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マクロの宝石箱!せいぶつ部~奄美大島~

生物について

今週のテーマ【奄美大島】

「いもーれ!!」

奄美大島の空港を降り立つと真っ先に目につく看板があります!

さて、「いもーれ」って急に言われても皆さんどういう意味かわかりますか??

 

一瞬で分かった人は、かなりの南国好き!

これは奄美大島の方言で「ようこそ!いらっしゃい!」といった歓迎の意味を表す言葉!

だから空港にあるんですね。

 

さて、よく勘違いされがちですが奄美大島は沖縄県ではなく、鹿児島県に属する島です。

もともとは琉球王国に属していましたが薩摩藩島津氏によって切り取られてしまったという歴史的な背景があり、そのまま鹿児島県になりました。

 

文化や気候的には沖縄県とほとんど変わないと言われていますが・・・

個人的には大きな大きな違いを発見しました!!

 

  1. 泡盛より黒糖焼酎が主流!!
    泡盛が苦手な筆者は沖縄に行くと泡盛に悩まされていましたが、奄美大島は薩摩藩なので焼酎のが主流なんですね。
  2. 湯舟がある!!
    沖縄県ではあまり見られない湯舟ですが、奄美大島には普通にあります。
    ちょっと寒い時期のダイビングに体を温めるには最高ですね!

 

奄美大島は皆さんおなじみ、LCCのバニラエアが就航を始めたことでも有名ですね!

夏のシーズンを除けば往復1万円以下でチケットを取れちゃうこともありますよ!!

 

これからのクジラシーズン、格安で奄美大島に行っちゃうのも良いかもしれません。

 

各社LCCの様子は以下のサイトを見てみてください!

お得に沖縄へ!LCCの使い方まとめ【国内版】

 

荷物を預ける際の注意点なんかはこちらを!

飛行機搭乗時のダイビング器材の預け方

 

さて、余談が多くなったところで奄美大島のダイビングの話に移っていこうと思います!

 

奄美大島のダイビング

奄美大島の面積は沖縄本島の約2/3と意外にも大きいんですね!

かなり大きな島なのでダイビングの出来るエリアも多く、多種多様なポイントがあります!

 

まずは大雑把に分けても、空港に近い北部や、天然のワニが発見された(?)加計呂麻島(カケロマ島)付近の南部!

北部エリアでも東シナ海側の外洋や湾内、太平洋側と、多くのポイントに分かれています!

 

今回、せいぶつ部で調査に行ったのは北部!

それも湾内のエリアです!

調査日はくもり・・・しかも強風のため外洋に出れなかったことも影響(笑)

 

ということで・・・

湾内エリアではサンゴもキレイでボートの移動中にイルカが見えちゃうラッキーもありましたが、豊富なマクロ生物メインでダイビングはしてきました!

その中でも今週はオーソドックスな人気種をご紹介!

もちろん、ヤシャハゼやタツなどもいたのですが、

まだ紹介していなかったお魚たちをピックアップしていきます!

 

この次の奄美特集は超ディープに行きますのでご期待あれ!(笑)


マクロの宝石箱!!北部の湾内!

 

【ニシキテグリ】

サンセットをしよう!
普段はサンゴの奥に隠れていますが、夕暮れ時に潜るサンセットダイブでは全身を見ることが出来ます!
極彩色のボディに可愛いおちょぼ口は夕暮れでも見に行く価値あり!
奄美大島では通年見れますが、6月から9月中旬は産卵まで見れちゃうかも!?#せいぶつ部

 

【キミシグレカクレエビ】

ついに見つけた!!
いままで無数のムチカラマツエビは見てきたのですが、キミシグレを見たのは初めてです!
興奮してエア使っちゃいました(笑)
違いは背中の突起が出ているのがキミシグレの特徴です!
違いはそれだけですがレア度が全然違うんですよ~#せいぶつ部

 

【オキナワハゼ】

ガレをめくってみよう!
ガレ場といって、死んだサンゴ(薄い岩のよう)が転がってるエリアに潜ったことありませんか?
このガレの下にはキンチャクガニやフリソデエビなど人気生物が潜んでいることがあります!
ただし、めくったガレはそっと元に戻してあげて下さいね!#せいぶつ部

 

【ヒレナガネジリンボウ】

カラフルコンビ結成!
ヒレナガネジリンボウは単体でも可愛いですが、コトブキテッポウエビといったカラフルなエビと共生していると更にカワイイ!!
ネジリンボウのヒレが伸びただけで、こんなに人気があがるなんて・・・
僕も髪の毛でも伸ばして旗のように(笑)#せいぶつ部

 

【コンペイトウウミウシ】

お菓子みないなウミウシ!
その名の通りトゲトゲした形が金平糖のよう!
暖かい地域の岩礁帯によくいます!見た目と違って良く動くのにビックリするかもしれません。
写真は岩場の隙間に溜まったダイバーの泡に反射させてまるで2匹いるようにメルヘンに(笑)#せいぶつ部

 

【ヤスジチョウチョウウオ】

稀種!?
日本の海水魚(図鑑)によると内湾の濁水域に稀に生息となっています!
確かに発見した際の透明度は3ⅿでした(笑)
体に8本の横縞が入るのが特徴で名前の由来になっています。
奄美大島ではニシキテグリと一緒に普通に見れます!マニアよ集まれ(笑)#せいぶつ部

 

【ハナゴイ】

妖艶な輝き!
なんだかハナゴイって色っぽくないですか?
紫色の体にスッと通る鼻先が(笑)
普通種ですが、よくみると魅力に引き込まれちゃうかも!
ハナゴイと名前は付いていますがハナダイの仲間で問題ありません!
先週のハナダイ特集見逃した人は
https://scuba-monsters.com/2017/11/22/anthias/ #せいぶつ部

 


せいぶつ部とは??

①Twitterにて1日1匹ダイビングで観察できる生物を紹介します。

毎晩11時前後に140字の情報とともに1匹に焦点を当てて生物の情報を流していきます!

 

②毎週水曜日にTwitterの内容を記事にします!

月~日曜までの1週間の投稿をまとめ追加の情報や違った角度から撮った写真、はたまた生物の探し方なんかもまとめて記事にしていきます!

③質問やもっと知りたいという方はTwitterに返信下さい!

140字の情報では伝えきれない情報がたくさん・・・

もっと知りたい方や自分の知ってることと違うなんかは質問頂ければ、月曜日の記事でご回答させて下さい!

はたまた、自分の撮った写真や追加の情報を返信頂いても大丈夫です。

1人だけでは作れないので皆さんドシドシ、コメントお待ちしております。

 

茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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