台風?ストーム?ハリケーン?サイクロン???
台風の影響で、ダイビングの予定をずらされた経験がある方は1人や2人ではないはず。。
我々日本人にとっては、
風や大雨を伴う低気圧を『台風』という名前で呼んでいますが、
この『台風』、世界各地では『ハリケーン』や『サイクロン』等異なった呼び方になっております。
今回は、『台風』の呼び方のルールについてご紹介していきたいと思います。
“台風(typhoon)”
はい。我々日本人は、この名称で呼んでいますね。
英語にすると、Typhoon。
おい、似てるなとお思いの方もいるかと思いますが、
大昔、台湾や中国で、激しい風のことを「大風(タイフーン)」と呼んでいたものが、
ヨーロッパ諸国で「Typhoon」に音写され、
それが再びアジアに戻り、”台風”となったそうです。
※諸説あり。
北西太平洋に位置する一定以上の熱帯性低気圧のことを”台風(Typhoon)”と呼びます。
※正確に言うと北半球の東経100度〜東経180度
具体的には上記図の青枠内で”台風(Typhoon)”という名称が使われます。
“ハリケーン(Hurricane)”
こちらもニュースで良く耳にする言葉ですよね??
よく、
「アメリカ◯◯州では、ハリケーン◯◯が猛威を振るっており。。」
の”ハリケーン”です。
この名称は、
・北部大西洋
・東部北太平洋(北半球の西経140度より東)
・中部北太平洋(北半球の西経140度〜西経180度)
・南東太平洋(南半球の東経160度より東)
に位置する一定以上の規模の熱帯性低気圧に使われます。
具体的にいうと、上記図の紫色の枠内に位置するものになります。
もし、”ハリケーン”が”台風”と呼ばれる域まで移動すると、、
それは、”台風”という呼称に変わってしまうのです。
“サイクロン(Cyclone)”
“サイクロン”とは、
言ってしまえば、低気圧を指す広義的な言葉になります。
台風もそれ以外の低気圧もいわば、”サイクロン”になります。
一般的にそして世界的に言うと、
“台風(Typhoon)”に属さない大型の熱帯性低気圧を
“サイクロン(Cyclone)”と呼ぶことが多いようですね。
“竜巻(Tornado)”
よく、台風と混同されてしまいがちなこの”竜巻(Tornado)”ですが、
その生まれ方や構造・規模・継続時間などは全く台風とは異なるものになります。
日本では滅多に発生しない気象状態となりますが、
よくテレビ等で目にするかと思います。
だいぶ大雑把ではありますが、
名称の違いについてまとめをしてみました。
余談にはなりますが、
東京ディズニーシーにある、
「巨大なストームを消し去るため、開発したストームディフューザーを使ったストームを消滅させるミッションへ向かう」
というストーリーの、大人気アトラクション”ストームライダー”
※東京ディズニーシー公式HPより写真引用
大変残念なことに、2016年5月26日をもってクローズとなってしまったのですが、
こちらで使われている”ストーム”という単語は、正確な気象学の用語ではないのです。
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