MAGAZINE

【最速!】ドルフィン・マン試写会潜入レポート

イベントレポート

ついに

ついに

ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ~

をUPLINK渋谷にて一足早く観てきました!!

ネタバレにならないよう感想も交えた○○な映画というくくりでご紹介。

この映画を観て考えさせられたコトも一緒に書いていきたいと思います。

ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ~

“ドルフィン・マン”

“伝説のダイバー”

などと呼ばれいたジャックマイヨールのドキュメンタリー映画

『ドルフィン・マン~ジャック・マイヨール、蒼く深い海へ~』

の試写会に行ってまいりました。

ジャック・マイヨールは1988年公開の『グラン・ブルー』という映画のモチーフにもなった人物です。

今の大学生は生まれる前の映画の話なので知らない人も多いと思いますが、ダイバーである限り、知っておくべき存在です。

『ドルフィン・マン』イルカに1番近かった男ジャック・マイヨールとは

そして、『グラン・ブルー』でジャック・マイヨール役を演じたジャン=マルク・バールがナレーションを担当しています。

当時グラン・ブルーを見ていたファンにはたまりませんね!

 

UPLINK渋谷

にて鑑賞させて頂きました。

みなさんが想像する映画館とは一風違った昔ながらの劇場はアットホームで居心地がとてもよかったです!!

考えさせられる映画

冒頭で”考えさせられたコト”と書きました。

この映画はジャック・マイヨールの人生を通じて自分の人生や生き方を考えさせられる映画です。

“考えさせられる”

というのも決して難しい映画というわけではありません。

ジャック・マイヨールの人生の中には、数々のインパクトの残る出来事が登場します。

しかし、それらの出来事は世間を驚かすためにやっているわけではなく、自分のためにやった結果起きた出来事です。

 

“自分は何のために生きているのか”

”悔いの残らない人生の過ごし方とは”

自分のやりたいことをやり続ける勇気とそれに伴って起きる犠牲そして葛藤。

ダイバーだけでなく、海に携わっていない人にもぜひ見ていただきたいです。

今すぐに潜ってみたくなる映画

とにかくフリーダイビングをやってみたくなりました。これはダイバーだからなのでしょうか。

映画を観ている最中から体がウズウズしてくるほど、フリーダイビングの魅力が伝わる映画でもあります。

フリーダイビングとスキューバダイビングの大きな違いは、競技性であると思います。

フリーダイビングは潜った深さを競い合う競技です。それに対しスキューバダイビングは自然を楽しみ観察に重きを置くレジャースポーツです。

しかし、ジャック・マイヨールはスキューバダイビング的な考えを持って、フリーダイビングをやっていたように思います。

彼は競技として、フリーダイビングを極めたのではなく、

“ただイルカのように”

“人の限界を知りたい。”

などの好奇心から極めたように思えます。

 

またそこがカッコいい。

 

そして、もう1つ潜りたくなったのは元フリーダイビング世界王者のウンベルト・ペリッツァーリの

“足とフィンが一体となる”

という言葉です。

僕も同じフィンを使っているので『その境地に達してみたい』素直にそう思ってしましました。

心に刺さる映画

この映画には心に刺さる名言が多く出てきます。

海に関する言葉も多くありますが、人間の生き方や死に方をイルカに例えて話すジャック・マイヨールの言葉には普通の人とは違った“言葉の重み”があります。

人に限界はなく限界を決めるのは自分

フリーダイビングで史上初の100m到達への挑戦で彼は

「頭の中で完璧にイメージしていても、本番を迎えると想定外のことが起きるものだ。目を閉じて、呼吸を少しずつゆっくりしていくと心が穏やかになる。人体に限界はない。限界を決めるのは自分自身だ、訓練すればどんな深さでも潜れる。」

と言葉を残しています。

フリーダイビングについての発言ですが、すべてに通じている気もします。

自然に人間はいらない

動物は自然に馴染んでいます。

他の生物を食べたり、食べられたりといった食物連鎖も自然に馴染んでいるからこそ起きる循環です。

それに対して、人間がすることは自然に馴染んではいません。

開発やテクノロジーの進歩により人間は生きやすく過ごしやすい世の中になっている一方で環境破壊や汚染は進み続けています。

 

今、当たり前のようにやっているスキューバダイビングでさえも、人の欲を除けばいらないものでしょう。

『じゃあスキューバダイビングはやらない方がいいのか』

僕はそうは思いません。

 

ダイビングをやるからこそ、自然環境の変化に気付けることもあります。

また、ダイビングやっているからこそ海の状況を発信することもできます。

自分のできることは何かを考える機会にもなりました。

 

イルカのように死ぬ

イルカは群れで行動しますが、死期が近づくとその群れから離れ孤独を選ぶようです。

 

ジャックマイヨールは自殺という選択をしました。

 

『歳を取るにつれ世間との交友は少なくなり、孤独であった』

と近しい関係の方々はおっしゃっていました。

“死に方もイルカのように”

その決断をしたジャック・マイヨールの人生は一貫しているとも感じました。

最後に

学生ダイバーに見てもらいたい。

自分のやりたいことに信念をもって突き進んでいる大人は周りにいますか?

やりたいことに一生懸命な人は格好がよく見えます。僕もそういう大人を目指しています。

自分のやっていることが本当にやりたいことなのか。そんな概念をぶっ壊してくれる映画です。

 

自分たちが海に受け入れてもらえるにはどうしたらいいのか。

サンゴや海藻を折ってしまったり、魚を故意に触ったり、自分勝手なダイビングをしていませんか?

 

仲間と一緒に潜るのが楽しいのも分かりますが本来のダイビングの楽しさを、そして、あるべきはずの自然や環境をそのままに。

 

2019年11月29日(金)より新宿ピカデリー、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国随時公開です。
劇場情報

是非ご覧ください。

詳しくはUPLINKのHPをチェック!!

 

今回お邪魔したアップリンク渋谷へのアクセス

齋藤 涼太

37,652 views

大学で、小さいころから夢だったダイビングに挑戦。そしてドはまり。 大学時代は、伊豆や石垣ででっちをしながら潜り倒し、気付いたころにはイントラに。 一般企業就...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。