最終更新日:2018年3月18日
ダイビングは水中で行う活動です。
陸上では上手く付き合っていける持病であっても、水中で発作を起こしてしまうと大問題に発展してしまう可能性があります。
実際、ダイビング事故の多くは持病や突然の病気に起因するものが多いことも事実です。
1人でも多くの人にダイビングをやってもらいたい!
のは山々なのですが、事故に発展してしまっては本末転倒です。
一方で
持病があるなら何でもダメ
とやってしまうと、本当はダイビング可能だったはずの子まで機会を奪ってしまうことになりますね。
注意が必要な持病とは?
ダイビングを行ってはいけない状態の事を禁忌と言います。
その禁忌を正しく理解することで、本当の意味で、1人での多くの人にダイビングを楽しんでもらうことが可能になりますよ!
さて、禁忌には3種類存在します。
- 絶対的禁忌
ダイビングを行ってはいけない状態 - 相対的禁忌
症状の重度によって、医師の診断によりダイビング可能な状態 - 一次的禁忌
症状が治まればダイビング可能な状態
この中で特に重要なのは絶対的禁忌と相対的禁忌です!
様々な症状が絶対的禁忌や相対的禁忌に分類されていますが、ここではそれを分けて考える必要は無いと思っています。
というのも、絶対的禁忌の代表格である喘息も、医師の診断によってOKが出るケースが増えてきているためです。
ということで、以下の様な症状にあてはまる場合、まずは医師に相談してもらいましょう!
- 肺に関する病気
結核や喘息、気胸や肺炎などがこれに含まれます。 - 循環(心臓)に関する病気
狭心症や高血圧などがこれに含まれます。 - 意識に関する病気
てんかんなどがこれに含まれます。
さらに詳しくは、こちらの記事にまとめてあります!
そんなことを言われても、病気の種類は星の数ほどあるので、これは?あれは?となってしまうことも考えられますね。
ということで、ベストな解決策を伝授します。
定期的に通院しているか?
定期的に服薬しているか?
まずはこの2つをを尋ねてみましょう。
YES、の場合には必ず主治医の判断を仰ぎましょうね!
また、一般の医師では判断がつかない場合も多くあるので、そんな時にはダイビングの事が分かる医師を、こちらから探して訪れてみましょう!
禁忌以外に注意が必要なもの
持病とまでは言わず、わざわざ通院しているケースも少ないもので、ダイビングに影響を与える可能性があるものがあります。
それは…
恐怖症
です。
〇〇恐怖症、代表的なもので言うと、高所恐怖症がありますね。
そのほかにもWikipediaによると、膨大な数の恐怖症がリストアップされています。
中には本当にいるの?というものもありますが…(笑)
そんな様々な恐怖症がダイビングに影響を与えることがあります。
例えば閉所恐怖症や暗所恐怖症は、マスクという限られた視界であることや、陸上に比べればやや暗い水中で発症してしまうケースがあります。
また、集合体恐怖症の方は、岩場に生える藻類や、そもそも転石がダメだったり…
高所恐怖症の人は、中層を泳ぐことが怖いというケースもあります。
恋愛恐怖症…の人は、ダイビングで克服してください!(笑)
また、上記の様な恐怖症が、日常生活では自覚の無かったものが、ダイビングで初めて自覚するということもあります。
どの程度影響が出るかは恐怖症の程度にもよるので、まずは無理の無い範囲で試してみる、という解決策しかないのですが、講習の段階から細かいケアをすることが可能になるので、予めチェックしておくと万全ね!
これからの季節、新歓で入会したい!と言ってくれた子には全員にダイビングを行って欲しいもの。
そして全員に、安全にダイビングを行ってもらうために、必ず医師の相談が必要な持病を持っていないか、をチェックしましょうね!!