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【国際サンゴ礁年】みんなで宣言しよう!ダイバー版MY行動宣言を発表

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2018年は国際サンゴ礁年です。

日本には400種類以上のサンゴがいるといわれています。

サンゴ礁は海の生態系にとって非常に重要な役割を果たしており、僕たちにたくさんの自然の恵みを与えてくれます。

しかし、現在、サンゴ礁はその数・面積を大きく減らしており、保護の必要性が大きく叫ばれています。

このままではダイビングが楽しめなくなるかも……

このような状況に待ったをかけるため、関東学生潜水連盟はダイバー版MY行動宣言を発表しました。

その内容を読みながら、僕たちがサンゴ礁を守るためにできることを確認していきましょう。

国際サンゴ礁年とは?

サンゴ礁の保護と利用について国際的に話し合う場である国際サンゴ礁イニシアチブ(ICRI)が、サンゴ礁のことをもっと多くの人に知ってもらい、サンゴを守っていくために力を合わせようと定めたものです。

サンゴ礁は「海の熱帯雨林」とも呼ばれるほどたくさんの生き物たちが暮らす場所であるだけでなく、新鮮な魚介類を提供してくれたり、美しい砂浜を作り出したりして人間にも多くの恵みをもたらしてくれます。これについては下の項で詳しく解説します。

しかし、世界のサンゴ礁の58%が存亡の危機に立たされています。

国際サンゴ礁年がそうした現状をより多くの人に知ってもらい、守ることと利用することをどう両立していけばいいか話し合うきっかけになるよう、環境省をはじめ、さまざまな団体が取り組みを展開しています。

なぜサンゴ礁を守るのか?

そもそもなぜサンゴ礁を保護する必要があるのでしょうか?

それには3つ理由があります。

1. 9万3000種以上の生物のすみかとなる

色とりどりのサンゴと熱帯魚

サンゴ礁の占める面積は海の1%にも及びません。

しかし、魚・カニ・エビ・貝・ヒトデ・ナマコなど9万3000種以上もの生き物たちのすみかとなっています。

彼らはサンゴ礁で生まれ、育ち、繁殖して、次の世代に命をつないでいきます。

サンゴ礁が死んでしまうと、これらの生き物たちは生きることができなくなり、海は砂漠のように殺風景なところに変わってしまうでしょう。

2. 天然の防波堤になる

サンゴと海上ヴィラ

島を取り囲むように広がるサンゴ礁は、大きな波を防ぎ、島に暮らす人々や生き物を守る役割を果たしてくれます。

サンゴ礁がなければ台風による大波をもろに受けてしまい、熱帯の島で暮らすことはとても困難になるでしょう。

また、2004年にモルディブで起きた大地震ではサンゴ礁が津波のエネルギーを弱め、建物の倒壊など大きな被害を防いでくれました。

3. 建築材や農具、宝飾品になる

熱帯の島々では、昔から家の一部にサンゴを使っています。

また、その固い性質を活かして畑を耕したり、脱穀に使ったりと、農具にも応用されていました。

さらに今でも高い価値を誇るように、宝飾品としてさまざまな儀式に使われることもあり、文化・暮らしの一部として欠かせない存在です。

ダイバー版MY行動宣言をチェック

サンゴが減っている原因のひとつは、ダイバーがサンゴの枝を折ってしまうことです。

豊かなサンゴ礁を守っていくためにはダイバーひとりひとりが行動に気を配らなければいけません。

では、どんな行動をすればいいのか?逆にしてはいけないことはあるのか?

関東学生潜水連盟がダイバー版MY行動宣言としてそれを言葉にしてくれました。

内容を詳しく読んでみましょう。

こんにちは!関東学生潜水連盟では、1人でも多くの環境に優しいダイバーを増やすために、国連生物多様性の10年日本委員会が2011年から行っていた「MY行動宣言」のダイバーバージョンを作りました。ダイビングをしたことある人はもちろん、これからダイビングをする可能性がある人も「MY行動宣言」しましょう!
私達の生活の中にも、サンゴや環境保全のために出来る事はたくさんあります!
次の5つの中からあなたにできることを選んで「MY行動宣言」しましょう。(複数選択可) 生物多様性の恵みを、受け続けられるように、一人ひとりが「MY行動宣言」をして、今日から行動しましょう!

1. たべよう:ダイビングに行った際は地方の特産をたべよう!

舟盛り

いわゆる地産地消です。

地元で採れた食材を地元で消費すれば、輸送や保存にかかるコストを最小化できます。

それはつまり、ガソリンや電気を余計に使わなくて済むということを意味します。

なにより、地元の食材が一番美味しい!

一石二鳥の取り組みですね。

2. ふれよう:ダイビングをして自然や生物とふれ合おう!

ダイバーとウミガメ

自然の美しさや生命の神秘に感動する体験を増やしましょう!

例えば、僕は小笠原諸島でイルカと一緒に泳いだときの感動を忘れられません。

小笠原で大規模な開発があって、あのイルカたちがいなくなるかもしれないと聞いたら、決してどうでもいいとは思えません。

僕は絶対に反対するでしょう。

もう小笠原のイルカとの関係は個人的なものだからです。

自然や生物のことが他人事ではなく、「自分事」になれば、より大切に思う気持ちが大きくなるでしょう。

3. つたえよう:SNSを通して海の素晴らしさや現状を拡散しよう!

SNS

自然や生物からもらった感動を周囲の人に広めましょう!

あなたの投稿に影響されて、お友達や知り合いの方も海を大切にしてくれるでしょう。

4. まもろう: ダイビングに行く際は無駄にゴミを出しません!

海洋プラスチックゴミ

プラスチックゴミがひっかかると、サンゴが病気になるリスクは通常の約22倍になるという研究結果が報告されています。

プラスチックは分解されるまで数万年かかることから、たった一枚のビニール袋でも大きな悪影響を与えることが想像できます。

風や波にあおられて船上から物を落としてしまうことはよくありますが、なるべく注意するよう気をつけましょう!

5. えらぼう:環境負荷の少ないシャンプーや日焼け止めをえらぼう!

2018年、パラオハワイサンゴに有害な成分を含む日焼け止めが禁止されました。

世界的にこのような動きは加速していくでしょう。

シャンプーや日焼け止めはダイバーにとって必需品。

なるべく環境への悪影響が少ない製品を選ぶようにしましょう!

ちなみに写真はサンゴの生育に悪影響を及ぼすとされる成分を含まない日焼け止め。

気になった方はこちらからどうぞ~

まとめ

ダイバー版MY行動宣言に1つでも賛同してくれる方は、ぜひ下の画像からリンクに飛んであなたの行動を宣言してください!

1人でも多くのダイバーが行動を宣言することが、この活動の広がりに繋がります!

ダイバー版MY行動宣言のスクショ

楽しいダイビングをずっと続けられるようこれからもサンゴ礁のことを考えていきましょうね。

参考

環境省 国際サンゴ礁年2018(https://www.env.go.jp/nature/biodic/sango2018/index.html

環境省・日本サンゴ礁学会編『日本のサンゴ礁』環境省発行(2004年) (https://www.env.go.jp/nature/biodic/coralreefs/reference/mokuji.html

水産庁 有性生殖によるサンゴ増殖の手引き-生育環境が厳しい沖ノ鳥島におけるサンゴ増殖-(http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/g_hourei/pdf/sub7932b.pdf

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