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【レポート】第4回小田原城のお堀清掃プロジェクトの様子をご紹介!

イベントレポート

難攻不落の城、小田原城。
戦国時代、関東に覇を唱えた北条早雲から始まる北条五代の本拠地として有名ですね。
かの武田信玄や上杉謙信からの攻撃にも耐え抜き、天下随一の難攻不落の城として当時から名高い城でした。

現在では、本丸を中心に「城址公園」として整備されており、四季折々の花に彩られた再現天守は観光地として名高く、小田原市のシンボルとして愛されています。

さて、そんな小田原城ですが、ダイビングと繋がりがあることをご存知でしょうか?
実は小田原城のお堀は、地元ダイバーによって清掃が行われているんです。
その名も「小田原城のお堀清掃プロジェクト」。

2015年より3年間行われてきたダイバーによる清掃活動ですが、諸事情により6年の休止を経て今年、久しぶりに開催されました。
6年ぶりの清掃の様子を、開催した西神奈川ダイビング事業者安全協議会(NDOSA)会長の滝田叔歳さんにレポートして頂きました。


こんにちは、NDOSAの会長を務めております、石橋ダイビングセンターの滝田です。
2023年4月12日(水)、NDOSAのメンバーで小田原城のお堀清掃を行いましたので、その様子をレポートさせていただきます。

まずはじめに、NDOSAが何かというと、神奈川県西地区のダイビング事業所の有志でつくった非営利団体です。
安全潜水の普及と対策の啓蒙活動や救助訓練及び研修の実施、イベントの開催などを行っています。

神奈川県西地区の海といえば、神奈川県西地区の海といえば、早川や石橋、根府川、江之浦、岩、真鶴、福浦など、東京都内からのアクセスが良いダイビングエリアの一つでしょう。
週末ともなれば、ファンダイビングやCカード講習など、多くのダイバーで賑わいます。
そして、このエリアのシンボルといえば、小田原城です。

NDOSAでは、東日本大震災の復興支援や芦ノ湖の湖底清掃、江の浦港清掃などを行ってきました。
そういったダイバーが出来る社会貢献の一環として「小田原城のお堀清掃をしたらどうか?」という声が出たことをきっかけに2015年に私たちダイバーが小田原城の清掃をさせていただくこととなりました。

以来、2016年、2017年と3年連続で活動していたのですが、それ以来清掃活動は行っていませんでした。
ただ中止していたというわけではなく、清掃を行うお堀のゴミが全く無くなったためです。

それというのも2018年。
大きな声では言えませんが、某TV局の水を抜く番組がやってきて、お堀の水を全て抜いて根こそぎゴミを片付けて行ってしまったのです。
もちろん、お堀が綺麗になるのは良いことなのですが……。(笑)

その時もNDOSAとして参加しましたが、市を挙げてのイベントの様な雰囲気となり、改めてTVの力を思い知らされました。

あれから5年……そろそろゴミも溜まってきたのでは?そんな声がNDOSAメンバーから挙がり、6年ぶり4回目の清掃を開催する運びとなりました。

当日の天気予報は曇り時々小雨の予報でしたが、晴れ間も見え、若干汗ばむ陽気に!
参加メンバーはNDOSA会員が14名、NDOSA非会員と一般ボランティアの方が6名の計20名で活動しました。

器材をセッティングしつつ潜水準備をしていると黒塗りの高級車で守屋小田原市長が登場!「小田原の中心である小田原城のお堀を掃除して頂ける事に感謝します」と我々に挨拶をしてくれました。

挨拶の後、市長に見守られながら器材を背負いお堀を目指します。
お堀に繋がる学橋を渡るその姿はまさに「Gメン’75」。(古っ!)
例のテーマソングが脳内で流れた人は間違いなく50代以上でしょう。(笑)
分からない方はGメン’75で検索してみてください。

そんなハードボイルドなダイバー14名が、たくさんのギャラリーが見守る中、お堀の脇にあるエントリーポイントへ向かいます。
橋の上から見るお堀の水……まっ茶色。(汗)

初めて参加したダイバーには「この水は死んでる?」と聞かれました。
しかし安心して欲しい。
お堀は少し離れた早川から水を引いているので滞留ではなく対流している。
そう、お堀の水は生きているのだ!
鯉もたくさん泳いでいる。

死んだ水では無いが、砂やホコリなどが蓄積された水は決して生きのいい水でも無い。
うっかりと口に入れようものならお腹を壊してもなんら不思議はない。
マスククリアはもちろんレギュレターリカバリーなんてもってのほか、そんな事に注意しつつ器材を完璧に装着しお堀にエントリー!

水温は17℃。
外気温が高かったせいかお堀の水は思った程冷たくは感じませんでした。
個人的な感想ですが今回はドブ臭い感じもあまりしない様に思いました。(4回目で慣れたのか?)

NDOSAの横断幕をバックに記念撮影をしていよいよ潜降開始。
潜降と言っても水深は1.5m程度なので水底までは一瞬で到着します。

気になる透明度は水面で50cm程度。
着底すると泥が舞い上がり0cm、手首のダイブコンピューターも見えません。

当然、ゴミなど見えるわけもなく、目視で探す事は出来ないので完全に手探り状態。
ドロに手を突っ込んで手の感覚でゴミを探していきます。

「スッポンが生息しているので気を付けてください」と市の担当者に言われていましたが、これでは気を付けようが無いですね。(汗)

中には前で作業しているダイバーのフィンを掴んで「これは大物だ!離しちゃいけない」とフィンをグイグイ引っ張ったダイバーもいたそうで。
引っ張られた方はたまったもんじゃないだろう。(笑)

今回は人通りの多い学橋周辺や歩道に沿って清掃を行いました。

空き缶、空き瓶、単管のクランプ、傘、靴、小銭入れ(現金入り!)、スマホやガラケー、そして大人のDVD(笑)まで様々なゴミが回収されました。

ゴミは軽トラに積み込み、軽く水洗いして分別して市の担当者に引き渡しました。
今回のゴミの量は約40kg!

過去には200kg以上引き上げた事もあるので、比較すると少なめではありましたが、引き上げたゴミは自然に帰るようなものでは無いし、お堀に棲む生物への影響を考えると意義のある活動だったと思います。

清掃終了後にお堀を見ても、正直見た目は変わらないのが少し残念なのですが、きっと鯉やスッポンは喜んでくれているのでは♪

清掃後は参加者でお弁当を食べて、万葉俱楽部協賛の「万葉の湯特別優待券」を配布し、全ての作業は無事に終了。
まだお堀全てを清掃をした訳では無いので、今後も継続的に清掃活動を続けていきたいと思いもいます。

5月には小田原城で北条五代祭りも開催されます。
綺麗になったお堀の周りを散策しながらお祭りを楽しんでください。

そしてもちろん、是非小田原の海にも潜りに来てくださいね。


小田原市内をはじめとした神奈川県のダイビングスポット情報はこちらから!

https://scuba-monsters.com/spot/areas/7

ScubaMonsters編集部

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