功。
しかし、この時は水深が深いことやカジキの動きが速すぎたこともあり、写真などは撮れませんでした。
1本目でも写真は撮れていなかったので、1本目で目撃した場所で試しに少し待ってみると、見事に現れ、この時は比較的ゆっくりした動きだったので写真を撮る事にも成功しました。
<撮影:リコモ・小倉氏>
本当にうらやましい限り…
こうした『衝撃の出会い』系の生物はパッと居なくなってしまうことが多いのですが、1日を通して同じ範囲をウロウロしていたというのが凄いですね!
様々な方がSNSに写真をUPする中、皆さんと同じ学生ダイバーが素晴らしい写真をUPしていたので、ご紹介!
<撮影:海老澤雅和君>
バッチリ顔にピントが合った写真なども多数UPされていますが、ここまであおって美しく取れている写真は無く、素晴らしいですね!
多少の加工を施している様ですが、このアングルで撮影された写真は他に無かったのでご紹介させて頂きました!
そもそもカジキって?
大型のもので体長4m、体重700kgにも達します。
今回目撃されたカジキがクロカジキだとすれば最大になる種、シロカジキであれば最重量になる種です。
魚類中最速のスピードで泳ぐことで知られており、最も速いバショウカジキで時速110km/hにもなると言われています。。
日本近海にはメカジキ、マカジキ、バショウカジキ、フウライカジキ、シロカジキ、クロカジキの6種が生息していますが、どれも沿岸に近づくことは珍しく、ダイビング中に観察できることは非常に稀な魚です。
尚、ダイビングでは難しいものの、メキシコ・イスラムへーレス(ムヘーレス島)でのバショウカジキスイムが有名です。
ちなみにメカジキとマカジキは食用にもされ、カジキマグロ、と呼ばれることが多いですが、あくまで流通時の通称でマグロとは全くの関係がありません。
なかなか狙って観察することは難しいですが、この様な突然の、考えても居ない出会いがあるからダイビングはやめられませんよね!
ちなみに大瀬崎ではカジキが目撃される1週間ほど前から沖でバショウカジキが跳ねる姿が目撃されているので、もしかしたら次はバショウカジキが見れるかも!?
写真からもわかる通り、カジキが居なくても今の大瀬崎は抜群の透明度でベストコンディション!
これは行くしかありませんね!!
情報提供
代表・小倉修一氏
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