突然ですが、
こちらをご覧ください。
いやぁ。流行りましたよね。爆発的に流行りました。
世の中の「なんで?」を代表してくれてました。笑
そんな彼らの持ちネタの中に、
「昆布が海の中で、ダシが出ないのなんでだろ〜?」
(※動画が見つかりませんでした。。。><)
という1節があったのを皆さんはご存知でしょうか。
・・・
はっ。たしかに。
今時便利なだしの素があるので、滅多に使うことはありませんが、
湯豆腐やお味噌汁を作るとき、昆布でお出汁をとるご家庭も少なくないでしょう。
「熱をかけないといけないんじゃない?」
「浸透圧が、あーしてこーして、ごにょごにょ。。」
な〜んて答えばかりで、明確な答えを出せる人は少ないはずです。
と、いうことで、“昆布が海の中で出汁がでない理由”を簡単にまとめてみました!!
そもそも昆布(コンブ)とは?
昆布は海藻だというのはみなさんご存知だとは思いますが、
厳密に言えば、”コンブ”という海藻は存在しません。
コンブ目コンブ科に属する一般的な海藻を”コンブ”と呼ぶ、一般的名称になるのです。
私たちが普段食用としているコンブは、
・マコンブ
・オニコンブ
・リシリコンブ
等という海藻たちになります。
ちなみに、昆布の国内生産量第1位は北海道で、
国産昆布の95%を占めているんだそうです。
昆布には“グルタミン酸”という、旨味成分であるアミノ酸の1種が含まれています。
これが、出汁になり、我々の食卓の味に彩りを加えているのです。
では、このグルタミン酸がなぜ海水を漂っている際に溶け出さないのか。
を説明していきたいと思います。
死んでいるから美味しい!?
グルタミン酸という成分が昆布から海水に溶け出さないその理由は、
昆布自身のその生死に関係していきます。
「昆布が生きているから」、海水ではダシがでないのです。
では、なぜ生きている昆布からダシがでないのでしょうか??
昆布の細胞には、“選択透過性”という性質があります。
昆布の細胞は、海中で、
必要なものを取り入れ、不必要なものは排除する働きを行っています。
グルタミン酸は、昆布が生きる上で必要不可欠な成分なので、
細胞から外にでることはありません。
したがって、昆布からダシがでるのは、細胞が死んだ時になります。
しかし、昆布の細胞は、海水から出したり、切ったりしても死ぬことはありません。
昆布の細胞を殺すには、
・天日干しにして、細胞の水分を完全になくす
or
・70℃以上の熱湯に入れて、細胞を溶かす
ことが必要になります。
だから、販売されている多くの昆布は乾燥されていたり、
ダシを取る際に下茹でをしたりするんですね〜。
ダシは昔から日本人の食卓には欠かせない食材なので、
科学が発展していないころから昆布を使用していた先人たちの知恵は、
やはり無下にはできないですね!!
ダイビングとはかけ離れてしまいましたが、
ダイビング後のログ付けや、夕ご飯の際の話のネタにしてみても良いかもしれませんね!笑