【情報大募集】ダンゴウオ前線2021!冬のアイドルを探せ!
ダイビングにおいて冬のアイドルと言えば、ダンゴウオ。
ミズウオやアンコウなどの深海魚や、カラフルなウミウシ達、スナビクニンといった人気の生物もいますが、アイドルと言えばダンゴウオで決まりでしょう、いえ、決まりです。
東北地方の海では通年観察できますが、首都圏や関西圏から日帰り可能な海ではやはり冬から早春限定の生物です。
可愛らしい見た目と季節限定という点から、毎年冬になると各地のダイビングスポットでは第1号の発見情報が待ち望まれています。
また、ダンゴウオを取り巻く環境は、ここ数年急激に変化していると言われているため、どのダイビングスポットで観察できているかという情報は、実は超貴重!
そこで、ScubaMonstersでは、ダンゴウオの出現情報を独自に調査、またみなさんから募集することで、ダンゴウオ前線を発表して行きたいと思います。
尚、ダンゴウオの仲間として2017年にサクラダンゴウオが新種として提唱されましたが、今回はダンゴウオも、サクラダンゴウオも、仮称)ダンゴウオ九州型(超超貴重!)もダンゴウオの仲間として等しくダンゴウオ前線で扱っていきたいと思います。
ダンゴウオについてより詳しくはこちらから!
ダンゴウオ前線2021
:2021年初観察報告あり
:通年観察可能
ダンゴウオ前線2021詳細
※2022年4月23日更新
- 通年観察可能 女川竹浦 宮城ダイビングサービス ハイブリッジ様より
- 2021年12月02日 加茂 アーバンスポーツ様より
- 2021年12月06日 田後 ブルーライン田後様より
- 2021年12月12日 行川 マイダイブ様より
- 2021年12月23日 勝浦鵜原 マイダイブ様より
- 2021年12月28日 城ヶ島 Sea Zoo miura様より
- 2022年02月19日 竹野 T-style様より
- 2022年03月02日 宮川湾 Diving Shop NANA様より
- 2022年03月03日 葉山 Diving Shop NANA様より
- 2022年03月04日 南越前 南越前ダイビングパーク様より
- 2022年03月05日 音海 遊Dive様より
- 2022年03月22日 菖蒲沢 菖蒲沢ダイビングセンター様より
- 2022年04月04日 田野畑 TAKA’s DIVING様より
- 2022年04月09日 親不知 marine service Buddy様より
ダンゴウオ出現情報大募集
ダンゴウオ前線が果たしてうまく行くのか、成功するかどうかは皆さんのご協力次第!
ダンゴウオを見たよ、という方は是非Twitterにてお知らせ下さい!
#ダンゴウオ前線
をつけて呟いて頂ければ、情報として反映させて頂きます!
ダンゴウオを探しにいこう
『改訂版 日本の海水魚』によるとダンゴウオ(サクラダンゴウオも含む)の分布域は
「青森県以南、 南日本、 中国煙台」
とされています。
日本海側は山口県まで、太平洋側では徳島県付近まで、東シナ海では熊本県で観察が報告されている様で、具体的なダイビングスポットと照らし合わせてみるとこんな感じ。
是非2021年第1号のダンゴウオ発見を目指してダイビングに訪れてみて下さいね!
もちろん分布は絶対的なものではなく、まだまだ研究途上の魚なので、上記の分布域以外のダイビングスポットでも、出現する可能性はありますよ。
特に上記に記載されているダイビングスポット以外からの情報は、超貴重です。
(福岡県、対馬、壱岐、五島列島、北海道の情報は、ダンゴウオの生物情報を書いていただいた播磨さん曰く特に貴重とのこと!)
そもそもダンゴウオってどんな魚?
そんな方はこちらの記事からどうぞ!
ダンゴウオの魅力から探し方のコツまでご紹介していますよ!
冬の海はダンゴウオ意外にも魅力が満載!
ダイビングは夏のレジャー、という固定概念を捨てて、今年は冬の海に挑戦してみてはいかがでしょう?
冬のダイビングは寒そう……もちろん汗をかくほど暖かいということはありませんが、ドライスーツを使用して潜ると、想像以上に快適に潜ることが出来ますよ!
ダンゴウオとサクラダンゴウオについて
ダンゴウオの話題となると、2017年に新種として提唱されたサクラダンゴウオ、仮称)ダンゴウオ九州型についても触れないわけには行きません。
これまで日本国内におけるダンゴウオ属はダンゴウオ1種とされていましたが、2017年に日本海側で観察されているものはサクラダンゴウオとして別種とする論文が発表されました。
太平洋側は概ねダンゴウオ、日本海側は概ねサクラダンゴウオと言われることが多いですが、水中でこれらを見た目から正確に同定することは極めて難しく、見た目からサクラダンゴウオと呼ばれている物の中にはダンゴウオも存在する可能性が否定できません。
また、仮称)ダンゴウオ九州型については、何も語られていない現状があります。
そもそも別種として扱うべきか否かについても今後の研究が待たれる状況であり、確定的なことはまだわからないというのが実態です。
生物の世界はまだまだわかっていないことも多く、研究の途中で別種とされていたものが同一種とされたり、同一種とされていた物が別種とされたり、再び覆ったり……
そんな紆余曲折も珍しいことではないものです。
どうしても結論を知りたくなってしまいますが、そんな紆余曲折があるほど、まだ誰も答えはわからない世界を最前線で、自分の目で見ているということもダイビングの面白さのひとつと言えると思いますよ!
ダンゴウオについてさらに詳しくはこちらから!
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