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土肥のダイビングスポット情報

ダイビングスポット土肥の魚群
海について

穏やかなビーチ、迫力のボート。
生物豊富な海で興奮のダイビングが楽しめる土肥(とい)。

土肥のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

土肥の概要

西伊豆にある土肥は、かつて土肥金山で栄えた町であり、西伊豆最古の温泉地(1611年~)としても有名です。海沿いの遊歩道の先端にある恋人岬は、カップルが絶えず訪れる恋愛のパワースポットです。

また、土肥は駿河湾に面しているため、新鮮な魚介類を用いたグルメも楽しめます。

土肥のダイビング基本情報

ダイビングスポット・土肥のイメージカット

30年以上にわたってダイバーに親しまれてきたダイビングスポット・土肥。

土肥のダイビングポイントは、北部の土肥・八木沢エリアと南部の小下田エリアに分かれています。期間限定のポイントを含めるとビーチ2カ所・ボート12カ所、合計14カ所のポイントがあります。

また、レックダイビング(沈船ダイビング)が楽しめるのも特徴です。
漁協の協力を得て、1889年1月に弁天丸(沈船Ⅰ)、1990年4月に水天丸(沈船Ⅱ)が沈められ、今では、ダイビングポイント・通り崎〜お花畑の間に大小10隻もの沈船が沈んでいます。

ダイビングスポット・土肥の沈船

ビーチポイントは湾の中にあるため風の影響を受けにくく、ほとんどクローズになることはありません。ゆったりと生物ウォッチングを楽しめます。また、ビーチから沈船へアプローチできる、珍しいダイビングスポットです。

一方、ボートポイントは外洋に面しているため、急な流れが生じることがあります。
各ダイビングポイントに応じたスキルが求められますが、沈船や漁礁、洞窟、ドロップオフなど、バリエーション豊かな土肥の海がダイバーを待っています。

小下田エリアのポイントは経験30本以上、最終潜水から半年以内を推奨
ダイビングスポット・土肥のイメージカット

近年では、ハンマーヘッド(アカシュモクザメ)やメジロザメとの出会いも報告されているため、大型生物との遭遇にも期待が高まっています。
しっかりとスキルを身に付けて、思う存分楽しみたいダイビングポイントです。

さらに、飛島沖パートⅡ、鷹の巣、清藤沖、沖漁礁などの期間限定ポイントにも注目です!

ダイビングのシーズナリティ

土肥の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

土肥のダイビングシーズナリティ

春の土肥

海藻類が生い茂る季節で、そこに幼魚たちが集まります。
通り崎ビーチではマメタワラやフクロノリなどの海藻類に様々な幼魚が潜んでいる様子を観察できます。
春濁りの季節ですが、魚からもダイバーが見えずらいことを逆手にとって利用し、すばしっこい魚を撮影するのに向いている季節と言えるでしょう。

春濁り:植物性プランクトンの大量発生などに起因して透明度が落ちること

夏の土肥

壁のように群れるマアジやイサキ、タカベなどの魚たちを狙って、カンパチやヒラマサなどの回遊魚がアタックする様を観察できるダイナミックな季節です。安全停止中も油断禁物、周囲を見渡せばカンパチやイナダ(ブリ)などの大きな回遊魚に囲まれることも。

通り崎ビーチでは産卵のために集まった大きなバショウイカの卵など、多くの生物の産卵保育シーンにも立ち会えます。

7月頭から11月末頃まで、期間限定ポイント・とび島沖パートⅡが開放されます。土肥を語るうえで欠かせないスーパーポイントで、ハナダイやタカベ、イサキの群れで前が見えなくなるほどです。

秋の土肥

ニシキフウライウオ

安定した海況を求めて、通り崎ビーチに季節来遊魚が集まる季節です。
穏やかな海域ゆえに、そのまま越冬する個体もいるほど!

季節来遊魚:分布地域を離れて流れつく魚のうち、季節性のあるもの。たどり着いた先では、成魚になれず繁殖もできないものをいいます。以前は、死滅回遊魚と呼ばれていたこともあります。

引き続き、期間限定ポイント・とび島沖パートⅡが開放されており、真夏のように圧倒的な量の魚群が楽しめます。

冬の土肥

ネンブツダイの群れ

12月中旬から3月末頃、冬限定ポイントの沖漁礁が解放されます。
マアジやネンブツダイの群れで水面が見れなくなるほど、魚の量が多いポイントです。また、様々な種類のウミウシが生息しています。
漁礁の内側には、巨大な「ヌシ」と呼ばれるモロコ(クエ)と目が合うことがあります。出会えたら、ラッキー!

ダイビングポイント紹介

土肥の代表的なダイビングポイントを3つ紹介します。

通り崎ビーチ

土肥のダイビングステージ
ダイビングステージ

通り崎ビーチは土肥の北部に位置する、天候の影響を受けにくいビーチポイントです。
潜水禁止となることは年間を通しても数える程度と、海況は安定しており、講習や体験ダイビングでも頻繁に使用されています。
スロープを伝ってのエントリーのほか、ビーチポイントながらダイビングステージからのジャイアントストライドやバックロールエントリーも可能です。

ダイビングステージ:ジャイアントストライドやバックロールでエントリーするために設けられたステージ

エントリーをして70~80mほど沖へ進むと、水深約20mの海底に小型の沈船が設置されています。沈船に住み着くキンギョハナダイやアカオビハナダイなどのハナダイの仲間やネジリンボウ、ミジンベニハゼなどのフィッシュウォッチングを楽しむことができます。

通り崎ビーチは、伊豆半島ではやや珍しい、砂泥があることも特筆すべき点です。緩やかに深場へと下っていく砂泥では、砂泥を好むハゼや底生生物が見られます。ミホノハゴロモハゼをはじめとする珍しいハゼが観察されたこともあります。
また、深場に群生するアカタチが巣穴を出たり入ったりする挙動は見ていて飽きません。

【エントリー・スタイル】浮き桟橋(ダイビングステージ)よりジャイアントエントリー(セッティングエリアより約2分)
【最大水深】22m
【流れが出た場合】流れが出ることはほとんど無い
【ナイトダイビング】○

土肥・通り崎ビーチのオープン確率

サク根

ダイビングスポット・土肥のサク根

サク根は土肥の南部エリアに位置しており、ワイドな地形やカンパチやワラサ(ブリ)、そして、モロコ(クエ)との遭遇、ドリフトダイビングなど、アドベンチャーを楽しみたいダイバーにイチオシのボートポイントです。

水深70mからそびえ立つダイナミックな地形が見どころで、岩肌にはソフトコーラルがびっしりと根付き、ソフトコーラルに群がるソラスズメダイやサクラダイなど色とりどりの魚たちに出会えます。
洞穴のような亀裂もあり、奥にはオキノスジエビの大群が潜んでいます。

また、外海に面しているために潮の流れが速く、夏から秋にかけてはカンパチやブリなどの大型回遊魚や、タカベやイサキの大群など、迫力のある海を楽しめます。
さらに近年では、ハンマーヘッド(アカシュモクザメ)やメジロザメといった大物の目撃が相次いでおり、そのポテンシャルの高さからサク根は土肥を代表するポイントと言われています。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約15分。エントリー時にブイを取らず、アンカーも打たない。)
【最大水深】70m
【流れが出た場合】コース取りに影響を与える流れが発生することがある
【ナイトダイビング】×

土肥・サク根のオープン確率

沈船

ダイビングスポット・土肥の沈船

大小様々な10隻もの沈船が見られるダイビングポイントで、複数の沈船をめぐることができます。

沈船Ⅰは、弁天丸(1989年1月自沈)という運搬船です。全長11m、重量4.85tの船体が、水深33~35mに沈んでいます。
そして、沈船Ⅱと呼ばれる水天丸(1991年10月自沈)は、数ある土肥の沈船の中でも一番の大きさ。水深約23~25mにかけて沈む、全長14.98m、重量19.96tの網船(母船)です。

いずれも、一望に収めることが難しいほどの大きさで、船体は沖に船首を向けて横たわっており、大きなスクリューや操舵室を見ることができます。
船自体が巨大な漁礁となっているため、定着する様々な生物を見つけることも醍醐味です。

【エントリー・スタイル】ボート(港から約5分。エントリー時はブイを取る。またはアンカーを打つ)
【最大水深】35m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】×

土肥・沈船のオープン確率

その他のダイビングポイント

お花畑、離れ島、丘漁礁、飛島沖(パートⅠ)、赤灯台。
期間限定で、飛島沖パートⅡ(7月頭〜11月末)、鷹の巣(5月中旬〜9月中旬)、清藤沖(5月中旬〜9月中旬)、沖漁礁(12月中旬〜3月末)。

※上記以外にも、稀に開放されるポイントや潜らなくなったポイントもあります。
※期間限定ポイントのオープン時期は毎年異なるため目安です。また、開放されない年もあるので、ダイビングの計画を立てる前には確認しましょう。

土肥へのアクセス情報

電車でのアクセス:
伊豆箱根鉄道駿豆線・修善寺駅より、東海バス4番乗り場(土肥温泉・堂ヶ島・松崎行き)乗車、バス停「火振側」(約50分)にて下車。徒歩3分。

バスは1時間に1本の運行なので、時刻表の確認をお忘れなく。

▶東海バス:https://www.tokaibus.jp/

車でのアクセス:
東名高速道路の沼津ICより約1時間ほどで到着します。駐車場は約10台のスペースがあり、1日660円(税込)で利用できます。

土肥の観光情報

ダイビングスポット・土肥の八木沢エリアからほど近い八木沢海岸は、最高級てんぐさの産地です。
盛田屋では、この八木沢のてんぐさを原料に作られたところてんが食べられます。おみやげとして購入するのもおすすめです。

▶︎伊豆の心太・盛田屋:https://izu-moritaya.jp/

土肥は西伊豆エリアで最大且つ最古の温泉地です。
日帰り温泉を含め、源泉かけ流しや海を眺める露天風呂のある温泉など、40を超える施設があります。ダイビングスポットから温泉地へは、車で5分ほどで移動できるので、土肥を訪れたらぜひ温泉にも立ち寄りたいですね。

▶伊豆市観光協会・土肥支部「といおんせん」:http://www.toi-annai.com/

ダイビングスポット・土肥の夕日

また、伊豆市指定史跡の土肥金山も観光地として有名です。
伊豆最大の金山として、1370年頃から1965年までの間に金約40t、銀約400tを産出したと言われています。
閉山後はパワースポットして、また観光施設として観光客を受け入れています。

金塊などが展示されている黄金館と、採掘用の観光坑道の見学や、温泉砂金採り体験など見どころもたくさん。金運アップを狙って、アフターダイブに訪れてみてはいかがでしょうか。

▶土肥金山WEBサイト:https://www.toikinzan.com/

■情報・写真提供:土肥ダイビングサービス(https://toids.jp/

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ScubaMonsters編集部

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