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ダイビングショップの格付けとは?

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いくつかのショップを比較検討し始めたときに気づくことがあります。

ショップのランクって何!?!?

指導団体によっては加盟するショップにランク制度を設けています。

具体的に言うと…

  • CMAS
    とくに無し。
  • BSAC
    IT Centerか否か。
    <IT:Instructor Traning>→インストラクター講習が出来るかどうかの違いです。
  • SSI(一部省略)
    ※画像はSSI HPより引用

    • DIVING SCHOOL
      学校や施設事業者など特別な形態の講習を提供しており、小売業を行っていない。

    • DIVE RESORT
      SSI-DR-Mリゾートにある店舗。小売販売の為のスペース等が無い場合もある。

    • DIVE CENTER
      SSI-DC-M商業用施設(小売販売の陳列が可能なスペース)を持つ店舗。

    • INSTRUCTOR TRAINIG CENTER
      SSI-ITC-Mインストラクター講習を開催することが出来る店舗。

    SSIによる説明はこちら

以上3つの指導団体に関しては、比較的わかりやすいですね。

SSIのみ様々な種類がありますが、その中での優劣は特に無いことがわかるので、必要以上に頭を抱えることは無いことでしょう。

 

さて、問題はここからです。

残るNAUIとPADIには明確なランクが存在します。

  • NAUI(一部省略)
    ※画像はNAUI HPより引用

    • インストラクタートレーニングセンター
      インストラクター講習を開催することが出来る店舗。

    このあたりはまぁわかりますね。問題はここからです。

    • スクーバセンター
      scNAUIインストラクターが常駐するわけでは無いが、NAUIインストラクター勤務時には講習等を開催可能な店舗。

    • プロスクーバセンター
      pscNAUIインストラクターが常駐し、常時講習等の開催が可能な店舗。

    • プロゴールドスクーバセンター
      pgsc年間数多くのダイバーを輩出している店舗。

    • プロプラチナスクーバセンター
      ppscプロゴールドスクーバセンターよりもさらに数多くのダイバーを輩出している店舗。

    つまり、顧客数の多さ=格付け、というわけです。

    少人数制をモットーにきめ細かな講習を行っている店は、なかなか評価されづらいシステムなので、プロスクーバセンターの中にも良いお店は沢山あることと思います。

    一方で、現在のダイビングショップの集客窓口でもっとも多いのは既存客の紹介です。
    つまり、上のランクに格付けされている店はそれだけ紹介をもらっている可能性が高いとも言えると思うので、一定の信頼を出来ると言えるかも知れませんね。

    果たして”=”で結んで良いものか…

    その判断はみなさんにお任せします。

    NAUIによる説明はこちら

 

  • PADI(一部省略)
    ※画像はPADI HPより引用

    • ダイブリゾート
      diveresortリゾートにおいて、講習等を開催することが出来る店舗。

    • ダイブセンター
      dc常時講習などを開催できるほか、器材販売も行っている店舗。

    • 5スター・ダイブセンター
      5dcダイビング教育、地域活動への参加、環境保護活動の3分野で、PADIから表彰を受けている店舗。

    • 5スター・ダイブリゾート
      gpr宿泊を含む豊富なプログラムを提供している店舗。

    • 5スター・インストラクター・ディベロップメント・センター
      5スター・ダイブセンターの基準を満たし、インストラクター講習を開催することが出来る店舗。

    • 5スター・インストラクター・ディベロップメント・ダイブリゾート
      gid5スター・ダイブリゾートの基準を満たし、インストラクター講習を開催することが出来る店舗。

    • 5スター・キャリア・ディベロップメント・センター
      cdc5スター・インストラクター・ディベロップメント・センターの機能に加え、研修生の受け入れ制度が整備されている店舗。

    こちらは5スターが付くか否かがPADIからの表彰、となっているので若干基準があいまいですね。

    逆に言うと、いくら沢山のダイバーを輩出してもPADIからのお墨付きが無いとランクアップ出来ないという点で、一定の信頼が出来るかもしれませんね。

    PADIによる説明はこちら

 

さて、NAUI、PADI両者の加盟店ランク制度について見てきました。

それぞれにしっかりと理由があってランクが設けられています。

 

ではやはり、ランクが高いお店で受講するのがベターかというと、果たしてそうとも言い切れないと考えています。

その理由は単純な表彰制度ではなく加盟店料の差があること。

 

もちろん、かの有名なモ●ドセレクションがそうなのも有名な話ですが、世の中の表彰制度にはお金がついてまわります。

つまりどんなに質が高くても、表彰されるための費用をかけず、お客様に還元しているお店もあれば、逆も起き得る、ということです。

 

起き得る、だけで起きていないことを信じたいですが…

 

なので、訪れようと思っている店舗の格付けに関しては、そこまで気にしなくて良いのではないかと、個人的には思いますよ!

 

最後に、これもよくある勘違いなのですが、PADIの場合は5スターと付くか付かないかで発行されるカードの色が違います。(前者は金、後者は青)

これをゴールドカード、と非常に価値の高いものの様に謳う場合がありますが、内容は全く一緒。

 

もちろんなんとなく、気分の問題でゴールドカードの方が良いなーという気持ちはすごーくわかるので、
それならそれでOKなのですが、青いカードだからといって蔑まれるようなことは誓って無いので、
訪れる店で発行されるカードがゴールドで無いとしても、まっっったく気にする必要はありませんよ!

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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