知られざる…台風のメリットって??
台風1号が発生しましたね。。
統計がある1951年以降では過去2番目の遅さなんだとか。(2016年現在)
突然ですが、台風が好きな方、いらっしゃいますか??
って、いるわけないですよね。。
いや、もしかしたら「台風で休講になるから、台風よ、来い!」という方はいるかも。。笑
ダイバーにとっては、”台風”は憎たらしい存在ですよね。
伊豆諸島や沖縄等の離島へのダイビングの予定を立てていても、
台風が近づいておじゃん。。
なんてことも。実際に僕も台風のせいで、旅行ができなかったりダイビングができなかったりしたことがあります。
「台風が来て良いことなんてあるわけがない!!(休講以外。笑)」
と思っていた僕でしたが、よくよく考えると、台風が来ることでのメリットで実は沢山あるんです。
「風が吹けば桶屋が儲かる。」なんて昔の言葉もあったりしますが、
経済的メリットだけではありません。
今回は、台風について、そして台風が来ることによるメリットについてご紹介していきたいと思います。
エネルギー交換
台風は、赤道前後のエネルギーを温帯地方にもたらしています。
言い方を変えると、ほっておくと冷えてしまう温帯地方にエネルギーを供給しているということになります。
※上記写真はイメージです。
例えるならば、お風呂。
お風呂に入るまえ、かき混ぜないと「熱い表面」と「冷たい底」に分離しており、
熱くて入れないですよね??
(自然対流で熱はある程度交換されているのですが、、)
やはり、かき混ぜないと良いあんばいの温度にはなりません。
この「かき混ぜる」という行為を行ってくれているのが、
地球規模でいうところの”台風”。
日本の本州は温帯気候に分類されています。
私たちが、四季を感じながら豊かに暮らせているのも、実は台風のおかげだったりするのです。
水不足の回避
きっとこれはイメージしやすいのでは??
こちらのグラフをご覧ください。
※http://www.ktr.mlit.go.jp/より写真引用
関東近郊の利根川上流にある2016年7月5日現在の貯水ダムの状況です。
昨年度比で約半分。。
深刻な水不足ですね。。
しかし、台風が発生し通り過ぎた場合、
貯水量を一気に五千万トン以上も回復される力を持っていると言われています。
水不足解消には、台風が非常に重要な役目を果たしていると言えますね!!
ここからは、ちょっとダイバーよりのメリットをご紹介していきましょう。
台風、実は生態系の要!!
生態系(エコシステム)という言葉、皆さんなんとなくご存知でしょうか。
ある地域に生息するすべての生物群集と、それを取り巻く環境とを包括した全体のこと。。
まあ要するに、その環境がどのように回っているかを説明したものなのですが。
台風は、その生態系に非常に重要な役目を果たしています。
①川底の汚れを排除
台風の大雨は、川底の石についた汚れを落としてくれます。
魚たちの卵は、綺麗な石にしか産み付けることができないため、
台風の少ない年には卵も減ってしまうと言われています。
②砂浜をつくる台風
台風の大雨が運ぶ土砂は、河口に砂浜をつくりだしますよね。
砂浜は多様な生物の住処でありエサ場でもあります。
また、水の浄化作用にとっても非常に重要な役目を果たしてくれますよね。
③水温を整える
前述の通りですが、
台風によって海水はかき混ぜられます。
かき混ぜられることによって、
・海の深いところの酸素の少ない水と表面の酸素の多い水をかき混ぜ、
生物に住みよい環境を整える
・水温が高くなりすぎるのを抑え、サンゴを守る
等のメリットが考えられます。
と、いうことで、
台風だって地球の生きるシステムの一部です。
単なるトラブルメーカーというわけではないということですね!!
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