スペシャルティーって何!?必要??
スペシャルティー、1度ぐらいは聞いたことがあるのでは無いでしょか?
なんかとりあえず…新しいカードがもらえるらしい。
正解です。笑
Speciality:専門
そう、読んで字のごとく、専門的な講習を行い、その講習が修了した証のカードがもらえます。
専門的、とは言ったものの、そんなにお堅い物ではなく、ダイビングの様々な楽しみ方や知識、その一部分に特化して潜って(勉強して)みましょう、といったイメージです。
まずは、各指導団体、どの様なものがあるか、見て見ましょう。
尚、今回は主要5団体の中からCMASを除いた4団体について見ていきたいと思います。
以前、指導団体って何?違いはあるの?でもご説明した通り、CMASはその中に下部団体が沢山あり、それぞれに独自のカリキュラムを組んでいるため、全部ご紹介すると、キリがなくなるからです(汗)
各指導団体のスペシャルティー
PADI
PADIのスペシャルティーコースには、PADIが準備している汎用的なスペシャルティーと、各インストラクター(ショップ)オリジナルのものが存在します。
標準スペシャルティー
PADIが準備している標準スペシャルティーは以下の24種類!
特徴的なのは、他の団体、レスキューをスペシャルティーとして設置している一方、PADIの場合はスペシャルティーではなく、ステップアップコースの1つに組み込まれています。
- 水中ナチュラリスト(生物観察)
- 水中ナビゲーター
- エキップメント(器材)
- ボート・ダイバー
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力)
- ドライスーツ・ダイバー
- PADIレクリエーショナル・サイドマウントダイバー
- プロジェクトAWARE(環境保護)
- AWAREサンゴ礁の保護
- AWARE魚の見分け方
- 水中フォトグラファー
- デジタル水中フォトグラファー
- 水中ビデオグラファー
- ダイバー・プロパルジョンビークル(水中スクーター)
- ナイト・ダイバー
- ディープ・ダイバー
- マルチレベル・ダイバー
- ドリフト・ダイバー
- アルティチュード・ダイバー(高所潜水)
- エンリッチド・エア・ダイバー
- サーチ&リカバリー
- レック・ダイバー(沈船ダイビング)
- アイス・ダイバー
- PADIエマージェンシー・オキシジェン・プロバイダー(緊急時酸素の取り扱い)
ディスティンクティブ・スペシャルティー
聞きなれない横文字ですが、要は各インストラクター(ショップ)がオリジナルでカリキュラムを作成した、オリジナルスペシャルティーです。(※一部、PADIが準備しているものの、ディスティンクティブ・スペシャルティー扱いのものもあります)
名前だけでも全部ご紹介しようと思ったのですが、200種類以上と、どえらい数になってしまうので、その一部が紹介されているページをご紹介するにとどめますね笑
NAUI
NAUIのスペシャルティーには、ダイビングスキルの中枢に関わるコアスペシャルティーと、楽しみの幅を広げるセレクテッドスペシャルティー、さらにセレクテッドスペシャルティーの中には各インストラクター(ショップ)オリジナルのものが存在します。
コアスペシャルティー
コアスペシャルティーは以下の7種類!
- スクーバレスキューダイバー
- ディープダイビング
- ナイトダイビング
- ナビゲーション
- ボートダイビング
- サーチ&リカバリー
セレクテッドスペシャルティー
NAUIが準備しているスペシャルティーとしては以下のものがあります。
- 浮力調整
- ダイブコンピュータ
- ドライスーツ
- ナイトロックス
- 水中写真
- 水中環境
- スキンダイビング
- ロゴシーズ(水中トランシーバー)
PADIに比べると少し少ない印象ですね。
オリジナルスペシャルティー
2016年12月現在、約80種類程度存在する、ということですが、残念ながら一覧になっているページ等はありません…
一部、オリジナルデザインカードが発行されるものだけはまとめられているので、ご紹介しますね!
SSI
SSIのスペシャルティーコースには、SSIが準備しているスペシャルティーコースと、各加盟店オリジナルのものが存在します。
※注)SSIのみ、インストラクター=全員加盟店所属です。
スペシャルティーコース
SSIが準備するスペシャルティーコースは以下の14種類!
- ボートダイビング
- コンピューターダイビング
- ディープダイビング
- ダイバーストレス&レスキュー
- ドライスーツダイビング
- エンリッチド・エア・ナイトロックス
- 器材テクニック
- パーフェクトボイヤンシー(中性浮力)
- ナビゲーション
- ナイト/視界不良
- サーチ&リカバリー
- デジタル水中写真
- 波・潮・カレント
- レックダイビング(沈船)
ユニークスペシャルティー
SSIのオリジナルスペシャルティーはユニークスペシャルティーと呼ばれています。
その数は約150種類程度存在する、ということですが、残念ながらまとめられているページ等はありません…
BSAC
BSACでは他団体のスペシャルティーにあたるものを、スキルデベロップメントコース(SDC)と呼んでいます。
そのSDCにはBSACが準備しているものと、各加盟店オリジナルのものとあります。
スキルデベロップメントコース(SDC)
BSACが準備するSDCは以下の16種類!
- ライフセーバー
- ファーストエイド
- CPR-AED
- レスキュー
- ディープダイビング
- ナビゲーション
- エクイップメントケア
- ナイトダイビング
- ボートダイビング
- アンダーウォーターデジタルフォト
- マリンバイオロジー
- ドライスーツ
- カレントダイビング
- レックダイビング
- ニュートラルボイヤンシー(中性浮力)
- ケーブダイビング
- ナイトロックスダイバー
- ロゴシーズ
オリジナルSDC
こちらも全力を挙げて調査したのですが、全部でどれくらいあるのか、までもわからず…
情報が入り次第更新しますね!
で、必要?
いや、必要とかじゃなく、自分の知識とスキルの幅を…というのはゴリゴリの営業文句なので、必要性を見て見ましょう(笑)
指導団体ごとの必要性
ご紹介した通り、各団体ともスペシャルティーは沢山ありますが、その中でも『これが無いとこれが出来ない』という物をご紹介しますね!
PADI
- ディープ・ダイバー・スペシャルティー
これを持っている人だけが水深30mを越え、水深40mまで潜ることが可能です。逆に言うと、アドバンスだけしか持っていない場合は水深30mがMAXですよ! - マスタースクーバダイバー認定に必要なスペシャルティー
アマチュア最高峰、マスタースクーバダイバーを申請するためには、5種類のスペシャルティーを取得する必要があります。尚、そのスペシャルティーは任意の5つでOK!
NAUI
- ディープ・ダイビング・スペシャルティー
これを持っている人だけが水深30mを越え、水深40mまで潜ることが可能です。 - マスタースクーバダイバー認定に必要なスペシャルティー
アマチュア最高峰、マスタースクーバダイバーを申請するためには、先にご紹介した6種類のコアスペシャルティーの中から、スクーバダイバーレスキュースペシャルティーを含んで4種類を取得する必要があります。
SSI
- アドヴァンスドオープンウォーターダイバー認定に必要なスペシャルティー
SSIのアドバンスは特別な講習があるのではなく、4つのスペシャルティー取得と24本の経験をもって申請となります。
※一方、他団体と足並みを揃える形で、エントリーレベル取得後すぐに受講できる、アドヴァンスドアドベンチュアラープログラムというものも存在します。 - ディープ・ダイビング・スペシャルティー
これを持っている人だけが水深30mを越え、水深40mまで潜ることが可能です。 - マスターダイバー認定に必要なスペシャルティー
アマチュア最高峰、マスターダイバーを申請するためには上記で取得した4つに加え、ダイバーストレス&レスキューの取得が必要です。 - ダイブマスター取得に必要なスペシャルティー
プロダイバーの第2段階、ダイブマスター取得には上記に加え、ダイビングサイエンススペシャルティー取得の必要があります。あれっ…スペシャルティー一覧には無かったな…(汗)
BSAC
- ディープ・ダイビング・スペシャルティー
これを持っている人だけが水深30mを越え、水深40mまで潜ることが可能です。 - エクセレントダイバー認定に必要なSDC
アマチュア最高峰、エクセレントダイバー認定には、CPR-AED、ディープダイビング、レスキュー、ナイトダイビング、ナビゲーションを含む7種のSDC取得の必要があります。 - ファーストクラスダイバー認定に必要なSDC
BSAC特有の、プロレベルかつ優秀なダイバーの証であるファーストクラスダイバー。上記に加え、ファーストエイド、エクイップメントケアを含む合計8種のSDC取得の必要があります。 - ダイブリーダー取得に必要なSDC
CPR-AEDを取得している必要があります。 - ダイブディレクター、アドバンスダイバー認定に必要なSDC
上記に加え、ファーストエイドを取得している必要があります。
※ここでのアドバンスダイバーとは、いわゆる”アドバンス”とは異なり、プロレベルです。
みなさんこれでスペシャルティーについてよく…わからないですよね(汗)
かく言う筆者が一番混乱しはじめてますから(笑)
ざっくりしたまとめ
種類
各団体、指導団体が用意しているものと、インストラクターやショップが独自に用意しているものの2種類がある。
指導団体が用意しているものは15種類~25種類程度。オリジナルの物は、団体によって100種類以上となる場合もある。
必要性
30m以深(MAX40m)に潜りたければディープダイビングに関するスペシャルティーが必要。
“アマチュア最高峰”的な称号が欲しければスペシャルティーが複数必要。
プロレベルに向けて
CPRやファーストエイドはどの団体も必須。(PADI、NAUIはスペシャルティーではなく別途コースとして準備されている)
NAUIとSSIでは、一部のスペシャルティーが必須。
特にNAUIのみ、アマチュア最高峰であるマスタースクーバダイバーがプロとしてインストラクター以上になるための必須条件。
相当乱暴ですが、骨格をまとめると、こうなります。
んーー、じゃあ、いらない?
自分で能動的に様々な楽しみ方を出来る人にとっては不要かもしれませんね。
しかし、楽しみ方って意外と自分では気づけないものもあったりするので、そういう楽しみ方を発見するきっかけとしては、面白いと思いますよ!
この記事へのコメントはありません。