イルカって減圧症にならないの!?
減圧症を予防するためには急浮上しないことが、ひとつの重要な要素ですよね?
そのために安全な浮上速度が定められているわけです。
え?
忘れた?
そんなアナタはこちらの記事からしっかり復習してください!
さて。
海に潜る哺乳類は人間だけではありません。
そう。
イルカ!
そーいえばイルカって、あれだけ激しく動いてたら減圧症になるんじゃ…
まともに考えれば、イルカ達は水中で呼吸するわけでは無いので、
減圧症にならないような気もします。
しかしよく考えると、一呼吸で我々とは比べられない程に深く、長く潜水し、しかも急浮上します。
減圧症の仕組みを考えると、罹患する可能性はありそうですね…
減圧症の仕組みがわからないかたはこちらからどうぞ!
実際、最近の研究では減圧症に罹患する可能性が指摘されているそうです。
中でも減圧症リスクが高いのはゴンドウクジラなんだとか。
ゴンドウクジラは他のイルカと比べて深く長く潜ることが知られており、
その生態と脂肪の組成から他のイルカよりもリスクが高いのだそうです。
え?
クジラ?
イルカ?
ここで豆知識。
実はイルカとクジラは分類上同じなんです!
その違いは大きさだけ!
概ね4mを境に大きいものにクジラ、小さいものにイルカ、という名前がついています。
話がそれてしまいましたね。
しばしばニュースになるイルカの集団座礁も、
減圧症との因果関係が指摘されているそうですよ!
スペイン領カナリア諸島に座礁したアカボウクジラを詳しく調べたところ、
減圧症の兆候である気泡が確認されたのだとか。
軍事演習で使用されたソナーの音波に驚いて、
通常では考えられない速度で浮上したのではないか、と考えられています。
同じように、ソナーなり天敵なりに驚いて急浮上してしまうことで減圧症を引き起こし、
結果として座礁してしまうのかもしれませんね。
我々よりもはるかに海に順応しているイルカ。
そんな彼らでも減圧症になる可能性があるというのですから、
我々人間は細心の注意を払わなくてはいけませんね!
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