こんにちは、めっしです。
水族館企画・第5弾の今日はこちらにやってきました。
たっけえ。首いてえ。
そう、東京スカイツリーです。
スカイツリーの足元、東京ソラマチの中にあるすみだ水族館にお邪魔してきました!
スカイツリーの開業と同じく、2012年5月22日にできたばかりの生まれたてほやほや。
外国人観光客に人気の浅草エリアで「和のおもてなし」が光るすみだ水族館は僕たちをどう楽しませてくれるのでしょうか。
いつもはモテ情報を教えてくれるしげさんが一緒ですが、今日は僕ひとり。
デートや旅行に使える情報を探してこいと修行に出されましたが、はたして僕だけでうまく見つけられるでしょうか……
淡水魚水槽に感動
最初は淡水魚水槽エリアです。
ダイバーには弱いジャンル…知識をひけらかしてドヤ顔することもできないし、スルーしようかな…
と思いましたが、思わず足を止めてしまいました。
なぜならあまりに美しかったから。
写真ではこの美しさを十分にお伝えできないかもしれませんが、みなさんもぜひご覧ください。
水槽という限られた空間にも関わらず、ジャングルや岩山、草原を感じさせる雄大な景観が広がっています。
ぐっと顔を近づけてみるとまるで自分が小人になったように感じられ、ヒツジやウシが草を食むように熱帯魚やエビが芝生の上でくつろいでいる不思議な世界観に飲み込まれてしまいます。
こんな場所で潜ってみたいなあ。
どうしてこんなにも奥行きを感じるのでしょうか。時の移ろいを感じるのでしょうか。
水槽ひとつでここまで表現できる。アクアリストってスゴいです。
これらの水槽では人工的に酸素をあげていません。
水草が出した酸素だけを使って生き物たちが生活しています。
魚が出したフンの掃除はエビが担当。
つまり、ひとつの生態系が完成されているのです。美しい〜
生まれたてのクラゲが見られるアクアラボ
すみだ水族館では通常、バックヤードにある研究施設を「アクアラボ」として公開しています。
ここではクラゲの成長過程をじっくりと観察することができます。
海水浴をしているとチクチク刺しまくってきて厄介者扱いしてしまうクラゲたちですが、生まれたばかりの頃はこんなに小さくてかわいいんですね。
※ちなみにミズクラゲはチクチク刺してきたりはしません。
ちょっと好きになれたかも。
実はミズクラゲの生活史はとても面白いものです。
Word
最初、「プラヌラ」として海中を浮遊します。
その後、「ポリプ」と呼ばれるイソギンチャクのような形になります。クラゲって一度、海底で暮らすんですって!
そして、いくつもの「ストロビラ」に分裂し、「エフィラ」として海中に放たれます。
エフィラが成長し、徐々に傘がつながっていって僕たちがよく知るクラゲになるのです。
卵から生まれた後、さらに分裂するなんて変なの!
不思議な生態を知ってもう一歩、クラゲに興味を惹かれました。
クラゲの赤ちゃんたちを写真で紹介したかったのですが、全然見えませんよね……小さすぎてiPhoneでは到底撮れませんでした……
シャーレに入れて展示されていたこちらの子で粘ってみました。この日生まれたばかりの赤ちゃんです。
大きさは、新品のボールペンについてくる先っちょの玉ぐらいですかね。
まだヒトデのような形をしていますね。
教科書では見たことがありましたが実物を見るのは初めてで、とても興奮してしまいました。
他に、魚へのエサに使われる植物プランクトンの培養なんかもしていました。
アクアラボでは、クラゲの動きをキャプチャし、リアルタイムで解析するハイテクな試みが行われています。
水槽の前にカメラが置いてあって、クラゲの傘がどう動いているかを常に追っています。
研究員さんにお話を伺ったところ、まだまだ実験段階でどのように実用化するかアイデアを募集中だそうです。
なにかひらめいた方はぜひすみだ水族館にご連絡を!
チンアナゴの群れ具合に若干引く
次の見どころは彼ら。
見てください、この圧倒的な量。チンアナゴとニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの群れです。
開館当時はスカイツリーの高さに合わせて634匹のチンアナゴ&ニシキアナゴがいたそうですが、現在は水槽の大きさに最適な数になっているそうです。
にしても多っ。広さが限られているせいか、あちこちで縄張り争い(?)が勃発しています。
浅草の下町出身の彼らはきっと、べらんめえ口調でやり合っているに違いありません。
僕たち人間にはその小競り合いすらほのぼのしてしまうのですが。
海中で会ってもすぐに砂の下に引っ込んでしまい、なかなか近づかせてもらえないチンアナゴたちですが、すみだ水族館に住んでいる彼らは全然引っ込みません。
こんなにキレイに魚たちが見られる水槽なのに向こうからは見えていないんですね。
おかげでゆっくり観察することができますね。
これぞ和の心!華麗な金魚たちにうっとり
すみだ水族館は金魚を展示している珍しい水族館でもあります。妖艶な美しさに目を奪われます。
江戸時代、金魚は街角で普通に売られていたそうです。このように屋台で売られることもあったとか。
当時はガラス水槽なんてまだありませんので、鉢に入れて上から眺めていました。
この鑑賞方法を”上見(うわみ)”と呼びます。
歴史的にみると、金魚は上から見て美しいように品種改良されてきました。
そのため、すみだ水族館でも上から見る展示にこだわっています。
そのひとつが水槽の底に描かれる江戸文様。
着物の柄につかわれていた模様です。
単純なパターンの繰り返しが粋とされたそうですよ。
こちらは「丹頂」という品種。上見すると赤と白のコントラストがとってもキレイです。
下からライトアップされることでその美しさがいっそう増しますね。
横から見るとこんな感じ。
丹頂金魚、上から見るか?横から見るか? なんつって。
僕は上から見たほうがキレイだと思うなー。みなさんはいかがでしょう?
ペンギンを瞬時に見分ける飼育員さんに驚がく
さあ、お待ちかね、ペンギンの餌やりタイムが始まりました。
ウエットスーツを着た飼育員さんたちが気合い満々でやってきます。
「まつり、おやつだよー」「わっしょい、エサ食べる?」
もう始まっています!飼育員さんたちの驚異の観察眼ショーが!
僕たちにはほとんど同じに見える58羽ものペンギンたちを、飼育員さんたちは一瞬で見分けます!
「私たちはペンギンたちの栄養を管理しています。一羽一羽、今日いくつのエサを食べたのか記録しています」とのこと。
「ゆずとバニラ、イワシ3匹食べたよ!」
「メロン、アジ4匹目!」「本当に?今日食べ過ぎー」
スゴいです!すみだ水族館にショーはありませんが、ある意味、このスゴ技がショーのようになっています!
どうやらフリッパー(翼)についているゴムバンドの色の組み合わせで覚えているようですが、我先にとエサを取りに来る大量のペンギンたちを的確に区別できるなんて、さすがプロフェッショナル。
ペンギンたちの中にはすみだ水族館で生まれ育ったものも多く、14羽の繁殖に成功しているそうです。
ふわっふわでかわゆ〜いあの頃から愛情を持って育てていれば自然と名前がわかるようになるのでしょうね。
こちらのペンギンたち、複雑な人間関係ならぬペンギン関係を持っています。
新人いびりが好きな子がいたり、
モテモテビッグダディがいたり、
性の多様性があったりします。
こんなに複雑な関係性が築かれるんですね!
「こいつ、きっと嫌味なヤツだな〜」「こいつは美人局タイプだな」と一羽一羽の個性が透けて見え、とても面白かったです。
まとめ
ダイバーならではの水族館の楽しみ方を紹介するつもりだった、この企画。
一生懸命みなさんにウケそうな情報を探しましたが、紹介した海水魚、チンアナゴたちだけでしたわ。
でも、すごく楽しかった!海水魚に留まらない水辺の生き物の面白さにふれることができました。
「どうせ海で見れるし」と意地を張って水族館にあまり行かないベテランダイバーのあなた。
あなたこそ、新たな水族館の面白さを発見できるかもしれませんよ?
すみだ水族館のある東京ソラマチは、「とうきょうスカイツリー」駅または「押上(スカイツリー前)」駅に直結。
雨の日でも濡れずにアクセスできちゃいます。
すみだ水族館はウエストヤードの5・6階。
スカイツリー見学のおともによし。浅草まで徒歩圏内ですから下町ぶらり旅にもよし。
すみだ水族館を満喫したあとに赤ちょうちんのお店で一杯やって帰る、なんてプランも乙ですね。
すみだ水族館では、並ばずにチケットが購入できる電子チケットを導入しています。
出典:asoview.com
使い方は、上記のサイトからチケットを購入後、スマホの画面を見せるだけ。楽ちんです。
オフシーズンの今、すみだ水族館に遊びに行ってみてはいかがですか?
最後までお読みいただきありがとうございました!