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石橋のダイビングスポット情報

海について

ダイバーに人気のダンゴウオやイロカエルアンコウをはじめとする生物や、海底遺跡まで楽しめる!

都心から約1時間とアクセスも抜群に良い石橋(いしばし)のダイビングスポット情報をその魅力とともにご紹介します。

ダイビングの基本情報から、季節ごとの見どころをまとめたシーズナリティ、ダイビングポイント紹介まで、海の情報満載でお届け!

石橋の概要

神奈川県小田原市の西湘エリアに位置する石橋は、都心から約1時間と好アクセスなダイビングスポットです。

小田原市は、登山コースとしても人気の豊かな山々を抱き、1000mに達する深さの相模湾に面する自然豊かな地。
2016年に大改修された小田原城や豊富な魚が水揚げされる小田原漁港、そして、箱根温泉への拠点として賑わう、観光スポットです。

石橋でダイビングをした後、おいしい海鮮料理に舌鼓を打ち、箱根の日帰り温泉に立ち寄るなんて楽しみ方も。

アクセスの良さを活かしたスケジューリングができそうですね。

石橋ダイビング基本情報

最大水深は約20mと、小田原市西湘エリア内の中では深めのダイビングスポットです。
潮の流れが良く当たり、1年を通して小さな生物からダイナミックな光景まで人気の生物を楽しむことができます

手前は大きなゴロタエリア、奥には砂地、と境目がはっきりしていることが特徴で、ゴロタに隠れている小さな生物を探したり、砂地とゴロタの際から魚の群れを観察するなど、様々な楽しみ方ができます。

ゴロタ:大きめの岩や石のこと。ビーチの砂利止めなどに利用されることも多い。

ダイバーに人気のハナタツやイロカエルアンコウをはじめ、マツカサウオやイソギンチャクモエビ、ウミウシなど、多種多様な生物を観察することができます。

江戸城の石垣用だった考えられている石
江戸城の石垣用だった考えられている石

また、石橋ではファンダイビングが楽しめるエリアで海底遺跡も見ることができます

石橋には、江戸時代の頃、石切り場と石を運び出す港があったと考えられています。そして、江戸城築城のために切り出したとされる石垣用の石が、今も水中に残っているのです。

石垣用の石は、ダイビングエリア内に点在しているほか、“灯篭の石”や“蔵の土台石”など、約400年前に沈んだと考えられている様々な種類の遺跡が沈んでいます。
陸上では、小田原城城主でもあった稲葉氏の印が入った岩や矢穴が残っている岩を見ることができます。

ダイビングのシーズナリティ

石橋の海の魅力を春夏秋冬に分けて、ご紹介します。

春の石橋

ダンゴウオ
ダンゴウオ

海藻類がぐんぐん成長する時期で、海藻ジャングルが楽しめます。

その海藻には人気のダンゴウオやスナビクニンが隠れており、時間を忘れて探すのが楽しいシーズンです。

夏の石橋

ネコザメの幼魚
ネコザメの幼魚

初夏から冬にかけて、ネコザメを見ることができます。

様々な生物の赤ちゃんや幼魚が楽しめる時期で、ナンヨウツバメウオの幼魚、キリンミノの幼魚、コブダイの幼魚など可愛らしい幼魚たちが出迎えてくれることでしょう。

夏の終わり頃からは、ムレハタタテダイの群れが現れることも。

秋の石橋

ヒレナガネジリンボウ
ヒレナガネジリンボウ

黒潮に乗って南方系の生物や回遊魚が入り込み、水中が1年で1番賑やかになるシーズンです。

カエルアンコウの仲間やボロカサゴ、ネジリンボウ、フリソデエビなど珍しい生き物を観察できる確率が上がります。

冬の石橋

イロカエルアンコウ
イロカエルアンコウ

透明度が良く海況も安定している時期で、青い海を満喫できるベストシーズンです。

冬から春は通称天使の輪を持つダンゴウオの幼魚が確認されることもあります。また、多種多様のウミウシを楽しむこともできます。

ヤリイカの卵もこの時期ならではの名物です。

ダイビングポイント紹介

石橋のダイビングポイントをご紹介します。

石橋ビーチ

スロープからロープを伝い、ゴロタを歩いてエントリーをします。

岸から沖合まで約100mのゴロタエリアを抜けると、その先には砂地が広がります。

沖が真東に位置するためコンパスの角度が合わせやすく、水中にガイドロープが入っているのでバディ潜水でも迷うことなく安全に潜れます。

ダイビングポイントがダイビングサービスのすぐ横にあり、施設からすぐに海に入れることも魅力のひとつです!

石橋へのアクセス情報

車でのアクセス:
西湘バイパス石橋ICから200m(駐車場有/収容台数10台程度)

電車でのアクセス:
JR早川駅から徒歩20分

石橋の観光情報

石橋から車で約5分のところには小田原漁港があり、美味しい海鮮を堪能できます。

イチオシは、魚市場食堂。小田原魚市場の2階にある食堂です。
漁港に水揚げされたばかりの旬な魚介類をふんだんに使った海鮮丼のほか、アジのたたき、金目鯛の煮付けなどがリーズナブルに味わえます。
人気店のため行列必至ですが、回転が早いため意外と並ぶ時間は短いです。

また、はらぺこダイバーにおすすめなのが、小田原漁港から徒歩1分の小田原水産会館2階にある、港の台所 なみ。
刺身の盛り合わせや金目鯛の煮付けなどお好みのおかずとご飯セットを組み合わせるのがおすすめです。
ご飯セットは、サバ御飯、イサキ御飯、海藻御飯、白米の4種類が食べ放題になるため、がっつり食べられます。

▶︎ 港の台所 なみ(https://odawara-nami.jp

食後には、新感覚のかき氷をぜひ。
急速冷凍した果物を削って作るかき氷は、果物そのものの風味がダイレクトに広がります。
小田原漁港の目の前なので、漁港周辺でのランチ後にもぴったりです。

▶︎ひととせの雪(hitotosenoyuki.jp

石橋DCから車で約10分。
一夜城歴史公園の横に、パディシエ・鎧塚俊彦さんが手がける、一夜城 Yoroizuka Farmがあります。
果物や野菜を育てる畑のほか、パティスリーやレストラン、マルシェ(直売所)も。
季節のソフトクリームや一夜城ヨロイズカ・ロールケーキが絶品です。

▶︎一夜城 Yoroizuka Farm (http://www.grand-patissier.info/ToshiYoroizuka/ichiyajo.html

そして石橋からは30分もかからず、箱根温泉に立ち寄ることもできます。

また、小田原と言えば「かまぼこ」が有名です。かまぼこやちくわの手作り体験教室にチャレンジしてみたり、美味しいかまぼこを堪能してみてはいかがでしょうか?

情報・写真提供:石橋ダイビングセンター(https://ishibashi-diving.amebaownd.com/

ScubaMonsters編集部

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