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初島のダイビングスポット情報

海について

天然の魚礁とも呼ばれるほど、生き物の多さは折り紙付き!

首都圏から一番近いリゾートアイランド・初島(はつしま)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

初島の概要

静岡県唯一の有人島、初島。
伊豆半島東部、相模湾に浮かぶ1周わずか4kmの小さな島ですが、熱海から高速船で30分、東京からも2時間で行ける首都圏から一番近い有人の離島として、週末は多くの観光客で賑わっています。

暖流である黒潮の恩恵を受け、1年を通して比較的温暖な初島では、本州ではなかなか見られない亜熱帯の植物を数多く見ることができ、南国気分を満喫することができます。

ダイビングはもちろん、のんびりとした島時間を過ごすことができるアジアンガーデンやグランピング、スリル満点のアクティビティに、島自慢の海の幸がたっぷりのグルメ、疲れを癒す温泉など、さまざまな楽しみが詰まったリゾートアイランドです。

初島ダイビング基本情報

初島は火山島である伊豆諸島とは違い、2万年ほど前に海底が隆起してできた島と言われています。

深海から水面に向かって突き出した初島に黒潮があたることで集まったプランクトンや、それを捕食する生き物が集まる「天然の漁礁」とも言われています。

その呼び名の通り、真っ白な砂地にはハゼの仲間やカスザメ、サカタザメ、ヒラメ、岩場にはソフトコーラルの群生やカエルアンコウの仲間、ウミウシ類、黒潮に乗って南の暖かい海から来るカラフルな季節来遊魚など、生物相の豊かなダイビングエリアとなっています。

また、沖合に浮かぶ島のため、エントリーしてすぐ深い水深に到達でき、ビーチエントリーでありながらボートダイビングのようなダイビングスタイルを楽しめます。

ダイビングのシーズナリティ

生き物だけじゃない!

水中でシーズンイベントも楽しめる、初島の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

初島のダイビング・シーズナリティ表

春の初島

水温がまだ低い3月ごろは、透明度が15mほどと高く、クリアな水中世界を楽しむことができます。

透明度:水平方向にどれだけ見通すことが出来るかは、正しくは透視度と言いますが、一般的に使用される、透明度に統一しています。
ダイワハウスのテングダイ

タイヤが積み重なっているタイヤ漁礁や、ダイワハウスと呼ばれる家の骨組みの様な漁礁などが海底に設置してある場所では、水中の人工物がより際立ち、遊泳するだけでも楽しい季節。

また、冬に生まれたカエルアンコウやウミウシが成長し、模様や体色が一変した様子を観察するのも楽しいシーズンです。

赤や白一色のシンプルな見た目だったカエルアンコウが、春になるにつれて体が大きくなると、模様が濃くでてきたり、白色のカエルアンコウだと思っていたものが成長するにつれ黄色に変化していったり、様々な変化が見られます。

ウミウシも小さい時より更に色鮮やかになったり、模様が変化したりと、違った生き物を見てるような新鮮さがあります。

低水温を好むサメの仲間にも多く遭遇でき、砂地に目を凝らすとうまく隠れているカスザメを発見することができます。

水温がだんだんと上がってくる頃は、ネコザメの繁殖シーズンの到来!
大人のネコザメはもちろん、岩の間をのぞくと、まるでドリルのような形をしたネコザメの卵を発見できるかもしれません。

夏の初島

アオリイカ
アオリイカ

夏の一番の見どころは、アオリイカの産卵です。
6月から9月にかけて、海底に沈めた産卵床に多い時では30匹ほどの大きなアオリイカが産卵のために集まります。

オスとメスのペアを作るためにオス同士が喧嘩をしたり、文字通り死闘の末、ペアが成立し産卵をするシーンは、迫力と感動を味わうことができます。

また、7月になると七夕イベントとして水中に笹が設置され、実際に短冊に願いを書いて、笹に飾ることができます。

ダイバーならではの夏のイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。

秋の初島

魚の数が増え、群れの大きさもどんどん大きくなり、迫力のある魚群を見ることができます。
タカベやイサキが何千匹と群れ、気づけば360度を取り囲まれていることも!

太陽の光を浴びて、キラキラと縦横無尽に泳ぎ回るその群れを追って、ワラサ(ブリ)、カンパチなどの大きい魚も多いときは何百匹と群れ、エキサイティングなダイビングを楽しめます!

もちろん、見どころは大きい生き物だけではありません。
目を凝らして岩場についている海綿や、ミル、ヤギの根元を探すと、夏の時期に産卵され、秋に孵化したばかりのほんの数mmサイズのカエルアンコウの仲間の稚魚を発見することもできます。

この時期しか見ることのできないキュートなその姿を、ぜひ目に焼き付けてください。

冬の初島

水温が低くなるとウミウシたちの数が増えてきます。

初島でよく見かけるのが通称「ピカチュウ」として知られる、ウデフリツノザヤウミウシ。
かなりの高確率で見ることができ、運が良ければ交接や産卵を見ることもできます。

カエルアンコウの姿も健在で、秋に数mmの大きさだったカエルアンコウは、指先程度の大きさにまで成長しています。

イロカエルアンコウ

じっくり小さい生き物を観察するのも面白いシーズンですが、中層ではタカベの群れ、砂地にはカスザメ、岩場にはネコザメなど、飽きることがありません。
透明度も20mほどと高く、地形も際立つので、地形が好きなダイバーにも楽しいシーズンです。

また、クリスマスには水中クリスマスツリー、お正月には4mを超える巨大な水中茅の輪と、水中のシーズンイベントも楽しめます!
絵馬を書いて水中茅の輪につけることができるので、新年に安全潜水を祈願した絵馬を奉納するダイバーも多くいます。

ダイビングポイント紹介

初島はビーチエントリー可能なダイビングポイントが島の北側と西側に計5つあります。

そんな初島の代表的なダイビングポイントを3つご紹介します。

フタツネ

ダイビングセンターすぐ前の、初島メインのダイビングポイント。
エントリーしてすぐは平均水深5mほどの岩場が広がり、少し沖に出ると水深が15m程と一気に深くなり、海底は伊豆では珍しい白い砂地が広がります。

所々ある岩にはソフトコーラルや小さい生き物が多く棲みつき、砂地にはカスザメやヒラメ、セミホウボウ、そしてジョーフィッシュなどの生き物で賑わいを見せます。

天気が良ければ、富士山を見ながらエントリーという贅沢なダイビングを楽しめます。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティング場所からすぐ。エントリー場所はスロープ。)
【最大水深】27m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

初島、フタツネのオープン確率

イサキネ

ボートダイビングのダイビングポイントではありますが、ビーチからでもエントリー可能なダイビングポイントです。
移動距離もあり、平均水深も22〜23mと深めのため、中性浮力、エアの消費、無限圧潜水時間を自己管理できるダイバー向けのダイビングポイントとなっています。

その分、人間の影響が少なく、岩場に生える大きなトゲトサカをはじめとしたソフトコーラルの群生、さらにそこに群れる無数の魚たちに魅了されます。

また、そのポイント名の通り、イサキの大群がダイバーを出迎えてくれます。
そのイサキの群れを狙ってやってくる回遊魚にも高確率で遭遇します。

水深が深い分、他のポイントに比べると水温が低いことも多く、ウミウシやネコザメも多く見られるダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティング場所からすぐ。エントリー場所はスロープ。)
【最大水深】28m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

初島、イサキネのオープン確率

ヤグラ

魚の多さでは初島No.1のダイビングポイントです。
エントリー口から約200mほど泳ぐと、海底にふたつのヤグラとタイヤ漁礁が広がっています。

漁礁の周りにはタカベ、イサキ、スズメダイ、キンギョハナダイの大群に、ネコザメやウミガメなどの人気生物のオンパレード!
夏から秋にかけてはトビエイやワラサに遭遇できるチャンスも!

また、沈船が沈んでおり、そこにはソフトコーラルの群生、ウミウシやカエルアンコウの姿を見つけることができます。

フタツネのエントリー・エキジットのスロープからの長距離移動と、強い潮の流れが時折発生するため、脚力や持久力に自身のあるダイバー向けのポイントではありますが、初島に来たからには一度は潜っておきたいダイビングポイントです。

【エントリー・スタイル】ビーチ(セッティング場所からすぐ。エントリー場所は砂利。)
【最大水深】25m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

初島、ヤグラのオープン確率

その他のダイビングポイント

ニシマト、ヤンバタ

初島へのアクセス情報

車でのアクセス:
最寄りのインターチェンジは東名高速道路の厚木インターチェンジです。
インターチェンジからは小田原厚木道路、真鶴新道、熱海ビーチライン、国道135号を経由して約60分で熱海港に到着します。

電車でのアクセス:
JR熱海駅よりバスターミナル7番乗り場より熱海港・後楽園方面行きのバスに乗車し約15分、熱海港で下車、もしくはタクシーで10分ほどで熱海港へ。

熱海港からは定期船が1日約10便ほど往復しており、熱海から初島までは約30分で到着します。
熱海港には2ヶ所の有料駐車場があり、8~16時間まで料金据え置き1,600円、16時間以降は1時間100円(税抜)で駐車することができます。
初島の港からダイビングセンターまでは、徒歩3分ほどで到着します。

初島の観光情報

島に来たからには海鮮料理は外せません!
港からダイビングセンターまでの道のりには、17店舗もの食堂が並びます。
地元の漁師が朝に獲った魚を、店先の生簀に入れているので、新鮮な海の幸を味わうことができます。
どのお店も甲乙つけがたいですが、毎年2月〜3月には初島漁師の丼(どんぶり)合戦が開催され、各店舗の自慢の丼を食べ比べることが可能。
自分好みのお店を探してみてはいかがでしょうか。

リゾート気分をさらに味わいたい人におすすめなのは、アジアンガーデンR-Asia内にあるTerrace Restaurant ENAK(エナ)。
新鮮な魚介類を使用したシーフードBBQに、ナシゴレンやガパオライスなどのアジアン料理、トロピカルなカクテルを味わうことができます。

▶︎Terrace Restaurant ENAK(https://www.pica-resort.jp/hatsushima/food/enak.html

初島の陸の人気アクティビティといえば、初島アドベンチャーSARUTOBI。
専用のハーネスを着用し、木々の上を渡っていくヨーロッパで人気のアクティビティです。
初級コースも12コースあり難易度も様々なので、子供からシニアまで楽しむことができます。

▶︎初島アドベンチャーSARUTOBI(https://www.pica-resort.jp/hatsushima/special/sarutobi.html

情報・写真提供:ダイビングショップ シーフロント初島(https://www.diving-hatsushima.com/

ScubaMonsters編集部

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