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【知らなきゃ損!】ナイトダイビング7つの楽しみ方!!

海について

アドバンス取ったらナイトダイビングが出来るよ!

新入生のみなさん、こんなこと先輩に言われたことありませんか?

よく、アドバンスのライセンスを取る理由の1つにナイトダイビングがあげられます。

僕はいつも思うわけです。

ナイトダイビングの魅力ってなんだろう!?

多くの先輩が言うのは、やっぱりワクワクする冒険感ですよね~~

真っ暗な夜の海で、先輩と一緒に入った初めてのダイビング・・・

ドキドキしながら潜ったけど、水中はまるで昼間と別の世界に入り込んだみたいで、夢中になったのを覚えています。

しかし!!

そんなことはダイビングのテキストにも書いてあるし、どこにでも書いてあります。

一体ワクワク感以外のナイトダイビングの魅力ってなんなんだろう?そう考えながら潜っていると、ふと昼間と違う生物がたくさん見えていることに気付きました。

やはり、ナイトダイビングの楽しみは昼間見れない光景が見れることだ!!

ということで、ワクワク感から、もう一歩踏み出したい人に。

ナイトダイビングで絶対見たい7つの光景をご紹介!!

光景① 夜しか見れない魚たち!

ナイトダイビングの代名詞:ハチ

夜になると現れる魚がいるんです。

例えば写真の魚はナイトダイビングの代名詞と言っても良い魚のハチです。

昼間は砂地の深いところで寝て過ごしているので、ほとんど見ることはありませんが、日が落ちて夜になると砂地を徘徊しだします。

このようにナイトになると岩の奥や砂の中から出てくる魚たちがいるんですね。

昼間も見れますが、スズキなども夜になると魚を求めて活発に動き出します。

時には80センチくらいのスズキが水深1mの浅瀬までエサを探しに来るので、見つけたときは一瞬ビックリします。

光景② 寝ている魚たち!!

睡眠中のブダイ

今度は逆ですね!(笑)

昼間活発に動き回っていた魚が夜は寝ています。

写真のブダイは昼は活発に動き回っていますが、夜になると岩の陰などに身を潜めて寝ています。

なので近寄っても全然逃げる気配がありません。

しかもブダイの面白いのは自分の周りに透明な粘膜を作って寝ていることもあります。

他にも多くの魚が寝ていたり、ナイト色といって昼間とは全然違う色になっていることもあるので、昼間との違いを観察するのも面白かもしれません。

光景③ へんちくりんな甲殻類!

お相撲さんみたいな姿がキュートなコブシガニ

ナイトダイビングになると、昼間はどこにいたんだい?ってくらいの甲殻類(エビやカニ)なんかが現れてきます。

みんなに大人気のイセエビが見られるのもナイトダイビングですね。

ナイトでは少し変わった甲殻類も登場します。

上の写真のコブシガニの仲間、普段は砂に潜っていますが、夜になるとヨチヨチ砂地を徘徊しています。

昼間見るカニとは違ってツルっとしているし胴体の丸っこさがキュートですね。

ヒメセミエビ

セミエビの仲間も様々なものが出てきます。

写真は体長3センチくらいのヒメセミエビという種ですが、なかにはウチワエビなど体調40センチになるものもいます。

見た目は悪いですが・・・

味はイセエビより美味しいんだとか。。。

いつか食べてみたい!(笑)

光景④ 夜しか見れないウミウシたち!

大瀬崎で見られたツメウミウシ

そうなんです。

ウミウシにも実は夜行性のやつがいるんですよ!

宝石みたいにキレイなウミウシは昼間に活動するものも多いですが、いぶし銀タイプな魅力を持ったウミウシたちは夜行性の種が多いです。

上の写真は大瀬崎のナイトで見られたツメウミウシ!

半透明な体に何とも言えない水色のドットがキレイですね。

ヤドカリに乗ったコミドリリュウグウウミウシ

中には、こんなアホなウミウシも!(笑)

きっとエサとなるコケムシを探してウロウロさまよっているうちにヤドカリの貝殻に生えるコケムシ(エサ)を発見。

運よく食事にありつけたは良いものの・・・

ヤドカリも活発に動き出し、降りれなくなっちゃったんでしょう(笑)

光景⑤ 神々しい輝きのイカやタコ!

アオリイカのこども

イカやタコといった甲殻類がダイビングで見れる浅場に上がってくるのもナイトダイビングですね!

もちろん昼間でも見ることは出来ますが、やっぱり活発に動き出すのは夜です。

イカ釣り漁船なんかもそうですよね。

船の上から煌々と光を照らし集まってきたイカを釣る。

イカは光走性と言ってライトに集まってくる傾向があります。

なので、昼間よりも実は簡単に観察や写真撮ったりも出来ちゃうんです。

光景➅ 魚たちの夜の営み!

クマノミの子育て

魚たちの多くも、夜の営みがあります!(笑)

一生懸命卵を守っているクマノミのお父さん、一生懸命育てた卵がハッチアウト(孵化)するのも日が暮れた後なんですね!

赤ちゃんが大海原に飛び立つ瞬間なんて感動的なシーン見てみたいですね!

ちなみにクマノミが産卵をするのは昼間です。結構魚の生態系は時間が決まっていたりするんですね。

ハオコゼのカップル

背ビレに毒のあるハオコゼも産卵するのは夜の時間帯。

オスが必死にメスに体をくっつけもうアピール中!

果たしてオスはこの後、本懐を遂げることが出来たのでしょうか?(笑)

イシガニの交尾中

あらま・・・

こんなカニの大胆な交尾も見れちゃうことも!(笑)

下のメスなんて、あまりの恥ずかしさに顔隠しちゃってるし!

ごめんなさーーい。お邪魔しました。

光景⑦ 捕食シーーン!

闇に紛れて小魚を狙うミノカサゴ

肉食系の魚に取っては夜は格好のお食事タイム!!

寝ている魚たちにそっと近寄りパクリと一飲みで食べちゃいます。

ミノカサゴが下を向いて彷徨ってる時はエサを狙っている証拠。

ライトを当ててあげると獲物が見やすくなるのか、結構な確率でエサを食べます。

他にもスズキやメガネウオなんかも夜は獲物を狙っていますね。

番外編 超マニアック!ライトトラップ!

カワハギ系の幼魚

最後は番外編というか超マニアックな楽しみですが・・・

ライトトラップと言って強いライトを水中で固定して置いて、それに集まってくる魚やプランクトンを楽しむダイビングです。

普段は深海にいるような生物や水面を漂いながら暮らしている昼間は見つけられないような魚の赤ちゃん(浮遊期)を見ることが出来ます。


以上、ナイトダイビングで知っておきたい7つの楽しみ方をご紹介していきました。

これでナイトダイビング初めての新入生も、自分で色々見つけて楽しめるハズ!

上級生も自慢げにナイトダイビングのこと話せますね!

他にもナイトダイビングでは夜光虫が起こす、海が光る現象を楽しむことも出来ますね!!

えっ!?海が光ると思った方は、ぜひチェックしてみて下さい!

【絶景】ダイバーの特権!神秘の夜光虫【楽しみ方3選】

ナイトダイビングの楽しみ方だけではなく、もっとやり方や注意点なども知っておきたいという方は併せてコチラの記事も読めば完璧です!

【基礎知識】ナイトダイビングの鉄則

茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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