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冬の鉄板スポット・富戸レポ!〜ヨコイソ沖・富戸ピラミッドのブロック&ビーチの光芒が美しい!〜

海のレポート

こんにちは!
Under water creatorの茂野です。
みなさん、富戸のボートポイントに潜ったことはありますか!?

富戸のビーチは潜ったことある。
ボートポイントがあるのは一応知っている。
でも潜ったことはない、という人が多いのではないでしょうか。

実は僕もその1人でした。

富戸には多くのボートポイントがあるのですが、秋から春限定のヨコイソ沖・富戸ピラミッドというポイントが面白いらしい!

人工の魚礁(ブロック)が沈められていて、そこにソフトコーラルがびっしり生えていて、魚影も濃い。
まさに豊かな伊豆半島らしい光景が見られるという。
そんな話を聞いて、遅ればせながら取材に行ってきました!

取材に訪れたのは12月末と、魚影は少し薄くなる時期ではありますが、
その代わりに透明度は抜群でソフトコーラルも満開!
水中で思わず声が出ちゃうくらい面白かった。

今回はそんなヨコイソ沖・富戸ピラミッドを中心に、これから冬の時期に光の差し込みが美しくなる富戸のビーチポイントも併せて紹介していこうと思います。

ヨコイソ沖・富戸ピラミッドでボートダイビング

ヨコイソ沖・富戸ピラミッドは毎年9月15日から5月15日までの期間限定でオープンするボートポイントです!

写真のような四角いブロック(魚礁)がピラミッドのように積まれていることから、富戸ピラミッドと呼ばれています。
魚礁となるブロックが水深25〜30mの砂地に積み上げられていて、平均水深が深くなりやすいため、中上級者向けのダイビングポイントと言えるでしょう。
このブロックには伊豆半島らしくソフトコーラルがびっしりと生えていて、色彩豊かな光景が広がっています。

個人的にはピラミッドというよりはジャングルジムのようだと思いました。
そしてジャングルジムの無機質なイメージというよりかは、本当にジャングルのような多様な色彩、生物に溢れています。

ブロックは正方形で真ん中が空いています。
この垂れ下がるようにソフトコーラルが生える光景と奥が青く抜けるシチュエーションは、自然界ではあまりなく、富戸ピラミッドで潜ったら意識して見て欲しい光景です。

奥からダイバーが光を照らしてくれたりすれば、本当に素敵なシチュエーションで、まさに冒険している感じがします。
自然のダイナミックな地形ももちろん好きですが、人工物の独特な光景も僕はすごく好きで、このダイビングポイントは堪らないです。

しかも自然が人工物を侵食している。
自然の力強さや美しさを感じることができるダイビングポイントだと思います!

撮影をしていると、ハナミノカサゴがまるで自分の居場所をわかっているかのような素敵なシチュエーションに出会いました!
このダイビングポイントは富戸でもトップクラスの魚影を誇るポイントで、捕食者たちも多く集まるのでしょう。

今回取材に訪れた2021年12月の水温は15度台でした。
ここ数年より下がったためか、魚影はかなり薄くなってしまっていました。
秋口であれば魚礁を覆うほどのネンブツダイやキンギョハナダイ、イサキなどで溢れているそうです。

それでも、イサキやメジナの群れは結構いて、撮影するには少し散らばってしまっていましたが、普通にダイビングで楽しむには十分な魚影!
イサキたちが、僕らダイバーに驚いて一斉に魚礁に隠れる光景は、迫力があってオススメです。

東伊豆といえば溶岩でできた地形とマクロ生物のイメージが強いですが、こんなに華やかでワイルドな光景もあるんです!
ぜひこの人工物と自然が織りなす絶景の中で一度潜ってみてください。

もちろんヨコイソ沖・富戸ピラミッドは、マクロ派のダイバーにとっても面白いダイビングポイントです!

今回の撮影でも、ふとカイメンを見るとオオモンカエルアンコウが顔をのぞかせていました。
他にもノコギリハギがいたり、ソフトコーラルにエビが付いていたりと、多くの生物の隠れ家になる場所として適しているのでしょう。

富戸のボートは富戸漁港から乗船します。
富戸のビーチポイントは2ヶ所あり、富戸漁港を挟んで奥にあるのがヨコバマで手前にあるのが脇の浜です。
ビーチポイントもあるので、1本目はボートダイビングで魚影やワイドを楽しみ、2本目はビーチでマクロ、などといった楽しみ方もできます。

ちなみに富戸のボートポイントは10ヶ所以上あるのですが、遠いところでも港から15分。
今回潜ったヨコイソ沖・富戸ピラミッドは港を出て5分の非常に近いダイビングポイントです。

どのポイントも港から近いので冬の時期でもボートの上の寒い時間は短く、ダイビング後はすぐに富戸名物、温泉丸(ウエットスーツを着たまま入れる温泉)で暖を取ることができます。
これも、冬の時期に富戸がおすすめの理由の一つです。

冬が抜群に美しい富戸ホール

もちろん富戸が面白いのはボートだけじゃなくて、むしろメインはビーチポイントです!
とりわけこれからの冬の時期にベストシーズンを迎えるのがヨコバマというメインのビーチポイントにある富戸ホールです。

太陽の位置が低く、斜めから光が差し込む冬の時期の富戸ホールの美しさは息を呑むものがあります。
また、伊豆半島の冬の時期は西風が強く吹くシーズンでもあるので、東伊豆に位置する富戸は海が安定しやすい上に透明度も高くなる傾向があります。

富戸ホールはエントリーポイントから非常に近く、水深も浅いため初心者から楽しむことができます。

差し込む光とダイバーのポーズがマッチした時のカッコ良さは伊豆随一です。
ダイバーがいてこそ画になる光景ですね。

またこの時期の富戸の浅場は、差し込む光の筋が本当に美しい。
何気なく泳いでいる時ですら、美しく画になります。

時に魚影が現れた時にはちょっと遊んでみたり!

生き物をがっつり観察するダイビングももちろん楽しいですが、たまにはこうやってちょっと遊びながらワイワイ潜るのもダイビングの本質だと思います。
こういう楽しみ方ができるのも、穏やかで透明度の高い富戸の海ならではですね!

そして最後はエキジット間際の木漏れ日を。
この木漏れ日の美しさは本当に富戸ならでは!!

これも冬の時期が1番美しい光景で、太陽がダイビングポイントの岸側にある松の木に遮られ、その隙間から入り込む光が本当に美しいんです。

正直、エントリーしてからずっとここにいれるんじゃないかと思うほど美しい。
富戸の浅瀬の光芒の美しさは日本でもトップクラスだと思います。

もちろん、冬ならではの生物も!
ヨコバマでは沖の砂地に生えるコケムシを餌とするウミウシが集まってきます。
今回はこんな可愛らしいカンナツノザヤウミウシを観察できました!

ヨコバマは砂の色が白いので、海の綺麗な青が出るように上手く撮ってあげると可愛らしく仕上がります。
ツノザヤ系のウミウシは僕がホームグラウンドとする大瀬崎にも出るのですが、大瀬崎は砂地が黒いため、この白砂のシチュエーションは本当に羨ましい。

富戸のビーチポイント・脇の浜でカエルアンコウ祭り開催中!

今回取材で訪れた12月末は、もう1つのビーチポイント・脇の浜で大量のカエルアンコウが発生しているということで、そのカエルアンコウ祭りにも参戦してきました!
半径15m以内のエリアで白いクマドリカエルアンコウや黒いクマドリカエルアンコウなどの可愛らしいカエルアンコウから……

ちょっと大きめの、ぶさかわ系のオオモンカエルアンコウや、

極小のイロカエルアンコウまで!
全部は紹介しきれていませんが、1ダイブで9個体のカエルアンコウの仲間に会うことができました。
1ダイブでは今までで1番多くのカエルアンコウの仲間を見た気がします。

もちろんカエルアンコウ以外にもいろんな生物がいるのですが、その中でも僕がテンション上がったのはニシキウミウシに付くウミウシカクレエビ!

やっぱり伊豆のウミウシカクレエビはニシキウミウシについているのが1番いい!
富戸の爽やかな青い海をイメージして青多めで撮ってみました。

他にも脇の浜の大きな岩の暗がり、光が当たらない部分には、ベニクダウミヒドラという、花が咲いているように見える生き物がついています。

ベニクダウミヒドラはこの時期なら、いなくなったりすることはない生き物なので、ほぼ確実に見ることができます。
まさに伊豆の冬の風物詩と言えるでしょう!

いろんな楽しみ方ができるのが富戸の良さ!

これまで、何度となく富戸の海を潜ってきましたが、今回の取材で1番感じたのは、紹介する人によって、様々な魅力のパターンがあるということ。

というのも、今回、僕がお世話になったのは、城ヶ崎インディーズという富戸の現地ダイビングショップの矢北拓也さん!!
僕と同世代のガイドの方です。
拓也さんは海遊びのプロフェッショナル!

水中での面白さはピカイチですし、まさに「ダイビングをカッコ良く」を体現しているような人。
ガイドをしている姿も格好いいし、「水中では被写体よりも俺を撮った方がカッコいいよ」なんて言っちゃうところも良い。
(確かに撮影したワイドの写真の半分以上に拓也さんが写っているような……!笑)

冒険しているような興奮を味わいながら、ダイビングさせてもらいました。

マクロ生物を探すのが得意な人と潜れば富戸はマクロ生物の宝庫だし、ワイドを魅せるのが上手な人と潜ればボートも最高、海にいることが冒険だという価値観を伝える人もいれば、この海で講習をしている人もいる。

富戸にはたくさんの現地ショップがあって、その魅力もまたそれぞれ!
たくさんの目線からこの海を紹介するプロがいる、素晴らしい場所だなと思いました。

冬〜春の期間限定ポイントのヨコイソ沖・富戸ピラミッドのブロックと自然が織りなす光景。
富戸ホールや木漏れ日の光芒、そして、小さな生き物たち。
どれをとっても最高に美しい!

富戸は、冬の鉄板ダイビングスポットと言えるでしょう!

協力:城ヶ崎インディーズ(https://izu-indies.jp/

■CHECK!■

僕と拓也さんで「プロダイバーとは!?」というテーマで富戸で作った映像もぜひ一緒に見て下さいね!

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茂野優太

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Under Water Creator。 1991年、神奈川県生まれ。 海・ダイビングの魅力を写真、映像、文章、ガイドなど、多様なアプローチで発信する。 伊...

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