【ガイドロープ】大瀬崎のダイバーの安全は俺たちが守る!
2018年9月末、台風24号が各地に被害を与えながら日本列島を縦断して行きました。
台風が来るたび、海に面するダイビングスポット各地では対策に追われます。
さて、関東の学生ダイバーも多く訪れる西伊豆・大瀬崎。
幸い大きな被害は出なかったものの、我々が普段利用しているダイビングサービス正面のガイドロープが流されてしまうという事態に…
※写真を撮っておけば良かったですね…反省…
我々含め、普段からそのダイビングサービスで潜っている人たちであれば、無ければ無いできっちりと正面に帰って来る事が出来ます。
が、あるに越したことはないことは間違いありません。
この場所で潜り慣れている人ばかりが訪れるわけでは無いですし、浅場の透明度が極端に悪い日はガイドロープ頼りになることもありますしね。
何を隠そう、流されてしまったガイドロープを張ったのは、まだまだぺーぺーだったころの僕。
ガイドロープの存在は、ダイバーの安全に大きく寄与するはず!
大瀬崎のダイバーの安全は俺が守る!(言い過ぎ。)
ということで、2018年10月某日、ガイドロープの張り替えに行って参りました!!
この写真だけでどこのサービスかわかったあなた、相当の大瀬通か、もしかして、ちょくちょく顔を合わせてますかね?(笑)
読んで面白いのか、果たして謎ですが、なかなか見ることの無い様子だと思うので、作業の様子をお伝えしますねー!
作業1 事前調査
既にガイドロープが流されてしまっていることは確認していましたが、一部は残っていました。
ということで、実際のところどうなっているのかを確認です。
すると、流されてはしまったものの切れてしまったわけでは無く、元のロープがゴロタ(砂利止めの大きな岩)に引っ掛かっている状態でした。
イチから張り替えを覚悟していたのですが、元のロープを再利用できそうで何より…
作業2 土のう作り
ロープを抑えるための土のうです。
これだけでもなかなかの重労働…
作業3 土のう運搬
水滴、すみません…
作った土のうを水中に運びます。
土のうの重さ、体感ですが恐らく30kg程度はあったかと思います…
水中では浮力がつくので多少はマシですが、この作業がガイドロープ張りで最も辛い作業ですね。
写真を見てもらえればわかる通り、フィンを履いていては進めないので、フィン無しで歩いて運搬します。
ちょっと不思議な経験が出来ますよ♪(笑)
今回はゴロタ上の浅場を整備するだけだったので良いのですが、これを持ったまま深場まで行くとなると、さらに大変になります。
重たい土のうを抱えながら、一段一段ゴロタ(岩)を降りつつ、耳抜きをしつつ…
作業4 緩んだガイドロープの整備
今回は陸側からガイドロープが流されてしまっていたため、沖側でかなりの緩みが生じてしまっていました。
ここのガイドロープは敢えてゴロタから一度離れて水底に伸ばしているので、適切な張り方に治します。
こんなイメージです。
引っ張っている場所から、ゴロタとの離れ具合を見ている場所は、この日の透明度では見えなかったため、適切な位置でベルを鳴らして合図、なんてことをやっていました。
作業5 土のうで固定
短い紐でガイドロープに結んだ上で、ガイドロープの上に置いて固定します。
土のうを境に曲がることの無いよう、注意しながら約10mごとに設置して行きます。
作業6 不足分を新たなロープで接ぐ
元々のロープを戻しているだけなので本来なら長さは足りるはずなのですが、なぜか足りないという事態に…
ということで、それぞれの先端をもやい結びにして接続します。
作業7 始点にブイを設置して完成
始点には念のため土のうを2つ設置し、始まりを示すブイを設置します。
なんで鎖の様になっているか?
強度を増すため…ではなく、余裕を持ってロープを切断したところ、余裕を持ちすぎて、めちゃめちゃ余っちゃいました(笑)
なので、やぶれかぶれのチェーンノットです(笑)
それでもまだ長いのはご愛敬ということで…
完成!!
普段何気なく使っているガイドロープも、それぞれがこうやって人の手で設置されているんですよ!
大瀬崎も含め、深場でもガイドロープが張り巡らされている海は、その作業量に感服するばかり…
そして、感謝ですね…
あっ!大瀬崎で潜った際、それらしきガイドロープを見つけたら、僕らのことも思い出して頂ければ幸いです(笑)
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