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秋保大滝のダイビングスポット情報

海について

宮城県の秋保大滝(あきうおおたき)は、世界的にも珍しい滝壺ダイビングが楽しめるダイビングスポット!

そんな秋保大滝のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、情報満載でお届け!

秋保大滝の概要

秋保大滝は宮城県の仙台市に位置し、仙台駅から車で40分ほどの距離にある名瀑です。

幅6m、落差55mもある秋保大滝は、東北地方屈指の名瀑のひとつに数えられ、秋保のシンボルとして仙台の人々はもちろん、県内外からも多くの人が足を運ぶ観光スポットとして有名です。


さらに、文化的価値や観光資源としての魅力も高いということもあり、1990年に一般公募で選定された日本の滝百選にも選ばれています。

また、近年は滝壺までの遊歩道も整備され、周辺の自然を楽しみながら滝壺まで歩いて行けるようにもなりました。
間近まで行くと豊富な水量が垂直に落ちる光景はさらに迫力があり、大きな水音と共に滝から発生するミストを肌で感じることができます。

秋保大滝ダイビング基本情報

秋保大滝は世界でも珍しい滝壺ダイビングができるダイビングスポット。
穏やかな川岸からエントリーし、カジカやサクラマス、ヤマメなどの魚や流木などを楽しみながら進んで行った先に、最大水深10mほどの滝壺が登場します。

滝壺に潜れるのはダイバーのみの特権。
水中では高さ55mから打ち付ける滝の轟音と振動を全身で感じることができます。

水底から頭上を見上げると、叩きつけられる滝によって泡が荒々しく発生し、まるで生き物のよう。
さらに滝壺では、流れ落ちる大量の水の影響で海とは異なる流れが発生し、秋や冬には落ち葉が乱舞する幻想的な世界を垣間見ることができます。

海はもちろん、湖ともまた違ったダイビングを楽しむことができるでしょう。

ダイビングのシーズナリティ

秋保大滝の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の秋保大滝

カジカ
カジカ

秋保大滝でのダイビングの魅力のひとつは、四季による表情の変化がとても豊かなこと。
雪のシーズンを終え春を迎えると、周辺では色を失っていた木々たちが薄っすらと緑に色づき始めます。
まだ雪解け水が冷たいシーズンで、4月でも水温一桁の日が続きますが、滝壺の透明度は高く、水が澄んでいるのが特徴です。

水中は通年見ることのできるカジカをはじめ、4月ごろになると海での旅を終えて帰ってきたサクラマスの姿も見られるようになります。

夏の秋保大滝

6月〜8月が滝壺ダイビングのベストシーズン。
初夏の爽やかな新緑から、夏本番になるにつれて深く青々とした葉が生い茂り、滝の周りを囲みます。

水温も20°C前半まで上がり、夏の熱った体を心地よくクールダウンさせてくれます。

ヤマメ
ヤマメ

水中では春にも見ることのできるカジカやサクラマスはもちろん、アユやヤマメ、ヤツメウナギなど、さまざまな生き物を楽しむことができます。

秋の秋保大滝

秋保大滝は紅葉の名所としても知られ、秋にはたくさんの観光客で賑わい、滝の周りは色鮮やかな赤や黄色で彩られます。
紅葉も終盤になると、落ち葉が水底に降り積もり、まるで絨毯のように。
そこに飛び込むのもダイバーならではの楽しみ方です。

じっくり探すと落ち葉の影にカジカなどの生き物が隠れていることも。
また、滝壺周辺では滝の水流により落ち葉が乱舞し、海ではあまり見ることのできない幻想的な世界が広がります。

冬の秋保大滝

晩秋を過ぎると色鮮やかだった滝の周辺の木々からは色彩がなくなり、冬になると壮大な滝と真っ白な雪とのコントラストで、まるで水墨画のような光景を見ることができます。

12〜3月は水温が一桁前半にまで落ちるため、基本的に滝壺ダイビングは開催されていません。

ダイビングポイント紹介

秋保大滝のダイビングポイントをご紹介します。

秋保大滝

水中は切り立った壁になっており、まるでグランドキャニオンのような風景が広がっています。
直径30mほどのお椀状になっている滝壺内は、流れ落ちてくる水の影響で常に円を描くような流れがあり、流れに乗ってずっと回っていられます。
カレントフックを壁に引っ掛けて使用すると、滝壺の独特な流れを身体に受けながら楽しむことができます。

ドリフトダイビングとはまた違った、流れに乗るダイビングを体験することができるのが滝壺ダイビングの特徴です。

【エントリー・スタイル】ビーチ(エントリー場所は砂利、セッティングエリアから徒歩約10分)
【最大水深】10m
【流れが出た場合】流れてもコース取りに影響を与えない程度
【ナイトダイビング】○

秋保大滝のオープン確率

秋保大滝へのアクセス情報

車でのアクセス:
最寄りのインターチェンジは東北自動車道仙台宮城インターチェンジです。
インターチェンジからは国道48号線を経由して30分程で到着します。
秋保大滝には15台ほど停められる無料の駐車場があります。

電車でのアクセス:
秋保大滝の最寄り駅は仙台駅です。
仙台駅からはバスで行くことができ、仙台駅西口バスプール8番乗り場から宮城交通バス秋保大滝行に乗車、秋保大滝の停留所へは約1時間で到着します。
なお、秋保大滝までは土日祝日のみの運行になるので、平日は終点の秋保温泉停留所から仙台市営バス二口渓谷方面行きに乗り換え、秋保大滝で下車します。

秋保大滝の観光情報

秋保大滝に潜ったあとにおすすめなのは、観光農業施設の秋保ヴィレッジ。
野菜や果物などの直売所や、お酒などの特産品、地のものを使用したフードコートなどがあり、仙台と言えばの牛タンやずんだシェイクなどを味わえます。
さらにテラス席にはありそうでなかったお茶を使った足湯、『茶っぽりん』があり、ダイビングで冷えた体を足元からぽかぽかと温めることができます。
足湯の利用は無料なのもおすすめのポイントです。

▶秋保ヴィレッジ(https://akiu-village.jp/

秋保大滝の下流にある渓谷・磊々峡(らいらいきょう)も有名な観光スポット。
名取川の両サイドには高さ最大20mにもなる巨大な岩の壁が迫り、まるで映画のような景色を満喫することができます。
磊々峡にある覗橋の下にはハート型のくぼみがあり、恋人の聖地としても知られています。

▶磊々峡(http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/074.html

また、秋保大滝から車で15分ほどの天守閣自然公園にはおすすめのお蕎麦屋さん「そば処 市太郎」があります。
40年以上もの歴史あるお蕎麦屋さんで、秋保大滝を潜った後のダイバーはもちろん、多くの観光客も足を運ぶお店です。
一番のおすすめは大きなエビが2本もある天ぷら蕎麦。ボリューム満点でお腹も満たされます。
また、公園内に日帰り温泉もあるので、ダイビングや観光で疲れた体を癒すにはぴったりの場所です。

▶︎そば処 市太郎(http://akiu-sizen.co.jp/soba.html

情報・写真提供:ダイビングショップLeo(https://leodiving.net/

ScubaMonsters編集部

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