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志賀島のダイビングスポット情報

海について

福岡県福岡市にある小さな島、志賀島(しかのしま)。
ウミウシやタツノオトシゴなどの小さい生き物から、アカカマスやカンパチなど大迫力の回遊魚まで見ることができる、福岡県の代表的なダイビングスポットです。

そんな志賀島のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

志賀島の概要

福岡県・博多湾の北部に浮かぶ志賀島。
島といっても市街地から砂洲で繋がっているので(陸繋島)、福岡の中心地から車で約40分で行くことができる、人気の観光スポットです。

1周わずか12km程度の小さい島ですが、ダイビング以外にも海水浴やサーフィン、ヨットなどのマリンアクティビティ、温泉やサイクリングでの絶景巡りを楽しむことができ、多彩な魅力溢れる、都会に近いリゾートアイランドです。

また、江戸時代に金印(漢委奴国王印:かんのわのなのこくおういん)が発掘されたことで有名で、日本史の教科書で志賀島の存在を知った人も多いのではないでしょうか。

大都会福岡からふらっとリフレッシュしに行ける島として、多くの人々で賑わっています。

志賀島ダイビング基本情報

タツノオトシゴ
タツノオトシゴ

志賀島は博多湾の北部にある島で、福岡のダイビングショップが一番多く潜っていると言っても過言ではない、福岡を代表するダイビングスポット。

島の東側に集中しているダイビングポイントからは、北西に荒波・荒磯を有する玄界灘、北側の遠方には世界遺産の沖ノ島を望むことができます。

島の東側のほとんどが切り立った崖なので水深が深いかと思いきや、沖に向かって100m以上泳いでようやく水深10mをとることができる、遠浅のダイビングスポットです。

遠浅のダイビングスポットだからこそ、志賀島海岸に近いダイビングポイントを選べば、潮位の差が大きく、一般的に流れが早くなることが多い大潮の日でも流れが出にくいため、バディダイビングビギナーでも安心してダイビングを楽しむことができます。

水中の地形は砂地、岩場、ガレ場と様々な地形を堪能でき、春にはミズタマウミウシやダンゴウオなど、人気の生物も観察することができます。

ガレ場:折れた枝サンゴや小さい石(礫)などが積み重なっている水底

ここ数年は水温が上昇傾向にあり、ソフトコーラルがあちらこちらに生えだし、熱帯魚が泳ぐ姿を目にする機会も増えてきました。

ソフトコーラル:サンゴの仲間の中で柔らかい骨格を持つもの。ヤギやトサカ、イソバナなど。

ダイビングのシーズナリティ

志賀島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の志賀島

ヨツスジミノウミウシ
フタスジミノウミウシ

冬に吹いていた北風が南風に変わり海況が落ち着くため、潜りやすくなる季節です。

早春、2月〜3月の初めごろは水温が10度ほどまで下がり、水深7mまでの岩場がワカメ、アカモクなどの海藻で覆い尽くされ、一面、幻想的な海藻の森に!

エツキイワノカワという海藻を探せば、それを好む米粒ほどのダンゴウオを見つけることができます。

さらに、浅い藻場を生息地としているタツノオトシゴも容易に観察することができます。

水温が冷たくなる季節はウミウシの種類や数がどっと増え、人気のミズタマウミウシも比較的容易に観察することができます。
魚の量は減るものの、春は小さな生物観察のベストシーズンと言えるでしょう。

夏の志賀島

台風や低気圧の影響を受けない日は凪が続きます。
春の海藻やウミウシとバトンタッチするかのように、魚の数が増えてきます。

8月上旬にぐんと透明度が上がりますが、それ以降はプランクトンが増えてくるため、透明度が下がってきます。
しかし、その増えてきたプランクトンを食べる小さい魚、さらにその小魚を食べるイワシ、アジ、アカカマス、カンパチ、ヤズ(ブリの子供)などの回遊魚ががぐるぐると浅瀬を泳ぎ回る迫力あるシーンに出会うことができます!

また、夏は玄界灘の魚たちが全体的に志賀島に寄ってくるので、体験ダイビングやビギナーダイバーでもたくさんの生き物を見ることができます。

夏場は、オスのオオカズナギ同士がメスを巡ってバトルを繰り広げます。
アゴが外れるぐらいに大きく口を開けて睨み合う、とても迫力のある喧嘩をぜひ観察してみてください。

オオカズナギ
オオカズナギ

秋の志賀島

コケギンポ
コケギンポ

秋は水温が26度ほどと快適にダイビングすることができますが、北東から吹くの季節風の影響で、潜れる日が週のうち2〜3日ほどになってしまう場合もあります。

うねりが出る日も多く、透明度は下がってきますが、手元の小さい生き物や、あまり移動しない生き物に集中できるシーズンとも言えます。

秋の見どころは、マダコの産卵と子育てです。
まるで藤の花のような卵を、メスのマダコが巣の中に産みつけ、子どもが孵化するまで飲まず食わずで卵に水をかけて、新鮮な空気を送り続けます。

マダコの産卵は一生で一度きり。
無事に孵化を見届けるとその生涯を閉じます。

母ダコが生涯をかけて、卵を産み育てる、熱いドラマは見逃せません。

マダコの子育て
マダコの子育て

また、カサゴが睨み合い、時には噛み付きあう闘争シーンや、ホシササノハベラの性転換による模様の変化も見どころのひとつです。

浅瀬には多くのアンドンクラゲが流れ着く時季なので、フードを被って潜ると良いでしょう。

冬の志賀島

冬は北風が吹きすさび岩場に白波が押し寄せまる、映画のオープニングのような大波の日が続きます。
週に1度ほど潜れるか潜れないか……冬に志賀島で潜れたら、まさに強運の持ち主!

水中はプランクトンが少ないため、何日荒れていても、高い透明度をキープしています。

また、海藻が生え揃っていないため、高い透明度の中、地形を遠くまで見渡すことができます。
そのため、初心者のナビゲーション講習、ダイブマスターのガイド練習など、トレーニングに最適です。

岩礁に産みつけられたアイナメの卵も冬の見どころのひとつ。
まるで宝石のようにキラキラと美しく輝いて見えます。
よく見るとピンクや青、白、緑…と、さまざまな色を観察できるのも面白いところです。

水温が下がってくると次第にウミウシの数も増え、特に志賀島にはミノウミウシの仲間が多く登場。
冬の定番とも言える、派手なオレンジ色をしたアカエラミノウミウシや、鮮やかな紫色をしたセスジミノウミウシなどを見つけることができます。
冬は透明度も高く、水中も明るいので、写真映えする綺麗な姿を写真に納めることができるでしょう。

ダイビングポイント紹介

志賀島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

白瀬

水底は基本的にガレ場ですが、ところどころに大きな岩や砂地が点在しているダイビングポイント。
遠浅で、水深を深くとる場合は100mほど沖合いに泳ぎます。

15分ほど泳ぐと、白瀬の最奥、水深16mの場所に到着します。
そこには一面広大な砂地が広がり、それ以降、どこまでいっても水深に変化はなくなります。

平均水深が浅いので、エア消費が早いダイバーも10リットルタンクで十分楽しむことができます。

アカエラミノウミウシとサクラミノウミウシ
アカエラミノウミウシとサクラミノウミウシ

春には海藻の森で小さな生き物探しが楽しめ、夏にはオオカズナギのバトル、秋にはマダコの産卵と子育て、そして、透明度の高さ際立つ冬。
季節ごとに違った魅力を見せてくれるダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は砂利。セッティングエリアから徒歩1分)
【最大水深】16m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】○

志賀島、白瀬のオープン確率

黒瀬

エントリー場所付近はゴロタで、水深が深い場所は砂地になります。
砂地には大きな岩が点在し、地形を楽しむことができます。

ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。

100m程沖に出ると水深14mに達し、さらに沖に向かえば、水深18mまでとることが可能でです。

水深12m以深の場所から、北西に向かうと、比較的粒径が細かく泥に近い砂地に変わり、岩にはウミウシが多く居着いています。逆側の南東に向かうと、比較的粒径が大きくさらっとした砂地に変わり、岩には魚が多く居着いています。
ミズタマウミウシやガンモンフシエラガイ、アオウミガメなどが観察できます。

水深12〜15mの範囲で潜り続けることになり、平均水深が深くなるため、無限圧潜水時間とエアの消費にいつも以上に気をつけましょう。

また、浜に降りる階段は急で段差も大きく、浜も平坦なところがなく足場も悪いため、足腰に自信があり、ビーチダイビングに慣れているダイバー向きのダイビングポイントと言えます。

北方向に向いているため、白瀬よりも荒れてしまう日が多いダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は岩場。セッティングエリアから徒歩1分)
【最大水深】18m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】○

志賀島、黒瀬のオープン確率

赤瀬

赤瀬は黒瀬から車で北に5分ほど走った場所にあります。
志賀島の突端付近に位置しているので、波の影響を受けやすいダイビングポイントです。

エントリーの際、ガードレールを乗り越え、器材を背負って崖を降りていきます。
この時、浜のゴロタ場の石がとがっているため、厚手のブーツを履くのがオススメ。

浜から沖に50m程までは、水深が2〜4m程度の遠浅のダイビングポイントで、夏はアンドンクラゲが多く発生するので、フードは必須です。

沖に張り出した細長い岩場に沿って潜っていくと、平坦な砂地に変わり、岩が点在しています。
さらに沖に進んでいくと、広大な砂地が広がっています。遠浅のため、クロウニがたくさんいるほか、回遊性の魚の群れが多く見られます。

楽にエントリーできるダイビングポイントではないので、福岡のダイバーはすすんで潜りにはいかない、ある意味レアなダイビングポイントでしょう。

【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は岩場。セッティングエリアから徒歩5分)
【最大水深】15m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】○

志賀島、赤瀬のオープン確率

その他のダイビングポイント

青瀬(原則潜水不可)

志賀島へのアクセス情報

公共交通機関でのアクセス:
博多駅から約40分、西戸崎駅下車、西鉄バス志賀島小学校前行き、または勝馬行きで約12分

船でのアクセス:
博多ふ頭(ベイサイドプレイス博多)から志賀島渡船場まで約30分

車でのアクセス:
福岡都市高速アイランドシティランプから海の中道大橋経由で約25分。

志賀島の観光情報

金印「漢委奴国王印」が発掘されたことでも知られる志賀島。
国宝にも指定された金印が発見された場所は、現在金印公園として人々に親しまれています。

園内には古代の志賀島を中心とした古代の地図や、小さな島の歴史も詳しく解説されており、史跡としての役割はもちろんのこと、高台からの絶景も楽しむことができます。

また、金印のレプリカが展示されていて、まるで宙に浮いたような金印と、美しい玄界灘とのフォトジェニックな写真を撮ることができます。

ダイビング後のランチにオススメしたいのは中西食堂。
玄界灘でとれた海の幸を手軽に美味しく味わえる食堂で、福岡の人から大人気のお店です。

博多華丸・大吉のお2人をはじめ、多くの芸能人も足を運ぶのだとか。
とくにサザエ料理はどれをとっても絶品で、壺焼きはもちろん、サザエ丼が看板メニューです。

情報・写真提供:ダイブショップサンライズ(https://diveshop-sunrise.com/

ScubaMonsters編集部

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