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アドバンス講習で扱うテーマはどうやって決めるの?

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「とりあえずアドバンスまでは取ろう」

と言われたことがある人も多いと思います。

 

「おいおい、せっかくライセンスを取れたのにまた講習かよ」

まあまあ、いきなり最初からダイビングならなんでもOKですよ!というライセンスの方がちょっと不安じゃないですか?笑

 

ということで、ダイビングのライセンスは(主に)潜れる水深によってランクがわかれており、最初のライセンスだけでは18mまでということがほとんど。

そして、アドバンスを取得することで水深30mまで潜ることが可能になることは、こちらの記事でご説明をしました。

アドバンスって何!?本当に必要?

 

仕方がない。

であれば、やっぱりアドバンスは欲しい。

で、何すんの?

 

ということで、今回はアドバンス講習の内容について、お伝えしていきたいと思います。

 

アドバンス講習の概要

指導団体ごとに呼び方が異なるので、今回の記事では

アドバンス=水深30mまで潜水可能になる最初のライセンス

という定義でいきたいと思います。

 

ライセンス取得のコースがダイビングを安全に行なうことが出来るようになることを目標にしていたとすると、アドバンスはより上手に遊ぶことが出来るようになることを目標にしています。

 

ライセンス取得時は、ダイバーになるという目標に向けて、マスククリアやレギュレーターリカバリーなどのスキルを行なったり、中性浮力を取る練習をしたり、ひとつの目標に向かって様々な練習を行なったかと思います。

つまり、講習のテーマは一貫してダイビングを覚えるだと言えます。

 

一方アドバンス、指導団体によって潜る本数に若干の差はありますが共通していることは、各ダイビングが異なるテーマでダイビングを行ないます。

 

このダイビングは更なる中性浮力の練習、このダイビングは深場に行ってみる、このダイビングはボートに乗ってみる、という形ですね。

 

そして、ライセンス取得時、テストという単語を聞いただけで心が折れそうになった人もいると思います。(笑)

安心してください、アドバンス講習には基本的にペーパーテストはありません。

 

テーマの決め方

ではこのテーマにはどんなものがあるのでしょうか?

主なものとしては

  • 中性浮力
  • 深場に行ってみる
  • ナビゲーションの練習をする
  • ボートに乗ってみる
  • 夜潜ってみる
  • いつもよりじっくり生物を観察してみる
  • 水中でカメラを使ってみる

などといったものがあります。

 

こういった様々なテーマからいくつか選択してアドバンス講習とするわけですね。

 

じゃあテーマは自分で好きなように決めても良いの?

もちろんそういうわけでもありません。

 

たとえば、深場に行ってみるというテーマ。

アドバンス=30mまで潜れる様になるライセンス、なのでこのテーマを避けて通るわけにはいきませんよね。

 

この様に、指導団体が決めた選択テーマというものが存在します。

例えばPADIの場合、アドバンス講習全体で5本潜ることになっています。

その5本の中でディープ(深場)ナビゲーションの2つは必須テーマとして必ず行なう必要があります。

残りの3本に関しては自由なので、自分が興味のあるものを選ぶことが出来る、という仕組みです。

 

ただし、なんでもかんでも自由に選べるかというと、少し注意が必要です。

たとえば、どうしても淡水ダイビングをやってみたいとしましょう。

日本で淡水ダイビングを行なっているのは北海道の湖や山梨県の本栖湖ぐらいなのですが、九州に住んでいるダイバーだったらあまり現実的では無いですよね…

この様に、場所や講習を行なうお店の事情で、そもそも選択できないテーマも存在します。

 

また、常にマンツーマンで講習を行なうことが出来ればよいのですが、そういうわけにもいきませんよね。

通常ダイビングショップでは、知らない人同士が1つのチームとして講習を行なうことは一般的です。

それぞれ自分が満足するテーマでアドバンス講習を行ないたいと思っても、運よくそのテーマで人数が集まるとは限りません。

 

ダイビングサークルやダイビング部ではなおのこと。

メンバー全員が好き勝手な希望を言いだしたら収拾がつかないですよね。笑

 

現実問題としては

  1. 必須テーマ
  2. お店側おすすめのテーマ
  3. 講習生が希望するテーマ(日程やその他の条件が整っていれば)

という優先順位で選ばれることが一般的です。

 

指導団体ごとの必須テーマ

ここまでの説明で、アドバンス講習には必須テーマと選択テーマがあることがわかったかと思います。

ここからは、各指導団体ごとの必須テーマを見ていきたいと思います。

 

PADI

  • ナビゲーション
    コンパスや自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。

 

NAUI

  • ナビゲーション
    コンパスや自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。
  • ボート
    ボートダイビングを行ないます。

 

SSI

スペシャルティーから5つ

BSAC

  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。
  • ナビゲーション1(ナチュラル)
    自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ナビゲーション2(コンパス)
    コンパスを利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。

 

SNSI

  • ホバリング&浮力コントロール
    中性浮力の練習を行ないます。
  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。
  • ボート&ドリフト
    ボートから潮流に乗って行なうダイビング、ドリフトダイビングを行ないます。
  • コンパス&ナビゲーション
    コンパスや自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ナイト
    夜、ダイビングを行ないます。

 

SDI

  • ナビゲーション
    コンパスや自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。

 

CMAS

  • ナビゲーション
    コンパスや自然の目印を利用して、水中を自由に泳ぎ回ることを練習します。
  • ディープ
    文字通り、18m以深の深場に訪れます。

 

よく取り扱われる選択テーマ

指導団体によって微妙な違いはあるものの、ディープとナビゲーションは必須となっている場合がほとんどでしたね。

では選択テーマはどうなっているのでしょう?

 

指導団体によって、選択テーマの範囲が定められていたり、インストラクターに任されていたりするので、網羅するのは現実的ではありません。

 

筆者の主観ではありますが、以下に挙げたテーマがよく取り扱われるように感じます。

中には指導団体によって必須テーマとなっている場合もありますが、大抵は必須テーマ+以下のテーマの中からいくつか、というケースがほとんどです。

  • 中性浮力
  • ボート
  • ナイト
  • 生物観察
  • ドライスーツ

 

まとめ

冒頭で、アドバンスはより上手に遊ぶことが出来るようになることを目標にしている、と言った通り、様々な遊び方をつまみ食いするのがアドバンス講習だと思ってもらっても良いでしょう。

そして、アドバンス講習で扱われるテーマ以外にも、ダイビングには様々な楽しみ方があるので、アドバンス取得後も色々とチャレンジしてみてくださいね!

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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