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見つければヒーロー!せいぶつ部~アイドル~

生物について

今週のテーマ 【アイドル】

今回は見つければヒーロー!!

第人気のアイドルたちを紹介していきたいと思います。

みなさんも見たことある顔ぶれではないでしょうか??

新入生のみなさんもこの生物たちさえ押さえておけば

ログ付けの時に先輩と盛り上がれること間違いなしっ!!

ただし・・・

リクエストし過ぎて、先輩やガイドの人を困らせてはダメですよ(笑)

プロでもなかなか見つからないものです。

今回はTwitterで投稿した内容に追加して

この記事を読んでくれた誰かがヒーローになるために!!

筆者の独断と経験から簡単な探し方も合わせて紹介したいと思います!!

8月7日月曜日【クマドリカエルアンコウ】

アイドルの中のアイドル!!

伊豆地方では9月~10月に幼魚が流されて来て、ダイバーたちを賑わせます。

頭にはエスカといったエビに似せた疑似餌があり、それに釣られた生物を捕食という見かけに似ず肉食系!

捕食時の速度は魚類最速とも言われています!!

<探すポイント>

カエルアンコウの一種ですが、普通のカエルは内湾性の穏やかなエリアに多いです。

一方でこのクマドリはある程度潮通しの良いエリアに住む傾向があります。

なので砂地というよりは少し潮のあたる大きめの岩の陰にいることが多いです。

岩肌に赤い海藻や少し身を寄せられそうな凹凸があるとこに隠れていることが多いです。

8月8日火曜日【ミジンベニハゼ】

空き瓶や空き缶から顔を出す姿が愛くるしい!!

人間の出したゴミに住む・・・可憐な見た目ながらもしたたかな強さを持っています。

生息は20m以深と深めですが、巣を作ると長くいるので観察しやすいでしょう。

だからといってゴミを捨てては絶対にダメですよ!

<探すポイント>

内湾性の砂泥底の空き缶やビン、自然には牡蠣やフジツボのの貝殻やウラシマガイ、サザエ等の貝殻に潜んでいることが多いです。

深度は20ⅿより深い水深にいることが多いです。

ただし、貝殻はヤドカリとの激しい攻防があるため、入っている姿を長期で観察できるのは稀かもしれません。

ビンや缶に入ると長期で居つくことが多いので事前の情報が大切ですね。

8月9日水曜日【ニシキフウライウオ】

ウミシダやヤギに擬態する隠れ名人!!

色は黄色や赤に黒と背景に合わせて変化します。

カラフルな背景に擬態します。

動きは流れにゆらゆらと流されるように、とってもゆったりですが・・・

尻尾や胸ビレを全開にして威嚇する姿は大迫力ですっ!!

<探すポイント>

ニシキフウライウオは背景を探せ!

ウミシダやヤギ類、ウミウチワの周りに、水の流れとは不自然に動くものを探すのが良いでしょう。

特に台風のあとや強い流れのあった後はニシキフウライウオが流されて来ることも多いです。

流れ着いたばかりは、さすがの擬態名人も背景に馴染んでないことが多く、見つけやすいでしょう!台風後がヒーローのチャンス!!

8月10日木曜日【フリソデエビ】

振袖美人!!

その名の通りハサミが着物の振袖のように見えるからこの名前になったのでしょう。

ちなみにこのエビの好物はヒトデになります。

とても食いしん坊でかなりの確率でヒトデと一緒に見つかります。

キレイで珍しいのでどこで見つけてもヒーローになれますよ!!

<探すポイント>

キーポイントはヒトデです!!

とにかく、ヒトデと一緒に見つかることが多いでしょう。

なので、ひたすらヒトデを探すのも手です。

もしくはこのエビはヒトデの中でもクモヒトデが大好きです。

クモヒトデの住む岩の裏や、沖縄ではガレ場の死んだサンゴの裏側を・・・

どっちにしても見つけるのは根性と半分の運が必要ですね(笑)

8月11日金曜日【クダゴンベ】

カメラ派に大人気!

キレイなソフトコーラルやヤギに乗るので写真を撮る人は夢中になっちゃいますね。

僕が海外で潜っていた時はピグミーシーホースを食べてしまう嫌われものでした(笑)

ピグミーとは?って人はチェック!

タツノオトシゴの仲間

<探すポイント>

ほとんどがウミウチワや写真のようなウミカラマツといったソフトコーラルに着くことが多いです。

生息域も20m以深となかなか探すのには骨が折れます。

深いので情報が出てから行く事をオススメしますが、意外とチョロチョロ一定の範囲を動きます。

ウミウチワなら両面しっかり確認し、いなければすぐ近くのソフトコーラルも探すと良いでしょう。

ゴンべ系なのでやはり泳ぐのは下手です。

そんなに遠くには行かないハズなので、ダイコンを気にしながら探してみて下さい。

8月12日土曜日【ハナヒゲウツボ】

キレイなギャング!

海のギャングといわれるウツボの中でも可愛い種類!

南国に生息し沖縄では大人気!

運が良いと周りを泳ぐテンジクダイを食べる姿が見れるかも・・・

こどもの頃は黒色で青年くらいは青と黄色に老けてくると全部黄色に変化していきます。

目指せ全色!!

<探すポイント>

沖縄方面では砂地の中にポツンとある離れ根のまわりにいることが多いです。

探すときのコツはエサとなる、スカシテンジクダイが群れているところを探す良いでしょう!

ただし、近づきすぎには要注意!巣穴に逃げ込まれるとなかなか出てこないことも・・・

8月13日日曜日【ウデフリツノザヤウミウシ】

通称ピカチュウと呼ばれる冬の人気者!!

本名よりもピカチュウの方がみんなわかるかも!?

ツノザヤ系のウミウシは冬の水温が下がる時期に多く出てきます。

これを見たいがためにドライスーツを着て冬の海に潜る人も!!

探すコツはエサのコケムシを探そう!

<探すポイント>

上にも書いてありますがウミウシはエサを探します!!

ツノザヤ系のウミウシでしたら砂地に生えたコケムシを探すと良いでしょう。

シーズン初めは小指のツメの半分もないサイズも多くいます。

じっくりコケムシをひとつひとつ見ていきましょう!!


せいぶつ部とは??

①Twitterにて1日1匹ダイビングで観察できる生物を紹介します。

毎晩11時前後に140字の情報とともに1匹に焦点を当てて生物の情報を流していきます!


②毎週月曜日にTwitterの内容を記事にします!

月~日曜までの1週間の投稿をまとめ追加の情報や違った角度から撮った写真、はたまた生物の探し方なんかもまとめて記事にしていきます!

③質問やもっと知りたいという方はTwitterに返信下さい!

140字の情報では伝えきれない情報がたくさん・・・

もっと知りたい方や自分の知ってることと違うなんかは質問頂ければ、月曜日の記事でご回答させて下さい!

はたまた、自分の撮った写真や追加の情報を返信頂いても大丈夫です。

1人だけでは作れないので皆さんドシドシ、コメントお待ちしております。

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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