小笠原へは24時間の船旅で行く!?
そうなんです。
「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島へ行く”唯一”の方法は「おがさわら丸」に乗って24時間の船旅しかないんです。
大体の方は小笠原への旅は5泊6日の1航海と言うスケジュールの人が多いでしょう。
このうち片道24時間、往復で48時間は船内で過ごすわけです。
つまり、”船内での過ごし方”が小笠原の旅には非常に重要になってくるわけです。
「いままで飛行機や電車での旅はしたことあるけど、船旅は初めて」という方や「24時間の船旅快適に過ごせるか不安」、「船酔いが心配」という方にぜひ読んでいただきたいです。
少しでも船旅の不安を取り除けたらな~
と思っています。
ボニンブルーと言われる深く濃い蒼の海。
水中イルカやマグロの編隊。
シロワニやザトウクジラに会える大物のチャンスもある小笠原。
ぜひ1度は行ってみたいですよね。
もっと小笠原について知りたい人は以下の記事をチェック!

小笠原丸を快適に乗るための注意点
まずは注意しておくポイントです
①基本的には電波は入らない
おがさわら丸の船内はwifiもなく基本的には電波が入らないと思っていてください。
電波が使え、スマホが使えるたタイミングは出船後2~3時間の東京湾内や伊豆諸島周辺、小笠原諸島に到着する直前くらいでしょう。
詳しくは後述する「電波が入るタイミング」を読んでください。
②テレビも同様なかなか見れない
おがさわら丸にはテレビ付きの部屋や2等和室にもテレビが付いております。
しかし、地デジが入るのは東京湾内の2~3時間程度です。太平洋に出てからはBSがちょこっと入るくらいです。
テレビを見て過ごすというのも、なかなか難しいかもしれません。
③大きく船が揺れることも
小笠原諸島は東京から約1000キロの船旅をします。
そのほとんどは外洋を進むため、どこかのタイミングで海が荒れることもあるでしょう。
また八丈島を過ぎ黒潮を越える際は、どんなに風が無くて海が落ち着いていても、多少の揺れがあると思っていた方が良いと思います。
仲間と行くなら2等和室!
おがさわら丸の2等和室という大部屋が1番安い船室になりますが・・・
正直言って、2等和室で十分!!
いや、むしろ2等和室が1番良いです!
なにがかというと、この大部屋でみんなで集まれるのが1番のメリットです!!
おがさわら丸には、数人だったら集まれるようなスペース、展望ラウンジなどはあるのですが・・・
大人数集まれる場所はありません。
強いて言うなら最上階の甲板くらいでしょうか。
そのため大人数になりやすい学生サークルなどの合宿なら、大部屋で場所をどんと確保して集まれるようにするのがベストでしょう。
また、部屋の中央には大型のテレビもあるので、コードなどを持ってきてスマホにダウンロードした映画をみんなで見るのもアリですね!
上の写真のように1人に付き1セット、マットレス、布団、枕が付きます。
さらに棚の上には荷物置きまで付いておりますので意外と1人のスペースは広いです。
身長180センチの男性が寝ても全然狭く感じませんでした。
さらに寝る時には頭に仕切りが付いているので、そんなに隣の人のことも気になりません。
※別途200円出せば追加で毛布もレンタル出来るので暑い寒いで苦労することはないですよ。
※ただし、もしいびきがうるさい人がいた時のために耳栓はあっても良いかもしれません。
船内での食事
おが丸での船旅は24時間かかるということは、普通に考えて朝昼晩の3食は船内で済ませることになります。
もちろん、東京から買って持っていくのもありですし、僕も安く済ませるために、お弁当とカップ麺は持っていきます。
ただ、3食全部持ってくのは正直キツイですよね・・・
そんな時は充実した船内の食事を楽しみましょう!!
レストラン
朝昼晩の3回3時間前後、開いています。
食事も800円くらいのカレーやおでんといった軽食から写真のようなステーキ定食まで!
このステーキセットも全部で1480円と夕食にしてはリーズナブルでした。
ご飯とお漬物はセルフなので、食べたいだけ盛ることが出来ます。
開店のタイミングは混みあいますが、座席数も多く回転も早いため、営業時間内であれば食べ損ねるといった事はありません。
展望ラウンジ
最上階にあるラウンジでも食事をすることが出来ます。
メニューを頼まなくても誰でも気軽に入れます。
ガッツリご飯を食べるというよりは、朝昼はカフェ的にコーヒーと軽食を。
夜は軽く飲むところみたいな使い方をすることをオススメします。
ショップドルフィン(売店)
こちらは小さいな売店ですね。
お菓子やお酒、カップ麺などが買えます。
個人的に気に入っているのは、コーヒーメーカーがあるので150円で淹れたてコーヒーが飲めることです。
他にもちょっとした生活雑貨などもあり、小さなコンビニくらいなイメージでいると良いでしょう。
ビックリしたのがSuicaが使えます(笑)
自販機コーナ―
船内に3か所ある自販機コーナーは飲み物やお酒だけなく、お菓子、カップ麺、軽食なども揃っています。
今では珍しくなった自販機のタコ焼きも意外と懐かしく、美味しいですよ~
充実した船内の設備
おがさわら丸は24時間の船旅を快適に過ごせるように施設が充実してます。
もちろんシャワーは無料で使えますし、シャンプーなどもあります。
洗面所やトイレも船内各所にありますし、キレイです。
ドライヤーも付いているのも助かります。
当然、貴重品ボックスもありますし・・・
まさかの保冷用のロッカーもありました(笑)
電波の入るタイミング
電波が入るタイミングは、わずかです。
大事な用事があったり、好きな子からのLINEをチェックしたい人は、覚えておいてください。
まずは電波の入りやすい場所ですが、基本は7階のデッキが1番入りやすいです。
売店のあるあたりですね。
ドコモは船内でも入りますが、auやソフトバンクは船内は、とくに下の階は一切電波が入りません。
電波が欲しいときは必ず7階デッキなど上階に行きましょう!
冒頭でも書きましたが電波が入るタイミングは2回!
東京湾内
東京湾内は基本的には4Gで電波が入ります。
湾内を抜けるまでには3時間くらいかかります。
そのため、映画などをダウンロードし忘れた人は、この出航から3時間以内にダウンロードしておくと良いでしょう。
伊豆諸島周辺
おがさわら丸が伊豆諸島、周辺を通る際も微弱ながら電波が入ります。
途切れ途切れになりますが、僕はLINEをチェックするくらいは出来ました。
上の写真を見ると・・・
14時50分 大島通過
16時10分 三宅島通過
18時50分 八丈島通過
この3回は電波が入ることがあります。
7階デッキで島を見ながら電波の入りを待っておくと良いと思います。
24時間の過ごし方
それでは実際に24時間の船旅を僕がどう過ごしてきたかをご紹介します。
個人的過ぎて、参考にならないかもですが・・・(笑)
午前10時 東京竹芝桟橋で乗船
乗船したら、部屋の周辺にある荷物置きにメッシュバックを置いていきます。
着替えやアメニティは使うのでメッシュから取り出し和室に持っていきます。
午前11時 出航
出航と同時に乾杯します(笑)
船の中の自販機はお酒を売っていますので、急いで買いレインボウブリッジの下を通りながら、しかも朝から飲むビールの味は格別です。
午後13時ごろ レストランにて昼食
東京湾を出る前に食事を済ませてしまいましょう。
東京湾を出ると船が少し揺れ出しますので、それまでに食べておくと良いでしょう。
更に言うと、ここまでにある程度酔っぱらって眠くなっておけば勝ちです(笑)
午後14時ごろ 昼寝
揺れ出す前に寝ちゃいましょう(笑)
午後18時ごろ 起床し夕陽を見よう。
太平洋のど真ん中で見る夕陽は本当にキレイです。
360度見渡しても海しかないので、晴れていれば夕陽が沈む瞬間まで見ることが出来ますよ~
またこのタイミングで八丈島周辺を通るので最後に電波が入る可能性のある場所です。
連絡などをチェックしておくのもありですね。
午後19時ごろ レストランにて夕食
お酒も抜けてスッキリするとお腹が空いてきます。
レストランなどで夕食を食べ・・・
また飲み会を再開しましょう!!(笑)
午後22時ごろ 酔いつぶれて就寝
22時には船内が消灯になります。それまでに、また飲んで寝ちゃいましょう(笑)
※夏場であれば寒くないのでトップデッキで飲むのもオススメですよ~
星がめちゃくちゃキレイです!!
午前8時ごろ 起床
起きれる人は朝日を見るのも良いでしょうが・・・
僕は眠いので、いつも寝ています。そして起きたら朝食は安上がりにカップ麺なんかを食べています。
午前9時頃 ネイチャーガイドの話を聞きに左舷デッキに。
このころになると小笠原諸島の聟島などがあるケータ列島に着きます。
遠くに見えるケータ列島を見ながら、小笠原の自然の話や、船の周りを飛ぶ鳥たちの話を聞くことが出来ます。
冬の時期ならクジラが見えちゃうこともありますね。
そうこうしていると、午前11時になり父島二見港到着となります。
どうでしょう?
24時間の船の過ごし方・・・(笑)
飲んでばかりと言う声が聞こえてきそうですが、なかなか1日に2回酔いつぶれても大丈夫な日なんて滅多にないんじゃないでしょうか!
船酔いする前に酒に酔ってしまえという戦法です。
しかも、こんだけ飲んで寝れば・・・
父島に到着する頃には体力も万端!
一切疲れのない状態でダイビングに全力を注げます。
※未成年の皆さんは…他の戦法を考えましょうね!
さてさて、ここまで読んでいただいた方は・・・
なんとなく24時間の船旅のイメージが付いてきたんじゃないでしょうか?
小笠原に行くには必ず付いてくる船旅!!
この船旅の快適性でその旅の楽しさが左右されるといっても過言ではありません。
ぜひ楽しんで行ってくださいね~~
やっぱり船酔いが不安と言う方は合わせてコチラの記事もお読みください。
