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【実は女子にも人気あるかも!?】せいぶつ部~エビ~

生物について

甲殻類は男のロマンか!?

男子諸君小さい頃を思い出してください。

遠足などで海に行った際に波打ち際にカニがいたり、川ではザリガニを1日中取ったりして夢中になった経験はありませんか?

 

学生ダイバーだったら1回くらいはありますよね。

猛者になるとザリガニを食べて食中毒になった人もいるかも⁉(筆者体験談)

 

そうです!

純粋な少年にとって甲殻類、つまりエビカニは憧れであり、ロマンでありました。

やはり、「甲殻類は男のロマン」なんです!

 

少数派ではありますが、男子にエビカニは人気ですね。

たまにエビカニ博士みたいなツワモノもいるくらい。

 

余談ですが・・・

エビカニ好きの学生ダイバー諸君

ロマンを忘れず、少年の心を持って大人になった、とっても魅力的な人なのです。

※筆者の独断と偏見にあふれています。

 

意外に多くいませんか?

エビやカニの事を話させたら、止まらなくなる友人は?

女子ダイバーはこんな魅力的な男性をほっといてはいけませんよ!

※筆者はエビカニ好きですがモテませんでしたが・・・

 

 

エビカニにも女子受けのチャンスを!?

男子には比較的に人気のあるエビカニですが・・・

女子には、さっぱり人気がありません。

 

いつからダイバー女子たちはウミウシに心を奪われてしますようになったのか?

本当にエビカニは男子だけのもので終わらせて良いのだろうか?

 

いや!エビカニも女子に受けるチャンスはたくさんあるハズ!

その理由を見ていきましょう!

 

まず、ウミウシが人気のある理由は形がカワイイというよりは、色のカラフルさ、色の淡さが人気の秘密なのではないかと思います。

形はほとんど、ナメクジと一緒ですからね。

 

さてエビカニ(特にエビ)はと考えると・・・

実はカラフルな種類って多いですよね。

例えば上の写真のフリソデエビなんかもカラフルですし、ウミウシカクレエビやウミシダカクレエビなんかもカラフルですよね。

 

さてここで勉強をひとつ入れていきましょう。

ウミウシのカラフルさとエビのカラフルさには違いがあります。それはなんでしょう?写真を比較してみて下さい。

 

 

 

答えを導くには

常に捕食者がいるかどうか?

というのが大切になってきます。

 

ウミウシは体の中に毒を蓄積しています。

つまり、それを誇示するためにカラフルになり毒の存在をアピールできます。

だから写真のような砂地にもいます。

ヒョウモンダコやミノカサゴなんかも毒の存在をアピールできるようカラフルな色合いをしていますね。

 

それに比べてエビはどうでしょうか?

体に毒は蓄積していませんし、「エビでタイを釣る」ということわざがあるように、魚の大好物でもあります。

常に魚に食べられるリスクがあります。

だから、魚に見つからないように常に隠れる必要があります。

写真もカラフルなウミシダの中に身を潜めていますね。

 

エビは決してカラフルになりたいわけではなく、身を隠す周囲がカラフルだから自分もカラフルになる必要があるんです。

この色で砂地になんか出たら一瞬で食べられちゃうでしょう。

 

ということで答えは・・・

「ウミウシは自己アピールのためのカラフルさ」

「エビは自己を隠すためのカラフルさ」

ということになります。

 

こう聞くとエビってカッコよくないですか??

そして実際鮮やかでカラフルですし、女子受けのチャンスはまだまだあると思うんです!

では、そんな身を隠すために体の色を変えるヒトデヤドリエビを紹介していきたいと思います。

 

 

ヒトデヤドリエビ

ヒトデヤドリエビは2月2日の投稿でアオヒトデに付くエビを紹介しましたが

当然、付くヒトデの色によってエビも色を変えてきます。

アオヒトデに付くエビ

アカヒトデに付くエビ

マンジュウヒトデに付くエビ

 

それぞれ全然違う色をしていますが青、オレンジ、紫とキレイですね!

他にも黒や白、透明といった様々な色のヒトデヤドリエビがいます。

もちろん全部同じ種ですよ!!

 

少しエビカニに関してイメージが変わったのではないでしょうか?

だいがくでは

「エビカニ好きの学生ダイバーを全力で応援します。」

今は少数派でもエビカニ派が増えることを祈って、今週1週間の投稿を振り返っていきましょう!

 

今週のテーマ【エビ】

【ミカヅキコモンエビ】

この子もクリーニング屋さんです!
普段は根の隙間の暗がりを浮遊するように泳いでいます。
ライトが極度に嫌いでなかなか寄るのは難しいかも!
お腹に入る黄色いラインが三日月のようにキレイな弧を描きます!
日本では奄美大島より南の熱帯地域でしか見れません!
#せいぶつ部

 

【イソギンチャクモエビ】


シャチホコみたいに!これぞエビ反り!
イソギンチャクモエビは名前通りイソギンチャクに着くことが多いですが、ソフトコーラルに付いたり岩の隙間にいたりと様々なとこに生息します!
ほかのエビと違ってお尻を上下に振るしぐさもかわいいですね!
#せいぶつ部

 

【バイオレットボクサーシュリンプ】


ボクサーって!?
よく聞くボクサーシュリンプはオトヒメエビの仲間の英名です。
確かに長い腕を折りたたむ姿はガードを固めるボクサーのよう!
それで紫色の体なのでバイオレットってことですね!
よーく見ると足も紫色で透き通っているんですね!#せいぶつ部

 

【サラサエビ】

超普通種!神奈川や伊豆の海ならどこにでもいる普通種サラサエビです。
岩の隙間にウジャウジャいます。
ガイドも敢えて紹介はしていませんが、結構見てエビがいるってテンション上がってる人も多いですよね!
確かに生きてるエビが見れるってのは珍しいのかもしれないですね。#せいぶつ部

 

【ヒトデヤドリエビ】

そのまんまかいっ!!
ヒトデと一緒にいるエビなのでヒトデヤドリエビです(笑)
付くヒトデにより色が変わるため、他にはオレンジや白や黒、茶色と様々な色がいますが・・・
僕的にはアオヒトデに付く水色が1番きれいだと思います。
いつかフリソデとのコラボを見たい!#せいぶつ部

 

【ライデンテナガエビ】

キラキラネームシリーズ!!
ライデンってまたまたカッコよい名前ですね!
手が紅白で縞々なのもすごくきれいですね!
生息場所としては死サンゴの上や根の隙間なんかから顔を出していることが多いです。
遠目からは見ないのでしっかり近付いて見てみよう!
#せいぶつ部

 

【スベスベオトヒメエビ】


もう名前からして絶対カワイイ!!
と思ったらやっぱり期待を裏切らないかわいい子でした。
ガレ場の下にいました。
恐らくこの子はスベスベオトヒメエビ属1種の3と呼ばれている種でしょう!
甲殻類はまだまだ和名が付いてない種も多く新種も発見されています!
#せいぶつ部

 

せいぶつ部とは??

①Twitterにて1日1匹ダイビングで観察できる生物を紹介します。

毎晩11時前後に140字の情報とともに1匹に焦点を当てて生物の情報を流していきます!


 

②毎週水曜日にTwitterの内容を記事にします!

月~日曜までの1週間の投稿をまとめ追加の情報や違った角度から撮った写真、はたまた生物の探し方なんかもまとめて記事にしていきます!

③質問やもっと知りたいという方はTwitterに返信下さい!

140字の情報では伝えきれない情報がたくさん・・・

もっと知りたい方や自分の知ってることと違うなんかは質問頂ければ、月曜日の記事でご回答させて下さい!

はたまた、自分の撮った写真や追加の情報を返信頂いても大丈夫です。

1人だけでは作れないので皆さんドシドシ、コメントお待ちしております。

 

茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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