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前略ダイバー、分析してみた!

column

手軽にダイバーのプロフィールシートが作れる「前略ダイバー」。
ツイッターでいただいた要望を形にして公開したところ、多くのダイバーに反響をいただきました。(ありがとうございます!)

今回は、そんな皆さんの「好き」が集まった結果を集計・分析。

すると、

  • 小さな生き物人気より、大物・地形・群れの人気が高い!経験に応じて、一眼レフカメラを持つダイバーが増加しマクロの人気が高まる!
  • 中上級者には、ドリフト・ボートなどの派手めが人気だが、ベテランは初心者よりも派手なダイビングを求めない!
  • そしてベテランはビーチに回帰する!

……などなど、興味深い結果がの数々が見えてきました。

みなさんもご自身の感覚と照らし合わせて眺めてみて下さいね!

前略ダイバーのはじまりと反響

2022年9月のある日、スクモンでもレポートを書いてくれているAYAさんから、そんなお悩みからくる無茶ぶりが。

ダイビングには行きたいけど、1人で行くのは勇気がいる。
1人で行けば見ず知らずの人とバディを組むことになるし……
そのバディと好きなダイビングスタイルが合わなかったら……

そんな風に思ったことがあるダイバーの方も多いことでしょう。

ということで作りました、その名も……

「前略ダイバー」

ポチポチと好きな物を選択していくだけでダイバープロフィールシートが作れるという物です。

こちらを公開したところ……

想像以上の大反響!
このツイートは4万人以上の方に届きました。

そして、多くのダイバーの方がTwitterに投稿してくださったため

「タイムラインが前略ダイバーだけ過ぎてうっとうしい」

なんてお言葉を頂きつつも

「ダイバーのフォロワーが増えた!」

といった嬉しいお言葉も頂きました。

スクモンをフォローしてくださっている方のタイムラインが前略ダイバーだらけになったのは、我々がRTをしまくったからですね……
ごめんなさい。

さて、ハッシュタグ「#前略ダイバー」をつけてつぶやいて頂いた物だけでも250件近くに上ったため、今回は皆さんの「好き」を分析してみた結果をお伝えしていこうと思います。

前略ダイバーの項目

分析の前に、前略ダイバーの項目をご紹介します。

早く結果を見たいという方はこちらから!

基本情報

好きなもの

今回は10個までの上限を設けて複数選択可能としました。

上限を設けた意図としては、上限があることで本当に好きなものだけを選択することになるため、それぞれのプロフィールに個性が出ると考えたためです。

好きなものについてはベラやスズメダイ、ウツボやイカタコ、海獣など様々な候補が考えられますが、今回はスペースの都合上、上記の物に絞らせてもらいました。

全体集計結果

いよいよ集まった246件の回答について見てみましょう。
尚、鍵付きアカウントで投稿してくださった方や、ハッシュタグをつけずに投稿してくださった方のものは漏れてしまっている場合もありますが悪しからず。
また、詳しい計算方法は割愛しますが、カッコ内の数字は対象を無作為に抽出した場合の誤差範囲です。

まずは回答してくださった方の属性を見てみたいと思います。
Twitterのユーザー分布と合わせて見ていきましょう。

尚、Twitterのユーザー分布については総務省及びNTTドコモモバイル社会研究所の調査から推計された国内のTwitterユーザー分布です。
(参考:2022年11月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(Twitter、Instagram、TikTokなど13媒体)|Gaiaxソーシャルメディアラボ)

年代

ダイビングには費用がかかる点や中学高校の部活動になっているケースはほとんど無い、また一定以上の体力が必要なレジャーということもあって、Twitterのユーザー分布の影響は無い様に見受けられます。

ダイバーの年代分布は40~50代がメインと言われることが多い様に感じていますが、今回回答してくれたダイバーは20~30代が中心という結果でした。
Twitterのユーザー数は20~50代で極端に差があるというわけでは無いので、これは前略ダイバー特有のものと言えるでしょう。

20代は28.05%(22.44~33.66%)、30代は34.55%(28.61〜40.49%)で、下限値を見ると特に30代は多いと思われるのではないでしょうか。

ただし、この誤差については「無作為に抽出した場合」という条件付きです。
前略ダイバーというと、20代後半~30代前半がピンポイントで反応する名称という事もあり、無作為とは言えないかもしれませんね。

尚、ダイバー全体の年齢分布を広く調査した結果はなく、実際のところどうなのかは、指導団体のみぞ知るところでしょうか。
指導団体であってもアクティブダイバーの動向は調べようがないので、実際の状況は闇の中です。

性別

男性が61.79%(55.72~67.86%)、女性が32.11%(26.28~37.94%)です。

Twitterのユーザー分布と下限値で比べても男性の割合が多いという結果になりました。
男性の方が多いという感覚はありませんでしたが、みなさんはいかがでしょうか?

Cカード協議会による2018年の動向調査では、エントリーレベル(いわゆるライセンス)の取得者で男性が55%、女性が45%、ダイバーレベル(いわゆるステップアップ)の取得者のべ人数で男性が57%、女性が43%です。
アクティブダイバーそのものを示す数字では無いとはいえ、ここでも男性の方がやや多い結果となっていますが、今回はそれ以上に男性の比率が高いという結果になりました。

経験年数

3年以内の方が約35%、3年以上10年以内の方が約40%、10年以上の方が約20%という結果になりました。

○○年、という形ではなく~○○年という回答なので、一概に比較することはできませんが、~5年の方が合計で54.29%(48.06~60.52%)であるのに対して5~10年の方が22.45%(17.24~27.66%)ということは、仮に毎年生まれるダイバーの数が一定だとすると、半数以上の方は5~10年の間に辞めてしまっていることになります。

また、~10年の方が合計で76.73%(71.45~82.01%)であるのに対して10~20年の方が13.43%(9.17~17.69%)。

10年を越えてダイビングを行い続けるのは全体の1~2割程度という事ができそうです。

経験本数

100本以内の方が40.82%(34.68~46.96%)、100本以上300本以内の方が33.06%(27.18~38.94%)、300本以上の方が24.90%(19.50~30.30%)という結果になりました。

年間20本潜ったとして5年で100本。
約54%が経験年数5年以内であるにもかかわらず、経験本数100本以上の方が約60%ということは、年に20本を超えるペースで潜っている方も結構いらっしゃるということでしょうか。

一方で、300本付近にひとつ大きな壁があるようにも見えます。

好きなもの

それぞれのプロフィールに個性が出る様にするため、選択できる数の上限を10個としましたが、今回集計した246件のプロフィールでは、好きなものが完全に一致する回答はひとつもありませんでした。

1人1人に違った楽しみ方があるのはダイビングの大きな魅力ですね。

まず注目したいのは潜り方。
想像を遥かに超えて現地型ショップが好まれており、また想像以上の割合でバディダイブを行っているダイバーがいることがわかりました。

人数についてはもう少し意見が割れるかと思いましたが、圧倒的に少人数派が多いことがダイバーの特徴と言えるかもしれません。

少し意外だったのが、ウミウシやマクロの人気を、大物や地形、群れが上回った点です。
拮抗しつつも前者が上回るという予想をしていたため、10ポイント以上の差がつくとは思いませんでした。

クロス集計

好きなものは経験を経るごとに変化していくものですよね。

ということで、ここからは、好きなものについて、経験本数ごとに分けて集計をした結果を見ていきたいと思います。

尚、それぞれのレンジの回答数は以下の通り。

  • 1~100本:100件
  • 101本~300本:81件
  • 301本~:61件

回答数がそこまで多くないため、誤差も多分に含みます。
ということで、ここからは誤差の表記は行わず、結果についても「かもしれない」程度で楽しんで頂ければと思います。

経験に応じて増えて行くもの

どれも想像できる気がしますね。
経験を積めば積むほどバディダイブを行う様になり、一眼レフカメラを購入し、小さな生き物や珍しい生き物、生態行動を追い求め始める……。

現在はこういったステップが王道ですが、この楽しみ方に様々な選択肢が生まれると良いなと思っています。

経験に応じて減って行くもの

温泉、グルメ、観光と、アフターダイブが軒並み経験に応じて選択されなくなることが印象的です。
経験を積むにつれ、ダイビングさえできれば良い、とにかくダイビングだけしたい、となるんですね。

経験を積むほどに少人数を好む方が減るというのは、経験を積むことで大人数だとしても自分の楽しみ方が影響されないほど、楽しみ方が確立されるということでしょうか。

101~300本に山があるもの

100本以内と301本以上を比較して100本以内の方が多い

初心者から上級者へと進むに連れて選択されるものの、ベテランの域に入ると初心者よりも選ばれていないものです。
誰もが通る道とも言えるものでしょうか。

ボートや大物、群れなどワイドと呼ばれるスタイルが軒並みここに入っている点が面白いですね。

100本以内と301本以上を比較して301本以上の方が多い

中上級者からベテランの域に入るにつれて選択されなくなるものの、初心者よりはベテランが好むものです。
コンデジやGoProについては、ベテランになるにつれて卒業し、一眼へと移行していく姿が読み取れます。

ひとつ前のものと合わせて、101〜300本に山があるものからは、誰もが一度はワイドダイビングに憧れ、その先にあるのはダイビングからの卒業か、マクロへの没頭か、という様子が読み取れる気がします。

大物や群れが好きな方にも是非ダイビングを続けてもらいたいものですが、どうしても大物狙いになると旅費やボート代がかさむ様に思います。
また、ワイドダイビングは場所に景観が紐づく側面が強いため、異なるダイビングスポットを潜りたくなることも、費用がかさむ原因となりますね。

この辺りが、ダイビングにはお金がかかる、と言われる所以でしょうか……。

101~301本に谷があるもの

100本以内と301本以上を比較して100本以内の方が多い

100本以内と301本以上を比較して301本以上の方が多い

経験と共に選択されなくなる一方、ベテランになると再び選択されているものです。
ベテランの域に入った時に本当の味が分かる、いわばスルメイカの様なものでしょうか。

カメラなし、日帰り、直帰、ビーチと、確かに一通りのスタイルのダイビングを楽しんだ後、一周回ってベテランが好みそうな物が並びます。

まとめ

ダイビングには様々な楽しみ方があります。
どうせ潜るのであれば、趣味嗜好が合う人と潜りたいですよね。

そんなダイバー仲間を探すお手伝いができていればこれ以上の喜びはありません。

もちろんこの前略ダイバーはこの先常に使えるようにしておくので、まだやっていないという方は、是非やってみてくださいね!

Scuba Monstersでは、ダイビングの様々な楽しみを見つけ、深めるお手伝いをしたいと考えています。
これからも様々な楽しみ方のご紹介や、深みを出す情報を提供して行きたいと考えていますので、ご期待下さい!

細谷 拓

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合同会社すぐもぐ代表社員CEO。 学生時代、大瀬崎でのでっちをきっかけにダイビングにドはまり。 4年間で800本以上潜り、インストラクターを取得。 静岡県三...

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