MAGAZINE

魅惑の冬の与論島。ニラミハナダイにどうしても会いた〜い!の巻

与論島でダイビング
海のレポート
ハナゴンベ

大好きなハナゴンベが至る所に。そんなパラダイスがここ日本にありましたー(鼻息)!!

こんにちは!お魚大好き、美鈴です。
今回は与論島に初めて行ってみたレポです。
離島で大好きなダイビングを満喫した後はビールで乾杯!あ〜…旅行っていいな〜
想像するだけで顔がにんまりしてしまう(´∀`)♡

与論島は鹿児島県といえど、場所はほぼ沖縄!
南国ってだけでもう、ちむどんどんですね♪

冬旅わっしょい

冬、それは旅行のオフシーズン。
今回は「安い&空いてる」を狙って、あえて冬の旅行を計画。
お財布に優しい方が好きなのは私だけではないはず!

航空券、安いですわよ♪そこの奥さまっ♪笑

更に、少人数でのダイビングだとリクエストを聞いてもらいやすいメリットが。
わがままダイビングを狙いやすいのが冬なのです♪

なーんて、書くと怒られるかな…笑
勿論!絶対ではないので悪しからず〜

与論島のソフトコーラル

お花みたいな水中のコーラル達、素敵でした。

与論島でのダイビング

与論島は基本的にボートダイビング。
ボート乗船時間は5〜10分程度の短時間で快適。

ポイントは大きく南側と北側に分かれ、風向きによりベストポイントが異なります。
島陰をチョイスしていただける為、穏やかな海況でのダイビングを楽しむことができました。

2月初旬でも水温は23℃程。
私達はドライスーツで潜りましたが、ウエットスーツのダイバーも見かけました。

与論島のビーチ

冬空でもバツグンの透明度!
遠方から訪ねた甲斐がありました〜

お待たせしました‼︎魅惑の海へしゅっぱーつ♪

北側ポイントに潜る!

まずは北側のポイントへ♪
夏は南風が多いため北側ポイントが多くなるそうです。

与論島の北側と言えば、水中宮殿や沈船あまみが有名です。
しかし先にお断りしますが、今回はどちらもでてきませんっ!お許しを…笑

わたくし、今回は飛行機を乗り継いでまで会いたかった子がおりまして…

ニラミハナダイ♂

憧れの!!ニラミハナダイ♂!!

どう?どう!?
どえりゃ〜イケメンでしょう♪
こんなに華やかなお魚さんがいるんですねぇ!華やかさは文句なしです!!

今まで私は、ニラミハナダイは日本だと小笠原で見られると聞いていました。
小笠原はダイバー憧れの地として有名ですが、船が少ないので1週間の連休がないと訪ねることができません。
そう、お仕事してるとなかなか難しい…

そんな経緯もあり、目の前でキラキラ輝く宝石のような体色とクールなお目元に釘付け!
メスにも会えましたよ〜♪

さぁて、リクエストをあっさりと達成してくれたガイドさんに感謝!
そして実はこの日は貸切状態。冬旅最高〜!!

次はどうしたいー?との質問に決めかねていると、ハナダイ系をリクエストしていた私達にガイドさんがおすすめしてくれたのは、スミレナガハナダイ。
実は私が最初に想像したのはこんな子。

大瀬崎で出会ったスミレナガハナダイ♀
大瀬崎で出会ったスミレちゃん♀

鮮やかな黄色が素敵なお魚で、ハナダイの中でも比較的泳ぎがゆったりさん。

今回、ポイントにつくと1匹でも会えると嬉しいスミレナガハナダイがなんと群れていました。
紫色のハナダイというお魚も一緒に乱舞していて、正直、その光景だけでめっちゃテンション上がっちゃいました!

スミレナガハナダイ♂
スミレナガハナダイくん♂

オスは通称サロンパスと呼ばれます。
確かに湿布を貼っていらっしゃる!笑
洒落の効いた絶妙なネーミングですね〜

※ハナダイの仲間は生まれたてはみんなメス。そこからオスに性転換することが知られています。

もう既に大興奮なのですが、ハーレムでひときわ目立っていたのがこの子!

じゃーんっ!

スミレナガハナダイ♂の婚姻色
スミレナガハナダイ♂婚姻色〜

なんと驚き!歌舞伎役者のような立派なお顔。
いつもちびっこのお魚が好きだなぁと思うんですが、これは流石にカッコ良すぎた…

キリッ!!

メスにアタックするスミレナガハナダイ♂

イケメンはサロンパス貼ってたってイケメンでありんした。

イケメンが何度もメスに高速アタック!
ごめん、のんびりとしかできないわけじゃなかったんだね…堂々とした泳ぎぶりが素敵でした!
これは何度もチャレンジしたい被写体ですね。

ダイビングポイントからの帰り道、ボートにゆられていると、クジラだよ!の声が。
突然のザトウクジラ登場に大あわて!
冬の与論島では、水中でクジラに遭遇することもあるそう。
実際に、今回のダイビング中も姿は見えなくてもくじらの鳴き声は何度も聴こえてきましたよー♪

与論島、最高か!
大満足の北側でした!

供利(ともり)漁港に潜るっ!

この日は風が強く船が出せないとのこと。
残念がっていると、ショップ前の船着場でなら潜っていいよ〜って。

よっしゃ〜探検探検!ってことでバディ潜水でプチ探検させてもらいました。

この日は風は強いものの、天気は快晴ぽかぽか〜

供利漁港

まさかの最大水深5メートル。
範囲としてはこの写真の船着場の中だけですが、そこがまた充分すぎるほど面白かったんです。

カクレクマノミ
超浅場で会えた!南国の定番カクレクマノミ

浅場のお魚って日焼けするの?
なんだか小麦肌で白肌とのギャップが映えてました♪

ココはもう紹介しきれないので、特に面白かった種を2つ程ピックアップ〜

ホソユビシャコ

まずこちら!
そう、見たことないシャコ…
まっきっきで目立ってました。

マイナーで、名前を突き止めるまでに苦労したのですが、どうやらホソユビシャコさんでよさそうです。

次にびっくりしたのがこちら…

ハリメダゴーストパイプフィッシュ

サボテングサという海藻に擬態する珍魚、ハリメダゴーストパイプフィッシュ(ソレノストムス・ハリメダ)!
なんでこんなレアフィッシュがこんな浅場に。。。恐るべし与論島!

南側ポイントに潜るっっ!

さて最後は南側を紹介しますね〜。
冬は北風が多いため南側ポイントが多くなるそうです。
南側はマクロ生物が面白いから、マクロ好きのリピーターさんは冬を狙う方も多いんだよ〜とガイドさんから教えていただきました!

潜ったのはマーメイドロックというポイント。
ここ!私的にめーっちゃ楽しかった!

ボートからエントリーし、しばらくすると見えてくるのは切り立ったドロップオフ。
慎重に中性浮力をとりながら進んでゆきます。

よーく目を凝らしていると、ちーっちゃなハゼの気配に気付きました。

ヒメニラミベニハゼ

ミニミニのおめめでしっかりこっちを睨んでいるのはヒメニラミベニハゼ。

その大きさは2センチ程度。
正直その場ではわかりづらかったのですが、写真を確認するとこちらをしっかりまっすぐ睨んでますね。

ひゃー…気の強そうなお顔がかわいい♪

私がこの子に夢中になっている間、私のバディはニラミハナダイ♂と見つめあってたそう。
そう!こちらでもみれちゃう、ニラミくん!
因みに北側の方が開けた場所にいるし個体数も多いので、深度はより落ちますが写真は撮りやすい環境でした〜。
改めて恐るべし与論島!

少し横に目を向けるとバディが手招き。
教えてくれたのは…

ヨコシマニセモチノウオ

クルクルお散歩中のヨコシマニセモチノウオ♪

その名の通りヨコシマがありますが、これはちびっこ時期だけの柄。
これはぜひ動き込みで見てほしい!
独特の動きと上目遣いがたまらんのです。

成魚になると縞々は消えちゃうようです。
こちらもダイバーからリクエストの多いお魚だそうですよ〜

さて、今日もメインは深場のハナダイ。

どーん!

フチドリハナダイ♂
フチドリハナダイ♂

これまた!
ビビットな体色にパンチがあり素敵!

以前赤沢で出会った幼魚を見てみましょう…

フチドリハナダイ♀

おぉ、笑っちゃうくらいに全然違うお魚のようだ…でも大人も子供も魅力的ですね!

そして、実は旅行中は気づかなかったのですが、バディの撮影データにボニンハナダイらしき魚が!!

こりゃ〜大事件!!
なぜってこれがボニンハナダイなら与論島では初観測らしく、ガイドさんもびっくりしてました!
海ってこんなサプライズがあるからやめられない〜♪

さてさて、浅場ではゼブラハゼチャレンジを開催しましたよーん!
ゼブラハゼには顎の下に棘があるって知ってましたか?
わたしは知らなかったのですが、ガイドさんに教えていただき、撮ってみようやってみよう〜と早速チャレンジ!

ゼブラハゼ

普段は収納していらっしゃる様子。

あごのトゲが出ているゼブラハゼ

あ!トゲ!にょきっとでてるっ!

ゼブラハゼ達はしっかりダイバーと距離をとってふわふわ。
なかなか近づけないのですが、ココは個体数が多いので狙いやすいと思います。

少し遠目からの写真ですが…なんだかこう見ると、ゼブラハゼも睨みメイクに見えてきた!笑

オウゴンニジギンポ

こちら、オウゴンニジギンポ姐さん。
キャットラインメイクがセクシー!

結論。与論はクールフィッシュ天国!?笑

おっと!もちろん。
おめめくりくりちゃんもたくさんいましたよ〜

テングカワハギ
南国らしい配色のテングカワハギ
ハナビラクマノミ
永遠に見ていられる可愛さのハナビラクマノミのちびすけ

おっとっとっと…よだれが(*´꒳`*)

あと、かなり繊細ちゃんでしたがベニゴンベも見れちゃいました。

ベニゴンベ

おめめがくりくりじゃー!
因みにベニゴンベも小笠原の種と聞いてた子です。
ここは小笠原なのか…!?

贅沢すぎるよ与論島!!

リピーターさんが冬を狙うのも納得。
長崎の塔というポイントではギンガメアジの群れも狙えるそうですヨ♪
大満足の南側でした〜!

はい、ラッキーなことに今回だけで北も南も湾内まで潜れたし♪制覇できたんじゃない?
と思ったら…

ヨロンダイビングサービスHPより

めーっちゃまだまだでした。笑

今回は巣穴から出てきてくれず対面は叶わなかったのですが、シコンハタタテハゼもいらっしゃるそう。
よしっ、次こそは!ってことで。

与論島へのアクセス

①飛行機で那覇まで。飛行機乗継
②飛行機で那覇まで。翌朝のフェリー乗船
③飛行機で鹿児島まで。飛行機orフェリー

与論島に向かう飛行機

今回、私は日程が短かったので①を選択。
5日の日程で3日潜れました♪

那覇空港で乗り継ぎ時にはステーキを!
アメリカンレトロな雰囲気を味わいに国際線エリアにあるステーキハウス88へ。
沖縄もちゃっかり満喫できましたよ〜(^^)てへ

ステーキハウス88のステーキ

費用を更に抑えられる②も人気があるそうですが、那覇で一泊が必要になるそうです。

因みに番外編として那覇空港には

那覇空港のメガネモチノウオ

ててーん!
小さな水槽ながら人気者のメガネモチノウオも♪
偶然にも蛍光灯の写り込みがててーん度をUPさせております、笑

なんと!与論島北側ではメガネモチノウオも観察できることもあるようです。
もうもはやパラオでもあるんかーい。

やるなぁ、与論島!!

与論島のお食事事情

今回、お食事もとっても楽しめましたが、中でもわたし的に一番美味しかったのがこちら。

osteria kakiのイカのカルパッチョ

osteria kakiさんのイカのカルパッチョ

こちら離島とは思えぬおしゃれイタリアンレストラン。
店内にはお魚のポスターが飾ってあったり釣具があったり、そんな海街ならではの雰囲気が最高なんだ〜

osteria kakiのピザ

迷わず注文しちゃった焼きたてピザも、もっちり美味でした!

帰り道。帰りたくない帰りたくないと思っていたら、羽田空港に置いていた車のバッテリーがあがってました。
羽田空港でJAFさんを待ちぼうけ。
帰りたくないとは唱えたけれど。

この展開はちがう、、、違う〜!
そうじゃないんだ神様〜笑 

今回の旅、普段はなかなか会えないお魚達に会えたことが純粋に嬉しかったです。
しかも、何種も!
与論島はお魚好きダイバーさんにおすすめできる魅惑のダイビングスポットなのでした♪

ニシキヤッコ

ニシキヤッコがうろつく南国の海、与論島〜!

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました!
まったね〜♪

Special thanks:ヨロンダイビングサービス

美鈴

4,757 views

お魚大好きな歯科医師ダイバー。 主なフィールドは伊豆。 1988年茨城県出身。幼少期より生き物が大好きで特に小動物に詳しい。 2014年にダイビングと出会い...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。