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【速報】西伊豆でハンマーヘッドが続々出現!!透明度も抜群で潜るなら今!!

海からのニュース
透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。

この週末(2021年7月17・18日)、西伊豆の各地のダイビングスポットで、ハンマーヘッド(アカシュモクザメ)が目撃されました。

憧れの生物に挙げられることも多いハンマーヘッドが伊豆の海で見られるかもしれない!?
ということで、目撃情報をお伝えしていきます。

ハンマーヘッドとは

その前に、ハンマーヘッドについておさらいです。
早く目撃情報が知りたい方は、こちらから飛ばしちゃってもらってOK。

2021年7月17・18日目撃情報へ

ハンマーヘッドについて

ハンマーヘッドとはシュモクザメの英名、Hammerhead Sharkから来ている愛称です。
トンカチの様な頭という名前の通り、頭がトンカチの様な形をしています。

ハンマーヘッド

尚、通常日本でハンマーヘッドと言う場合には、シュモクザメの仲間の中でもアカシュモクザメを指します。

目が左右に離れているために視野が非常に広く、奥行きを掴む感覚にも優れています。
さらに、目の近くに存在するロレンチーニ器官という、100万分の1ボルトほどの微小な電位差でも感知する器官を使い、獲物が筋肉を動かした際に発生する極微弱な電気を感知して獲物を捕らえます。

ただし、あまりに左右に離れているために真正面が死角という面も。
これを補うため、常に左右に首を振りながら泳いでいます。

そして、サメとしては珍しく、上の写真の様に大群をなすことでも知られており、時には200匹を超える群れになることも。

最大で4mを超えるとも言われる巨体が大群をなし、さらに独特のフォルムが首を振りながら泳ぐ姿がとてもかっこいい!とダイバーには大人気の生物です。

ハンマーヘッドの観察で有名なスポット

国内では静岡県・南伊豆町の神子元島、沖縄県で日本最西端の島・与那国島、伊豆諸島・伊豆大島での観察が有名です。

神子元島は東京から1泊2日で訪れることが出来るアクセスの良さで、ハンマーヘッドの群れを高確率で狙うことが出来ます。

神子元島と双璧をなす与那国島では、東京からのアクセスこそ神子元島には劣るものの、各個体の大きさは神子元島よりも大きいと言われ、多くのハンマーファンを虜にしています。

神子元島や与那国島では流れの強い海でのドリフトダイビングが基本で、アドバンス(水深30mまでダイビング可能なCカード)はもちろん、スムーズな耳抜きや、完璧な中性浮力のスキルが求められます。

経験本数25本ほどから受け入れてもらうことが可能ですが、出来れば100本程度の経験を積んでから訪れたい場所と言えるでしょう。

つまり、上級者向けのダイビングスポットです。

伊豆大島では日本で唯一ビーチダイビングでハンマーヘッドを狙うことが出来ます。

6月中旬~10月末の早朝、ケイカイというダイビングポイントでは、高確率でハンマーヘッドを狙うことができます。

最大水深は18m、根につかまって待つスタイルなので、当日のコンディションやゲストが多くないなどの条件が整えば、初心者でも挑戦できる可能性があるダイビングスポットです。

ハンマーヘッドは上級者向け

伊豆大島では初心者でも挑戦できる可能性があるとしたものの、強い流れが発生しやすいダイビングポイントなので、訪れたものの挑戦できないという可能性も十二分にあります。

ハンマーヘッドに確実に挑戦するなら上級者になってから、と言ってしまって良いでしょう。

しかし、海は繋がっています。

初心者でも、流れが無くても、ハンマーヘッドが出現する可能性はゼロではありません。

ビーチダイビングで、不意にハンマーヘッドが出現したらすごくないですか!?

様々なダイビングスポットで不意のハンマーヘッドへの遭遇は時折報告されます。
そして、今年2021年は西伊豆の各地で例年以上に多くのハンマーヘッド目撃例が報告されていました。

そして7月17・18日の土日。
西伊豆の海が、フィーバー状態となりました。

2021年7月17・18日目撃情報

この土日にハンマーヘッドの目撃が確認されたのは西伊豆の4か所のダイビングスポットです。

北から順に

  • 大瀬崎
  • 井田
  • 黄金崎
  • 雲見

の4か所。

雲見以外は全てビーチダイビングというのが、また驚きです。
では、各ダイビングスポットの目撃情報をご紹介していきましょう。

大瀬崎での目撃情報

大瀬崎では17日(土)に目撃されました。
場所は先端の水深13m付近、時間は13時半頃のことです。
水深はチームがいた水深で、実際にハンマーが通過したのはやや深い水深だったので、水深20m付近なのではないか、とのことです。

知人のチームのうち数名が目撃したそうですが、残念ながら証拠写真はありません。

突然ハンマーヘッドが現れると、カメラを持っていたとしても肉眼に焼き付けるので必死になってしまい、なかなか証拠写真までは撮れないんですよね……。

井田での目撃情報

井田では18日(日)に目撃されました。

今期初登場のアオサハギのたましぃ〜サイズ!

1センチにも満たない小さな個体。

その頭上にはハンマーヘッドが!!!

たましぃ〜の上にはハンマーが!!!|井田ダイビングセンター

かわいらしいアオサハギの撮影中、ふと頭上を見上げるとハンマーヘッド…
気が抜けませんね。

雲見での目撃情報

雲見も18日(日)に目撃されています。

いつもの通り、ブルーコーナーで安全停止ほっとした顔ダッシュ (走り出すさま)とぉぉぉがまん顔exclamationexclamationexclamationなんとexclamationexclamationexclamationハンマーヘッドシャークが1匹、目の前を悠々と泳ぎ過ぎましたよdouble exclamationdouble exclamationdouble exclamationdouble exclamationdouble exclamationdouble exclamationdouble exclamation

海ログ|雲見ダイビングサービスはまゆ

安全停止中なので水深5m付近。
最後まで何が起きるかわからないのがダイビングの面白いところですね。

黄金崎での目撃情報

黄金崎では17日(土)、18日(日)に目撃されています。
場所はどちらもほぼ同じ、水深12m付近のアオリイカの産卵床近くです。

そして……。

証拠写真がこちら!

写真の中央やや上部にいますよね。
残念ながらハンマーヘッドの特徴である頭は写っていませんが、尾びれの形がまぎれもなくサメの尾びれです。

そして、左下のダイバーが指を指す様子からも驚きが伝わってきます。
というか、驚きました。本当に。

そう、この写真、僕と一緒に潜っていたチームの1人から借りた写真、つまり、僕も目撃してしまいました。

この日はアオリイカの産卵が絶好調。
さらに、前日(17日)ハンマーヘッドが目撃されているということで、ブリーフィングでは
「2本目はアオリイカとハンマーを見に行きまーす」
なんて、冗談を言っていました。

そして、1カ所目の産卵床で20匹ほどのアオリイカによる産卵ショーを十分堪能したのち、2ヶ所目の産卵床を訪れると、そこにアオリイカは2匹だけ。
こっちは少ないなー、なんて思っていた矢先、ゆっくりとハンマーヘッドが。

興奮のあまり、ダイビングベルをひたすらかき鳴らしました。

上の写真はハンマーヘッドのシルエットをわかりやすくするために少し加工しているので、そこまで透明度が良いようには見えませんが、この日の透明度は20mはあろうかという絶好のコンディション。

そう、今、西伊豆の透明度が爆発しています。

どのダイビングスポットでも透明度が10~20m、水温が24~25℃と、絶好のダイビング日和が続いています。

透明度が良いからこそ、遠くに現れたハンマーヘッドの姿を確認できているとも言えるでしょう。

潜るなら今です!!
こんな時期なので、感染対策は怠らず、是非今週末の4連休は西伊豆に訪れてみて頂ければと思います。

その他の西伊豆のスポット

最後に、浅い水深でハンマーヘッドに会えるかもしれない!?今、激アツな西伊豆のダイビングスポットを一覧でご紹介します。

最高のコンディションが続いているので、ハンマーヘッドが出現しなくても、最高のダイビングを楽しむことが出来ると思いますよ!

この最高のコンディションが1日でも長く続くと良いですね!

今週末は4連休。
高速道路の渋滞が予想されますが、大瀬崎辺りまでは、渋滞があったとしても日帰りで訪れることが可能でしょう。

平日で渋滞がなければ、波勝崎以外は日帰りも可能です。
波勝崎も含め、連休中は1泊2日で訪れるのが良いでしょう。

関東から日帰り可能なダイビングスポットに関しては、こちらも参考にしてみてくださいね!

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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